イメージエポックの今日この頃

 新納さん就職で沸いた春先からしばらく音沙汰のなかったイメージエポックだけど、この頃ちょっとインタビューやらが出てきたので、その辺を拾いつつ、同社の現状を確認してみようかなと思う(ちょっと時期を外した感もあるけど)。というか、自分的には新納さんの現状報告を追いかけているような感じではある。


 http://japan.gamespot.com/ds/features/story/0,3800076631,20361735,00.htm


 まずはこちら。イメージエポックが社屋を引越しさせたという話。御影社長の話が中心。


 http://imageepoch.co.jp/recruit/msg_vo2.html?id=29


 引越しに関しては新納さんが物凄く力を入れて御影社長を説得してたこの話が記憶に残っている(笑)
 自分自身はこのページを見たときの御影社長の割と投げやりにも思える態度に、当時は「暖簾に腕押しかなー」みたいな感想を抱いたんだけど、意外と真剣に考えていたようで見直した、って言ったら失礼だけど、真面目に受け止めていたんだなとは思った。
 引越しについてはある程度結果が出てから、みたいな釘刺しがあったし、御影社長が「僕らの成長の見える過程でもある」と言っているので、ルミナスアーク以来、目立った動きのない同社が飛び出すタイミングとしては早すぎる時期にも思えるんだけど、これは計画以上の速度で開発環境が充実しつつあるってことなのかな。
 春先は4ライン、5ラインも動かす体勢ってのは正直無謀にも思えたんだけど、どうも今は回ってるみたいだし。規模としても100人超の開発体勢ってのは新興デベロッパーとしては勢いがあるというか。
 それだけに御影社長の熱の入れ方が凄まじいというか、ある意味でハラハラするような膨張スピードではあるんだけど、これがキチンと実を結んで収穫を行えるかどうかでこの会社の未来が定まるワケで、まぁ、本当に来年は正念場って感じではありますわね。




 新納さんが移植肯定派ってのはちょっと意外だった。でも考えてみたらファイナルファイトを基盤からGBA版まで買うような人だからなぁ。
 まぁ、文中でも触れてるけど、移植もベタ移植からフルリメイクまで色々と幅があるワケで、ハードが変わったから、じゃあ練習を兼ねて作ってみよう的なコーエー的移植をよしとしているワケではない感じ。むしろカドゥケウスのDS→Wii移植のような、ハードの適性に合わせて新しい魅力が創出されるなら、それは面白いからやってみたい、みたいな話なんだと思う。


 http://www.inside-games.jp/news/257/25792.html


 あと、こっちの記事と照合すると移植作品ってのは新納さんがキーワードとして挙げる「作ってよかった」「売ってよかった」「買ってよかった」ってのを比較的満たしやすいメソッドではあるんだよね。
 まぁ、メインハードがWiiとDSってことで単純なマルチプラットフォームを目指す方向性は薄いように見えるし、移植に足りるソフト資産はこれからの会社なので、当面は移植云々ってのは蚊帳の外ではあるね。御影社長自身は一考の余地がある、というスタンスではあるみたいだけど。




 御影社長は相変わらずドリーマーらしい。やっぱり起業の苦労を話すのが好きそうだし。新納さんは比較的現実主義者なので、その辺をなんとかコントロールしているみたいな節が見えてなんだか面白い。暴れ馬と騎手みたいな感じかしらね。
 まぁ、内実がどうなってるかってのは想像でしか言えないのでアレなんだけど、もし新納さんがイメージエポックを選ばなかったら誰が御影社長の手綱を引っ張っていたんだろうかっていう危惧のような仮定は考えてしまう。
 イメージエポックブラウニーブラウンとかアルテピアッツァ的な、社長の独走を誰も止められない、みたいな雰囲気を最初は凄く感じた。で、今の段階になって比較的新参の新納さんが御影社長の右腕的なスタンスを占めているのは、これは単純に新納さんの知名度を活用するための広報的な理由なのか、それとも古参の幹部が座を譲ってしまうようなワンマンな体制が続いていたのか、どっちなんだろうね。
 まぁ、それを言ったら新納さんのキャリアがどの程度のものなのかって疑問がまず先に浮かんだりもする。新納さんの名前の出てくるゲームは割と近年のものに限定されるし、一度業界を離れていたこともあってイマイチ知られていないんだよね。




 ルミナスアーク2は一番小さいタイトルらしい。なんか凄く野心的な言い方だわね。
 反省点はキッチリと見えてるらしいので、次回作には期待していいのかな。
 新納さんの新作はこの雰囲気だと来年はお預けで再来年にって感じかなぁ。でも各タイトルにはアドバイザー的に関わってるらしいので、その辺から期待度を吸い上げることはできそうな雰囲気。
 まぁ、良い意味でも悪い意味でも、これからの作品は『新生』イメージエポックを体現する内容になっていると思うので、伸るか反るかの分かれ道ですね。これでいい結果が出れば本当に好循環が生まれると思うんだけど、さてさてどうなることやらです。