ひゃあ! 私店長じゃありませ〜ん!

 カメクラに行ったら極めてごく平然とどきどき魔女神判が置いてありました。さすがだ。


 ところでなんというかプレッシャーを感じるゲームですね、これは。手に取るだけでもなんか抵抗感があって、ましてやそれをカウンターまで持っていくなんて、それだけである種の羞恥プレーじゃあないですか。自分は変態ですよと公言しているようなものです。ああ、嘆かわしい。
 しかも今日は休日とあって、周りもいたいけなお子様やあんまり普段はゲームとかしなさそうなカップルばっかりで、この客層の中でどき魔女を掴んでいくのは明らかに不自然極まりない状況です。まさか敵がこんなところまで侵入していたなんて!
 実の話、本気でマジ悩みして、「チビロボも面白いらしいしそっちで妥協しちゃどうよ?」とか、「せっかくゼルダも置いてあるんだしこっちを買わなきゃ損だよ。」とか、悪魔の声(それとも天使か?)が聞こえて来たりして、結局スパロボOGsのデモを見て心を落ち着けることにしました。なんという優柔不断。


 で、しばらくスパロボのデモに見入ってたのですが、突然後方のカウンターから怒鳴り声が。何事かと思いつつも、デモがいいシーンだったので目は離さずに耳だけそちらに集中させるとなにやらカウンターでお客さんと店員が揉めている様子。「店長を呼べ!」「マネージャーかお前!」みたいな物騒な台詞も聞こえます。一体何事か。
 店内にいた人々もみんなこの異常な雰囲気を察知して、カウンターに視線を向けますが、なんかヤバそうな気配なのですぐに視線を逸らして持ち場に戻ります。自分も正直ビビってました。
 で、会話の端々から窺えるところではどうやらWiiを買いに来たお客さんが、Wiiを大量に購入しようとしたところ、店員さんが「転売目的の購入はご遠慮願います。」みたいなことを言ったっぽい様子。そしたらお客さんが切れて「この店は客にモノ売らないんかコラー!」みたいなキレ方をして今に至ったと。
 店員さんはその後は「転売目的でないならお売りします。」って説明してるんですが、お客さんの方は「売るか売らないかはっきりせいやコラー!」「間違いだったらどう落とし前つけるんじゃコラー!」みたいな感じでどうも平行線を辿ってばかり。
 んー、傍目に見てもゲームを心から楽しもうとしてハードを購入する人には見えなかったので、おネエちゃんへのプレゼントか何かで買おうとしてたのかなって感じなんですが、それにしても物腰が尋常じゃないところを見ると何か後ろ暗い理由があったりするのかなとも感じます。
 結局、そのお客さんはWiiを1台買ったあとに「この店はヒデー店だ!」みたいな捨て台詞を残して去って行ったんですが、なんかもう店員さんホントご苦労様って感じでした。


 ただ、その騒ぎでWiiの在庫があるって知ったお客さんが集まってきて、その後Wiiが立て続けに2台売れて行ったのがなんか笑えました。ある意味で宣伝になったのかもしれないなぁ。


 で、自分としてはあれだけ凄まじいお客さんの後なら店員さんも憔悴しきってるだろうから、どき魔女を買ってあげて、シニカルに歪んだ店員さんのハートをダメ人間の心意気で慰めてあげようという建前で、素早くどきどき魔女裁判を購入してきました。店員さんとは目を合わせられませんでした。
 あ、自分はただのスパロボファンでデモに夢中でさっきの騒動は気づかなかったんです〜的な名目で、一迅社スパロボ4コマも一緒に買いました。まぁ、これは前々から買う予定だったのでアレなんですが。


 とは言えまぁ、ちょっと考えてみるとあのお客さんのおかげでどき魔女を買う決心がついたのは確かなので、自分にとってはあのお客さんはどき魔女と自分を引き合わせてくれた天の配剤なのかもしれません。
 願わくばあのお客さんもWiiを遊んで笑顔になってくれるといいなぁと思っていますが、とりあえずああいう騒動はホントもうカンベンして欲しいです。自分、ただの小心者ですので。



 さてまぁ、家に帰ってきてからさっそくスパロボ4コマ見始めたんですが、アーディガン一家のネタが全般的に面白かったです。わはははは、ホリスの遺影ひでぇ! ゲームではしっかりしてる風のホリスが情けなさすぎてツボでした。
 どき魔女は夕飯食べてから遊びます。ひゃあ!