世界樹発売1周年

 うわー、もう1年経っちゃったのかー。昨日のことのような気もするし、凄い昔のことのような気もするし、色々と感慨深いなぁ。
 世界樹の迷宮は当時地元のゲーム屋で買おうと思ったら売り切れで涙目で、ヨーカドーに行ったら入荷すらしてなくて涙目で、次はGEOで買おうと思ったら空箱陳列パターンで涙目で、カメクラでようやくありつけたという、記念すべきカメクラフラグ第1号となったゲームでした。イヤな記念だ。
 一昨年の年末にWiiを買った時も結構苦労したんですが、世界樹の入手は体感的にはそれよりも大変で「世界樹の迷宮Wii Sportsよりも疲れるゲームだ!」と戦慄した覚えがあります。
 今年度はドラベースが凄まじい売り切れ騒ぎで界隈を賑わせましたが、世界樹の場合はユーザ層がネット層に重なってることもあって、その声が直に響いて阿鼻叫喚の様相を呈してました。何とか手に入れられた自分は、苦労はともかく幸せだったんだなとコタツで温まりながら思ったものです。
 そんな思いをしてなんとか手に入れた世界樹の迷宮は、これがまた手にしっくりと来る楽しさに満ちていて、飽きっぽい自分にしては珍しく周回プレイなんてものさえやってしまうほどハマってしまうナイスなゲームでした。ストライクゾーンど真ん中のゲームを世に送り出してくれた開発者の方々の努力と熱意には本当に感謝しています。



 で、そんな世界樹のプレイと平行して自分はダラダラと雑文を書き始めたので、まぁ、言ってみればこうして書き物を続けているのは世界樹の迷宮があったからだとも言えます。
 当時の文章を見ると首を吊りたくなるほど酷いものばかりで、まったく抑制を欠いた感情だけが先走ったシロモノなのが赤面の至りなんですが、そう思えるのは、まぁ、1年間飽きもせずにウダウダと駄文を書き続けて、何かしらの成長があった証拠なのかなとも思っています。
 ともあれ色々あった一年間だったなと。そしてこれから新しい作品を迎えることができるというのは本当に喜ばしいことだなと。
 一年前、世界樹の迷宮を手に取ったユーザが口々に「面白いよ!」を連呼して、そして今があるのだと考えると非常に異な縁を感じます。
 続編を望まれるゲームは世の中に多くても、様々な事情や障害を乗り越えられる幸せなコンテンツというのは本当にごく僅かです。世界樹の迷宮は特に発売直後から人的な問題がユーザの眼前に突きつけられ、多くのユーザが続編を望みながら、同時に諦観を抱いていたようにも思います。
 しかしながら、幸運にも世界樹はその成果を認められ、メーカーの主力の一翼を担う存在として新たなステージに立つことになりました。だからこそ、こうして続編を待ち続ける時間を自分はとても充実した気持ちで過ごしています。
 そして願わくば、世界樹の迷宮2でもあの熱い冬の日々が再現されるといいなぁと思っています。……あ、でも手に入らなくて涙目ってのだけは再現しないで欲しいなぁとも思います。ついでに特典サントラの装着率ももうちょっと上げてくれると凄く嬉しいです。どうかサントラが着いて来ますよーに。