会社でゲームはなぜ楽しい?

 最近、昼休みにFFTA2ダンジョンメーカーをプレイしているんだけど、どうもやたら楽しい。なんで会社でプレイするゲームってこんなに楽しいんだろうなぁ。なんか不思議だ。


 で、その理由についてちょっと考えてみたんだけど、自分は仕事場であるはずの空間で機能的にそぐわない『ゲームを遊ぶ禁忌』を楽しんでいるのかも知れない。これはまぁ、上司に隠れて携帯を触ると凄く楽しいとか、上司に隠れてネットで遊ぶのは凄く楽しいとか、そういうのと似たような話。


 もう一つは『時間が制限されている』ってこともあるのかもしれない。
 昼休みにご飯を食べて、午後の始業までの約30分。この限られた時間でどれだけゲームを進められるかを楽しむみたいな。一種のタイムアタックのような感じかな。
 普通にゲームをプレイする分にも、時間を区切って集中してプレイするのがやっぱり一番健全なスタイルだと自分は思う。ダラダラと止める場所を決めずにゲームを続けていると作業感を感じてしまうこともままあるし。

 むしろ仕事なりなんなりで、ゲームを中断せざるを得ない事情を挟みつつ、それでも万難を排してゲームに立ち向かう姿勢がゲームとの邂逅を喜びに転化してくれるのかなと。ロミオとジュリエット効果みたいなものですか。
 まぁ、高橋名人の『ゲームは1日1時間!』という名言はゲームの正しい味わい方を示唆する訓戒でもあったのかなと。親に「早く宿題しなさい!」なんてゲームプレイを咎められることもなくなった時分になって初めて思うワケです。


 とは言え会社でプレイするゲーム全てが楽しいかと言えばそうでもなくて、この傾向は特にRPGに強い気がする。タッチペンをガリガリ使うゲームはなんか周りの視線を気にしてしまって集中できないんだけど、従来の十字キーとボタンを使うタイプのゲームは気兼ねなくプレイできるからのめり込めるんだよなぁ。


 それに、家でのプレイと比較すると周りの迷惑にならないように音量は切ってるから、プレイ環境自体は凄い貧弱なのよね。
 音楽、特に効果音はゲームの爽快感を司る重要なポイントなので、それがカットされた状態は本来のゲームの持ち味を十分に発揮できていないハズなんだけど、これが意外と気にならない。カチカチカチとボタンを押す音がむしろ没入効果を生み出しているのかもしれないなぁ。




 でまぁ、会社でゲームやってると時々同僚に「なにやってるのー?」と尋ねられることもある。
 で、これが著名なゲームなら「おお、それ面白いの!?」みたいな感じで会話が展開するんだけど、何分自分の遊ぶゲームはマイナーなものが多いので、その説明に苦慮することも多々あったりして。ゲームって言ってもDQFFくらいしか遊ばない人相手だと他のゲームに例えることもままならないしね。
 あとはアクション系のゲームなら「試しにやってみますか?」みたいな感じで、実際にプレイして貰ってゲームの魅力を直に感じて貰えるんだけど、これまた最近はRPGばっかり遊んでるので、お試しプレイをどうぞ、というワケにもいかず、なんとも微妙な空気が流れることも多かったりするのです。うーむ。