▼Wi-Fiショッピングは学園祭のノリ
Raven Candle*1をレブキャンと略すと何かの格ゲー用語のように聞こえます。レボリューション・キャンセル、みたいな……
さておいて、インナーとアウターがカチリとハマった時って血液が逆流するほど嬉しくないですか。「うわ、この組み合わせ、すげぇカッコイイ！」みたいな。例えるなら何の気なしに福引き機を回したら変な色の玉が落ちてきて「おめでとうございまーす！」とか言われたときの感覚というか。なんかもう動揺と歓喜と興奮が入り混じったような特別な感覚ですよ。3等だろうが4等だろうが、ハズレ以外なら嬉しいですさ！
で、その勢いのままに、スカートを選択してー、パンツを選択してー、ブーツは……あ、なんかちょうどいい色がないから似たようなので流用してー、改めて全体を見直すと小さく纏まりすぎてるからインナーを入れ替えてみてー、でもやっぱり元の方がシンプルかなー、今度はアウターを変えてみるかなー、とかやってると恐ろしい速度で時間が流れていきますね。これは堪りません。
しかし、そうやってコーデを熟考していても、どこかの部位で「これぞ！」というアイテムが足りなかったりするのが常で。その時は、まぁ、手持ちの似たようなアイテムで埋め合わせするんですけど、やっぱりそれだと画竜点睛を欠いているようでしっくり来ないんですよね。
それを考えてみると、ファッションセンスの良し悪しってのは日頃のアイテム収集の段階から発揮されるものなのかなぁと思ったりして。多分、センスのいい人は、「こういうコーデを作りたい！」って考えたときには既に手元にピースとなるアイテムがキチンと揃っているんでしょうね。自分はまぁ、場当たり的に欲しいアイテムを買い集めているだけなので、コーデが8割方完成したところで、慌てて展示会に駆け込んで、「紫のブーツどこー!?」とか叫びながら展示場を巡ったりするワケですよ。……で、こういう時に限ってブランド自体出展してなかったりするんだよなぁ。
カードゲームに例えて言えば、ブースタードラフトみたいなものなので。アドリブ性とバランス感覚の両方が必要になるというか。うーん、要修行ですね。
まぁ、マネキン作りの前に日頃のアイテム収集が肝心ってことで。在庫の制限500個ってのは、その制限下でファッションセンスを磨きなさい、という任天堂からの指令なのかもしれないなぁ、と思った次第です。
そう言えば、自分の中でCh*2ブームが来ているような気がします。革ボレロジャケットかっけぇ！
自分は重ね着が好きなので、アンダーと上手い具合に重なるボレロは良く買うんですが、試しに革ボレロジャケットをあわせてみたらドツボでした。金稼ぎ専用ブランドと思ってたChですが、これは真面目に選択肢に来るなぁ。
でも、Chの靴だけはどうにも困ります。シマウマとか工事中の看板みたいなアレ。どうやったらあのデザインをうまく活かせるんだろうなぁ。想像力が追いつかないよ。
そんなワケで、Chの革ボレロジャケットを起点にWi-Fi支店のマネキンを作っていたんですが、出来上がってみると、なぜかマネキンが羽織っているのはGMS*3のジャンパーだったという……
いや、これはアレなんですよ。Chのアイテムってどれも高価なので、マネキンの価格も意図せずガツンと跳ね上がっちゃうんですよね。で、お客さんからしたら、やっぱり高価なマネキンは手を出しにくいんじゃないかなー、みたいな思考が働いて、結局ビビりからChを外してしまうという。
やっぱり普及価格帯は25000円が目安かなぁ。30000円以上だと手軽には買えないかも。70000円で安すぎたかも、とか言ったら顰蹙買うよなぁ……って、なんのハードの話だって感じですけども、自分の経験則だと値段は抑え目の方がやはり売れやすいように思えます。まぁ、お金の余ったユーザが増えれば、その辺は気にしなくてもよくなるんでしょうけどね。
そんな感じで、真剣に売るための方法を模索している自分に気づくと、やっぱりこのゲームって面白いなぁとつくづく感じます。なんというか、文化祭みたいなゲームだなと。
結局、Wi-Fi支店はごっこ遊びに過ぎなくて、服が売れたところで満たされるのは財布じゃなくてプライドだけです。でも、自分はごっこ遊びに本気になって取り組んでいる。この感覚は、文化祭で自分のクラスの出し物に客引きするような、そういう懸命さなんですよね。
傍から見ると子供っぽくて滑稽かもしれませんが、やってる本人は大真面目ですし、買い手の立場としては見て歩くだけでも楽しいんです。あとまぁ、素人手製の焼きソバを勢いだけで売ったり買ったりするのも雰囲気として通じるところかな、と思ったりしてね。
