世界樹日記・その17(17F〜18F)

 そう言えば、単純に次の階に到達すれば出現条件が満たされた前作と違って、世界樹2のクエストって特定のクエストの達成が出現条件になってるものが多いんですよね。
 なので、前作で多くのプレイヤーを煩悶させた某クエスト(キーワード:第2層 回復の泉)と類似のクエストとか、自分はまだリストにさえ出てきてないんですよ。多分、これはパラディンのクエストが前提条件になってるんじゃないかなーと思ってるんですが。
 そんなワケで今まで放っといたクエストをポチポチと消化し始めています。まぁ、相変わらず報酬はショボいんですが、クエストで見られるテキストなんかは世界背景を感じられて面白いですね。前作と比べてNPCの絡みが多いのも見逃せない点の1つです。
 まぁ、ある意味ではそれが一番の報酬なのかなーと思いつつ、間違えて途中で報告してしまった某クエストの結末が気になって仕方がありません。あああああ、手元に残ったこの『超○○』はどうすればいいんだー!


 文字が潰れてて烏龍茶に見えた、と呟きつつ以下ネタバレです。




 それは採集ポイントを発見した直後のこと。迷宮に響く神の声が告げるのは、東の果てに位置する都市の名前。
 忘れかけていた戦慄。血と汗と涙で視界が歪み、奥歯が軋むほどの興奮を味わう。
 それはまるで、本棚の裏側に落ちた文庫本のようだ。草臥れ折れて色落ちした表紙の奥には、激しく熱情を投じ続けた日々が眠っている。
 そして自分は思い出す。エトリアの悪夢。おぞましきもの。
 『危険な花びら』がそこにいた。


 ……やぁ、久しぶり! って花ぁぁぁぁ! 出番がないのかと思ってたのに、こんなところで出てくるのかお前はぁぁぁぁ!
 というか、このもったいぶった登場の仕方、堪んないわぁ。前作経験者は涙するね! 色々な意味で!




 そんなワケでまったくのモブに関わらず、扱われ方は超一流スター並の厚遇を受ける『危険な花びら』。確かにその姿から溢れ出る危険なオーラは異様です。『サイミンフクロウ』如きとは年季が違うぜ!
 で、イベント戦闘ってこともあって逃走は多分不可能。となれば、あとはやっぱり戦うしかないワケです。
 これが力自慢のFOEとかなら、それこそカスメの『ペイントレード』でもかましとけば、それが正解なんでしょう。が、『危険な花びら』は手抜かりなく『巨大な邪花』を引き連れての登場です。『ヒクイドリ』の影がダブって見えます。
 やはり、ヤツは自分が女房役だということを心得ているのでしょう。慢心がないのが恐ろしい! 『危険な花びら』は生粋のハンターです。


 しかし、向こうが『眠りの花粉』を武器にするなら、こちらにも『昏睡の呪言』があります。眠りvs眠り! 両者の武器は同じ!
 ならばハイ・ラガードにサンドマンは1人でいい……! 数多の冒険者とモンスターを永久の眠りに誘ってきた睡魔の化身が今ここで対峙する!




 ってなことで、『昏睡の呪言』Go! 今回の『昏睡の呪言』は植物さえ眠らせる無敵ぶり! 抗う術などないわ!
 で、目論見どおりボディーガードの『巨大な邪花』はこれでガックリ。が、『危険な花びら』はあっさりと抵抗。うわあああ、そんな気はしてたけど、コイツに眠りは効かないのか!?
 ソードマンとブシドーが攻撃を繰り出して、なんとか1体を仕留めたものの、地味に体力が高い『危険な花びら』を絶滅させるには至らず。逆に返しの『眠りの花粉』が放たれます。
 この一発でパーティの面子はあらかたノックダウン。レンジャー以外の全員が眠ってしまう事態に。今回も『眠りの花粉』は強烈過ぎるな!


