▼社長が訊く「ガールズモード」編

 http://touch-ds.jp/mfs/st98/interview1.html


 「社長が訊く」にわがままファッション来たー! うっはー、これはマジで嬉しい! なんせ「Wii Music」と「どうぶつの森」という2大ビッグタイトルに挟まれて、なおかつ発売日はWii Musicの一週後とかいう過酷なスケジュールでしたからねー。おまけに先日「社長が訊く」で任天堂公式ルータの話があったので、もうこれは駄目押しだなと絶望しきってましたよ。
 でも、「社長が訊く」で取り上げる材料としては、ガールズモードはやっぱり向いていると思うんですよね。任天堂としては今までにない野心的なタイトルと言えばそうなので。
 ゲームとしての面白さみたいなものをこれで多くの人が感じて貰えれば、群れからはぐれたペンギンのような面持ちでゲーム屋に行かずに済みます! みんな買おうよ、ホントに!


 ということで、「社長が訊く」から気になった部分をピックアップして、個人的な感想を付記してみます。


>これまで「社長が訊く」の対象となったのは、社内で開発したタイトルがほとんどでしたが、


 そうなんですよねー、これが。なので自分は「社長が訊く」は難しいかなーと思っていたんです。
 でもまぁ、そういう障害を乗り越えて、インタビューが実現したということは、任天堂的にも押しのタイトルで内容にも自信があると。そう捉えたくなるんですが、いいんでしょうかね!?


>わたしは、いわゆるハードコアゲーマーだと思うんですけど、それと同時にカジュアルゲーマーでもあるんです。


 ディレクターの田島さん。NOAに出向しているせいか、言い回しもアメリカっぽいですね。
 任天堂の人でハードコアゲーマーを自称する人って珍しいなー、と言う感じが。任天堂でゲーマーゲーマーしている人ってあんま見かけないですよね。


>全体的におしゃれな雰囲気をつくりたいと思っていたのに、いかにも子ども向けのデザインで・・・。


 ガールズモードの公式サイトを見た人からは、「服のデザインが子供っぽい」みたいな声が聞こえてきたので、ちょっと対象が狭いのかなとも自分は思っていました。自分はその辺は(ファッション知識が皆無なので)拘らないんですが、人によってはこれで購入を躊躇う理由にはなるのかなとちょっと心配がありましたね。
 ただ、この辺の話からすると、その辺は割と子供向けに留まらない幅広さがあるってことなんでしょうかね。田島さんのセンス次第か!


>「わかりました」って言うんですけど、「5000点つくったけど、足りないから8000点にするよ」って。


 シンソフィアの社長さんスゲー! この辺の下り、ヒドいっちゃヒドい話なんですが、全然悲壮感がなくて笑えます。
 しかし、1万点のアイテムかー。正直な話、ベースのアイテムが500点に20色の色違いがあって全部で1万点、みたいな計算かと自分は思っていたんですが、なんかこの辺の話からすると、マジでベースアイテムからして1万点、みたいな計算ぽいですね。恐ろしすぎる。


>まさか、1万点のアイテムをつくるためだけで、開発期間が延びてしまったわけではないですよね?


 この辺の岩田社長の詰問口調が怖ぇぇぇぇぇ! 文章で見ると凄い平静だし、多分表情もにこやかなんでしょうけど、逃げ場を与えずに確実に理由を答えさせようとする問い詰め方だわ。自分だったら多分チビります。


>もともと僕は、ファッションのセンスがないものですから、どの服をおすすめしたらいいのか、まったくわからなかったんです。


 冷静に考えてみると自分もそうなんだよなぁ。ニンチャンの紹介動画で、スタイリストさんが組み合わせたファッションを見て、「これがセンスのある組み合わせなのか!?」って思いましたからね、正直な話。
 話聞いてても全然用語とか理解できないですし。「ファッション奥深いな!」ってマジ思いましたよ。


チュートリアルのような導入部を入れることにしました。


 多分、これがガールズモードのストーリーモードだと思うんですが、任天堂チュートリアル兼ストーリーモードみたいな使い方をよくするので(ポケモンが好例)、このアイディアって割と最初から固まってたもんだと自分は思ってました。そういう意味では、ちょっと意外です。


