友人に応援団を貸してみた

 木曜日のソフト発売日を前にして、どうにもFF4が片付きそうにありません。幻霧ノ塔ト剣ノ掟か、ヘラクレスか、やきゅつくか。このうち2本を買おうと思っているんですが、うぬー。
 ノトノはまぁ、UIが昔っぽくて不便みたいですが、FC版Wizを楽しめたユーザなら面白いみたいな話がちょろちょろと。ファミ通クロスレビューを見ると致命的な問題があるようにも見えましたが、FC版Wizくらいの不親切さなら全然オッケーですよ、自分。




 それはさておいて、どうにもFF4をクリアするまでが長引きそうなので、FF4を貸してくれた友人にお返しで『押忍! 闘え! 応援団』を貸してみることにしました。
 ちなみに友人はFF4に関して「歩いてたら敵が出てきてビックリした」という奇天烈なコメントを聞かせてくれたことがあります。「ナニソレ? どういう意味?」と尋ねてみたら、そもそもランダムエンカウントという概念を知らなかった様子。
 え、でもポケモンだって同じじゃん、と突っ込んだら「ポケモンは茂みがあるから……」との返答。あああああ、なるほど、DQとかFFからRPGを遊んでるユーザにとっては、ポケモンのエンカウントってDQとかFFの改良版みたいな捉え方をするんですが、ポケモンから入ったユーザにはDQランダムエンカウントって何もないところで敵が出てくる不条理なものとして目に映るワケですね。
 なんかポケモンの凄さというか、RPGを知らないユーザが違和感を覚えないようにするための心配りみたいなものを改めて感じたりして。カジュアルなユーザとの会話は、日頃見落としがちなゲームの文法の不自然さが明確になって、自分には凄く勉強になります。
 ……あれ、でもポケモンもダンジョンはどこでもエンカウントだよなぁ。


 で、話が逸れましたが、応援団です。さて、これだけカジュアルなユーザにも応援団は楽しんで貰えるのかどうか。これはちょっと興味を引かれる命題です。
 ちなみに友人はいわゆる音ゲーってのは今まで遊んだことがないそうです。うーん、とすると応援団はちょっと難しいかもしれないなぁ。
 ……と思いつつ、今日感想を聞いてみたところ、物凄い勢いで喋り出してくれました。こっちが気圧されるような興奮振りだったのでちょいとビックリです。
 まぁ、話としては面白い面白いと。あとまぁ、難しいと。すぐ死んじゃうんだけどどうしたらいいの、みたいな。ぐるぐる回すところが上手く行かない。凄く疲れる、みたいな。
 でもまぁ、ノリとしては世界樹の全滅報告みたいな感じで。「絶対できっこない!」みたいなことを言いつつも凄く楽しそうなんですよね。でまぁ、こっちも詰まる部分ってのはよくわかるので、ウンウンと同意しつつ、ちょっとしたコツなんかを教えたりなんかしてね。
 「一番難しいのは地球滅亡のやつ。やった?」「それはまだやってない。」みたいな。


 あと、甥御さんと一緒にやってるんだけど上手く行かない、みたいな話があったんですよね。ああ、そう言えば応援団ってダウンロードプレイで協力プレイとかできるんだっけ、と思いつつ「でも2人でやればラクになるんじゃないの?」って尋ねたら、いや、甥が足を引っ張るんだ、みたいな。
 んんー、そういう仕様なのかな、と思いながらも(自分はダウンロードプレイって遊んだことないんです)、なんだか腑に落ちなかったので、もう少し良く話を聞いてみたら、どうもパートごとに交代して遊んでいるってのがわかって、これはさすがにぶったまげました。


 「あ、間奏でDS手渡して、交互に遊んでるってこと?」
 「そうそう!」
 「でもグルグル回すのとか、いきなり来るよね?」
 「うん、だからダメなんです。」


 みたいな感じ。DS取り合うとか、どんだけハマってるんですか。テレビ取り合う子供じゃないんだからさぁ(笑)


 しかも甥御さんには「このゲーム、いつまで借りられるの?」みたいなことを聞かれたらしいです。あー、その気持ち、ものすっごいわかるわぁ! なんかもう、それだけで嬉しくなっちゃいましたよ。凄い楽しんでくれてるんだなぁってのがヒシヒシと伝わってきて。
 一応話としてはFF4の代わりに、ってことなので、いつまで貸すかってのは明確に期日を切ってなかったんですよね。まぁ、自分としては楽しむだけ楽しんで貰えればと思ってたので、別にすぐに返して貰わなくてもいいんですけども。
 ……というか、自分は他にこなさなきゃならないゲームが一杯あるのでー。げふ。


 てな感じで、応援団は物凄く楽しんで貰えているようです。「応援団って2出てるんだね。」みたいな発言さえあって。す、素早い調査だ。
 「2が出てるって事は売れてるんだね」みたいな話も。……えっと、まぁ、非常に申し上げづらいのですが、ワゴンに入ったソフトでした。でもゲーム自体は凄く評価されたので2は確か売り上げも結構伸びたんですよね。
 ただ、その分出荷が余ってるみたいで中古なんかは価格が1>2ってのもよく見かけますね。世界樹と同じで。
 ただ、こういうカジュアルなユーザにとっては「続編が出ているってことは面白いゲームなんだ」的なブランド面での支持が入るので、こうなると安心してゲームをプレイできるのかもしれません。まぁ、古くからのユーザなら、続編神話が健在だったのはSFCの頃までの話ってことも抑えているんですけど。


 とまぁ、そんな感じで。応援団自体は確かに面白いソフトで、自分も大分楽しんだソフトではあるんですけども、これだけ強烈な反応を返して貰えるとは思ってなかったので、いやはや、応援団凄いなぁの一言です。
 それと同時に、ゲーマーなんてちょっとぐらいゲームを触ってるだけで何の役にも立たない人種が、人様の役に立つ機会があるとすれば、それはこんな感じで名作・良作を人に紹介するときなんだな、みたいなことも思ったりして。結局は自分は、そういう理由でダラダラとゲームについて書いている感じです。