 とは言え、アタッカーの『巨大な邪花』は眠らせ…… 『舞い散る花びら』だとぉっ!? なんと花粉を撒いたあとは全体攻撃を繰り出す『危険な花びら』。『力の指輪』装備の前衛に軽く1000ダメージとか与えていきます。
 なんか前作よりも数段スペックアップしてないか、これ!? 一体で『破滅の花びら』+『グリンブルスティ』並の連携をかまして来やがる!


 レンジャーの攻撃でなんとか『危険な花びら』にはトドメを刺したものの、『巨大な邪花』は未だ健在。これでレンジャーと1vs1はキツすぎる。
 そこで『ネクタル』でカスメを叩き起こし、レンジャーが『巨大な邪花』の攻撃を引き受ける隙に『ペイントレード』を撃って強引に『巨大な邪花』を撃破する。これでなんとか全滅は免れた形に。
 しかしまぁ、なんというか生き残った2人が逞しく見えるね。激戦を生き抜いたキャラに物語を見出せるのが世界樹のステキなところ。自分の脳内ではレンジャーとカスメが背中合わせで皮肉を交わしながらも奇妙な連帯感を生み出しています。新納さんの言葉を借りれば、


 TPもつきて技もつかえない、HPは1しかない。
 全滅覚悟の戦いでそんな2人が生き残ったとして、
 その2人は数字的は無価値ですが、無価値ではありません。


 ってことなんだよね。


 それにしても、たった一戦だけだというのに、もはやパーティはズタボロ。いやぁ、『危険な花びら』は相変わらず凶悪ですね! というかモンスター図鑑見たら、すぐにでも出てきそうな場所にいたんですが。




 そんな感じで17Fは突破。と言うかこの階、異常に小さくないか!? ひょっとして次の階と行ったり来たりするタイプの階なのかなぁ。
 と思ってたら来ましたよ、落とし穴が! あああああ、この落下のSE! 前作もそうだったんだけど、どうもこのSEを聞くと酷く悔しい気分になるね!


 というか、あとで気づいたんだけど、落とし穴って床のグラがちょっと違うのね。落とし穴を隠すために花びらを盛りまくるとか子供の発想じゃないか!
 しかし、蝶々を追ってその落とし穴を踏み抜いたときはさすがにコント臭を禁じえなかった。お約束過ぎる!


 さておき、落ちた先にはダメージゾーン。そして紫のFOE。致せり尽くせりですね。この組み合わせはもう2階層ほど早いんじゃないかなー?
 で、紫のFOEの脇を擦り抜けようとしたら、スッと眼前に立ち塞がるFOE。あ、進行方向こっちだったのか。
 で、左にカニ歩きすると正面にFOE。右にカニ歩きしてもFOE。左はFOE。右でもFOE。何度やってもFOE


 ……捕捉されてる!?


 えええええ、紫の癖に追跡型って何の冗談!? おまけにこの辺は狭いし、変に逃げようとするとダメージゾーンに突っ込むしで、逃げ場がない。なんとかダメージゾーンを回避しつつ歩いていたら、見事に行き止まりにぶち当たりました。文字通りのデッドロックですね。




 てなワケで為す術なくFOEとの戦闘に引きずり込まれることになった我がパーティ。敵は『幻惑の飛南瓜』。カボチャのFOEの強化版です。この前の『樹海の雷王』もそうだったけど、さすがに第4層ともなると流用が増えるなぁ。
 さて、相変わらず物理防御の高そうなこのカボチャ。幸い、以前とは違って属性攻撃の手段が揃っているので手詰まりにはならないけれど、今度はどれを使えばいいのか悩む悩む。
 前のカボチャとはちょっと色が違うので、ゼラチンキューブみたいに属性耐性が違うのかもと予想。さすがに属性防御同じじゃアレでしょう。前回は火を防いだので、今度こそ火だ! ということで『卸し焔』+『チェイスファイア』でGo!


 『幻惑の飛南瓜』に3のダメージ!