>「たまには退くという選択肢もあるんだからね」って言われて・・・。


 最近の岩田社長のこのセリフ、なんかよく見るような気がする(笑) ディザスターとかWii Musicも似たようなことを言ってなかったかなぁ。
 まぁ、表に出てこないだけでポシャった企画は一杯あるんでしょうね。プロジェクトハンマーとかさー。でまぁ、時間が経ったらまた拾い上げてみたりしてね。任天堂のガベージボックスとか一回覗いてみたいですよ。


>素材はそろっているんですけど、ルールのないカードゲームという感じだったんです。
>カードは1万種類もあるけどね(笑)。


 そう、自分が感じた魅力はここにあるんですよ! 自分はカードゲーム大好きですしね。
 ファッションって要するにデッキ構築みたいなもんじゃないですか。なんでもかんでも足せばいいってんじゃなくて総体としてのバランスが重要で、色々なテーマで構築できる。レギュレーションによって取捨選択するカードが違ってきて、なおかつ競技性があると。なので題材としては非常に面白いなーと思うんです。まぁ、カードゲームのようにファッションのロジックを理解できるかってのは、それはまた別の話なんですが。


>服をただ売って収入を得るというだけでは、飽きちゃう人もいるだろうと。


 まぁ、確かに。基本はレイクナバですからね。
 イベントの種類が豊富で、なおかつ使い回し感がなければいいんですが、そこまでは高望みしすぎかなーと思わなくもなく。この辺は実際に触ってみないとなんともですね。


>お出かけ先では記念写真を撮って、保存もできます。


 写真はWi-Fiでアップしたいなぁ。保存もできます、で終わってるってことはできないっぽいですが。DSi対応でSDカードに出力可能とかなら自分はDSi買っちゃうんだけどな。


>出したお店は、自分がWi-Fiにつなげていなくても、ほかのWi-Fiにつないでいる方には見えていて、買い物が出来るんです。


 おお、つまりGTSポケモンを預けた状態みたいな。勝手に他のプレイヤーが来て、勝手に買っていってくれる感じですかね。
 こういう、なんだろう、自分が遊んでない時にも変化があるって、忙しい今の時代に即しているなー、と思います。この辺はWiiの基本精神にも繋がりますね。


>でも仮の話ですけど・・・、大きく出ようかな(笑)。
>このソフトが仮に100万本売れて、40万件のお店が開いたとしたら、そのすべての店をチェックするのは不可能ですよね。


 社長やる気じゃないですかぁぁぁぁぁ! 岩田社長がソフトの展望で具体的な数字を言うのってマジで珍しいですよ。まぁ、100万本で40万件のお店ってのは、数字として分かりやすいところを例示しただけとも思うんですが。
 しかし、100万本ねー。自分は20万本〜40万本と踏んでいるんですが、どうなのかなー。
 あと、ネット接続率4割ってのが地味にリアルな数字だわ。ネット接続率は、普通のソフトが3割くらいで、バンブラが6割って言ってたかな。確かにこの辺の数字になりそうな気配はあります。


すれちがい通信(※3)を使ってチラシを配れば、見知らぬお客さんに来てもらうこともできるようになります。


 すれ違い通信久しぶりだ! 自分はすれ違い通信を使うゲームをリアルタイムでプレイできなかったので、これはちょっと期待。男臭いチラシをばら撒いてやるぜー!
 しかし、すれ違えるほどユーザが沢山いるかっていうと…… 売れるといいですな、ホントに!


>「子どもでも遊べる」のと「子ども向け」は違うんですよね。


 そう、これ大事。岩田社長は大人だから言葉を選びますけど、もっとハッキリ言えば、「子供向け」と「子供だまし」は違います。この辺を一緒くたにしているメーカーのなんと多いことか。
 自分は任天堂の商品なので、コアとなる訴求層はあるにしても幅広い対象に向けて発信するソフトなのかな、と思っていたんですが、開発者の口から直に述べられるとやっぱり安心感が違いますね。


>いかに効率的にお洋服を売っていくためにはどうするかとか、ちょっと戦略的な部分もありますので、そこで楽しむことができたりとか。


 この辺は、自分が期待しているところですねー。経営SLGとして面白いといいなと。そういう要素が多分に含まれていると、色々な切り口からゲームを楽しめるんじゃないかなと思います。




 とまぁ、そんな感じで。自分が抱いていた本作への理想をキッチリと確約してくれた感じで、非常に発売が楽しみになりました。あとは、もうねー、発売まで1週間を切っているので。ただ座して待つだけですね。未来のカリスマ店長目指して頑張りますよ!