ペット来たカスメ来た

 ファミ通より。遂に来た来たペット来た。でもその前に目に止まるのはキャラの立ち絵。メディックの杖……じゃなくて鈍器。あんな凶悪なものを振り回してたのか。ドクトルが持ってるのと分類上は同じなんだけどな。
 メディやアルケが杖を武器にしているのは、旧来のRPGのイメージに囚われすぎてて世界観にそぐわないという声もそう言えば以前は聞いた。この世界には魔法が存在しないのだから、杖に超常的な力を高める謂れはないとか。まぁ、それは確かに。
 でもだからと言って、メディの武器をメス(鞄? 注射器?)、アルケの武器をガントレット、カスメの武器を鈴、とか細分化したところで、あんま意味がないっちゃないんだよなぁ。
 この辺の武器に頼らないクラスはスキル前提となる武器マスタリーが存在しないので、雰囲気を出すことはできても、反面アイテム管理が煩雑にはなる。ドクトルが槍装備じゃないのも多分そんな理由。
 だから魔法職が杖装備なのも、手ぶらだとアレだから杖でも持たせておくか、くらいの感じなのかなぁと。装備が融通できると宝箱に入れやすかったりするしね。
 まぁ、世界樹2だとアルケでもカスメでもスキルポイントをSTRブーストに振れるワケで、殴りアルケやら殴りカスメやらが生まれる可能性はあるワケだけど。

 杖と言えば、ドクトルの武器が分離してるなぁ。「あれは槍なんですか?」って質問が多かったから分かりやすいようにああ描いたんだろうか。でもそしたら今度は「ドクトルは二刀流なんですか?」って質問が来そうな予感。



 ペット。来ましたね、ペット。もっとお遊びの強いアレかと思ったら当初のキャッチのようにパラディンの変化版みたいな感じっぽいんですな。
 グラフィックは熊、パンダ、剣歯虎、狼。蓋を開けてみれば2ポーズ*2のパターンを踏襲していたと。
 パンダから垣間見える「これはペンキ塗った熊じゃないんですよ!」臭がものっそい笑える。中国の動物園とかにいそうだなぁ。
 虎やら狼やらは普通にカッコイイ。既出のNPC狼もやっぱりペット関連のイベントなのかな。……とか思わせて第3層まで引っ張った前作のNPC2人を思い出した。そういや発売前はこの2人の依頼を聞くとブシドーとカスメが使えるようになるんじゃ……みたいな憶測が飛び交ってたものですよ。懐かしい。


 スキル的にはドレイン効果の『丸齧り』と、仲間のダメージを肩代わりする『忠義の心』が初お目見え。『丸齧り』は剣ダクのお株を奪うスキル。ますます剣ダクの存在意義が……
 『忠義の心』は前作でパラに欲しかったスキルだなぁ。最終的な発動率とか、致死ダメージ食らうときの発動の有無とか、属性に対しても効果があるのか、などなど細かい仕様が気になる。
 そして一番のツッコミどころがフォーススキルの『究極傷舐め』。もう絵を想像するところからしてそれはアリなのかという。企画段階でどんな真面目な顔つきで検討されてたのか凄く知りたい。
 効果的にはメディックのフォーススキルと同じなんだけど、何か区別はあるんだろうか。ペットにフォースゲージが溜まるスキルとかがあれば全然使い勝手は違ってきそうだけど。
 そして加藤さんお勧めのペット*5の戦法もなんとなく見えてきた気がするなぁ。敵の攻撃は『忠義の心』でインターセプト。受けたダメージは『丸齧り』*5で回復。眠らされたら『転寝』で場を繋ぎ、フォースゲージを溜めたら『究極傷舐め』でリセット。うーん、メチャクチャタフっぽいな。



 モンスターデザインの長澤さんのインタビューはかなり新鮮味がある。今まで古代さんや日向さんと並んで名前は挙がっていてもイマイチ露出が少なかった感があるんだよなぁ。
 世界樹の敵キャラはモグラ、蝶、ネズミ、鹿、牛、みたいに、名前を挙げたときにパッとイメージが湧くのが自分は秀逸だと思う。それは特徴的で凶悪なスキルやAIのおかげもあるんだけど、長澤さんのデザインが分かりやすいってのもあると思うんだよなぁ。
 前作は日向さんのキャラデザインもあって、どちらかと言うとゲームとしては軟派に思われていた世界樹は、バランスを取るために敵キャラについてはシリアスな方向性を目指していたんじゃないかと思う。キャラは今風だけど、戦闘シーンは昔ながらの真剣味がありますよ、的な。
 今回の敵キャラが前回に比べて丸っこくなったのは、長澤さんが言うように日向さん寄りに描いたのと、ある程度の実績が出来たことで、見た目の部分で骨太なゲームを表現しなくてもよくなったせいじゃないかなと思う。
 その辺が前作と2の相違点と言うか。より万人向けの方向性に舵を切る方向でデザインされたのかなと思う点もある。とは言え、ボス敵クラスになれば前作の3竜やマンティコアのようなガチガチな敵も出てくると思うので、要は適材適所なグラが用意されてれば問題ないんじゃないかなぁ。前作もグラは使い回しが多いし、ルーカサイトは皿だしで、正直RPGツクールぽいなと思ったこともあるけど、締めるところは締めてたしね。
 あと、敵キャラ絡みではどう見ても虎だろっていうスノードリフトとか、ドラえもんみたいな森の破壊者とか、変なところで突っ込みを入れたくなるモンスターがいたのがなんか自分的には印象的だった。そういう荒削りな面白さみたいなのが2もあるといいなぁ。



 マップに仕掛けが追加されたのは地味に面白そう。スイッチ押すと30分だけ開いてる扉とか。最短経路にはFOEが待ち構えてて、『警戒歩行』とかFOE避けのスキルを上手く使うとスルッと抜けられるみたいなのがあったらいいなぁ。まぁ、今更言ってもって話だけど。



 今回の職業紹介はカースメーカー。パラディンは最後までお預けかー。あ、レンジャーもいましたね、そう言えば。
 前回まで全身を表示していたキャラ絵が、紙面の都合からダイジェストに。さらに名前も間違えられているという不憫さ。カスメ♀の全身図はツスクルみたいだって話だったんで気になってたんだけどなぁ。まぁ、これで公式サイトにも載せられるようになっただろうから、そっちを見ればいいのかな。
 スキル紹介は『痺縛の呪言』と『変化の呪言』。前作だと麻痺は割と弱いバステだったんだけど、なんか毒より強烈なバステを検討している開発陣なので、その辺がちょっと怖い。ポケモン並に麻痺が強烈になってたらどうしよう。文面だとスタンがつきそうでちょっと食指が動く。
 自分は2でカスメを入れるつもりだったけど、『昏睡の呪言』を押しのけてこっちを入れたい気分もちょっと湧いてきたなぁ。毒、眠り、スタン、どれも使えそうで迷う。
 『変化の呪言』は、まぁ、実際に使ってみないとどうにも、って感じですな。



 とまぁ、纏まりもなくダラダラと。このペースで行くとパラディンのグラは発売直前にならないと見られないのかもと思いつつ、期待は高まるばかりですよ。