 裏を読んだつもりが読まれてたーっ!
 ところがどっこい、ここから粘るのが成長の証。『洗脳音頭』を食らって色々縛られはしたものの、『ペイントレード』2連発で『幻惑の飛南瓜』を沈める。うーむ、属性無視の『ペイントレード』はこんなところでも大活躍だなぁ。




 そんな感じでダメージ床とFOEの2正面作戦をなんとか切り抜ける。ダメージ床はカスメ兄上が平然と突っ込んでいくんだけど、他のメンバーはビビリ気味。兄上はこの階、コトダマを使役したりで面白すぎます。


 あ、そう言えば都合3度目となるリスとの出会い。同じパターンだってのに糸持っていかれました。いいんだ、そのうちリスの恩返しとかあるハズなんだ……!


 ついでに衛士から『世界樹の鍵』を購入。おお、なんかまんまなネーミングだ!
 それにしても、いかにも罠っぽさプンプンな衛士にこんな重要なアイテムを持たせたりする辺り、小森さんのSッ気が垣間見えますね。これはいい引っかけ。
 というか自分は、この17〜18Fで小森さんの仕掛けにのた打ち回ってばっかりじゃないか。


 ……と思ってたら鍵を使った直後に○○○に殺された。S全開! 追随者が出ることを願って、これ、伏せときます。




 さて、長かった18Fも何とか抜けられそうなところで、再びトリビトの登場。こちらを『土の民』と呼ぶ彼は、時は未だ満ちず、と一行の前に立ち塞がります。
 で、公女様から教えられた上帝の言葉を伝えると、何事かを叫びながら飛び立つトリビト。どうも彼ら自身は、領有意識やらで人間を阻もうとしているのではなく、彼らの言うところの全能なるヌゥフ? の意思を代行しているだけに過ぎない感じ。前作のモリビトと比べるとあっさりしてて、随分とお役所仕事っぽい雰囲気です。


 というか、大公家自体も前々からトリビトの存在を知っていた節があるし、クエストのトリビトも「異種間ファーストコンタクト!」って感じの初々しさがなくて、えらい気軽ですよね、接し方が。
 この辺がなんとも前作とは雰囲気が大違いで、未だにこの感覚に戸惑っていたりするワケですが、色々な軋轢はとうの昔に乗り越えちゃったっていう話なのかなー。
 どうも話の流れからすると、彼らは、アーテリンデの仲間を魔物に変えた『天の支配者』の手下っぽくて、言わばショッカーの戦闘員的な存在にも思えるんですが。今のところ、物凄く殺気立って剣を構えているのに思いっきりスルーされているような雰囲気があります。


 まぁ、向こうからしてみれば、彼らの言うところの土の民は既知の存在で、モリビトとは違ってこちらの存在をきっちりと把握してたから、慌てて身構える必要もなかったのかも、みたいな気もします。が、超余裕ぶってるって程でもないのがまた。現状では両者の距離ってのは非常に読みづらいところですね。


 とまぁ、いよいよ世界樹の真実が見えてきそうな気配が窺えたこの階。果たしてトリビトとは何者なのか? 『天の支配者』との関係は? 今後の展開が非常に楽しみになってまいりました。




◆ベオ ソードマンLV42
STRブーストLV10 剣マスタリーLV5 斧マスタリーLV5
トルネードLV5 チェイスファイアLV2 チェイスフリーズLV2
チェイスショックLV2 ウォークライLV5


◆ナガヤ ブシドーLV42
STRブーストLV5 上段の構えLV7 居合いの構えLV7 
下段の構えLV7 卸し焔LV5 鬼炎斬LV1 
抜刀氷雪LV5 細雪LV1 雷耀突きLV5 建御雷神LV1


◆ユーディット ドクトルマグスLV44
TPブーストLV4 巫術マスタリーLV10 ヒーリングLV2
巫術:鬼力化LV5 巫術:皮硬化LV5 巫術:転化LV4


◆ミレッタ レンジャーLV46
AGIブーストLV3 弓マスタリーLV10 先制ブーストLV5
サジタリウスの矢LV10 アザーズステップLV1 スローステップLV5
チェインダンスLV10 ソニックステップLV3


◆ノワイト カースメーカーLV44
呪言マスタリーLV7 昏睡の呪言LV5 力祓いの呪言LV10
ペイントレードLV10