▼エルミナージュ・その8

 エルミナージュ3周目に入りました。2周目は速攻で攻略して3時間程度。きちんとマップを用意しておくと全然違ってビックリですね! 自分、1周目突破に58時間かけたんだぜ……
 別にタイムアタックを狙ったワケではないんですが、幸運なことに指輪が全部1フロア目に落ちてまして、流転の儀式も必要なくサクサクと竜の牙まで進めることができました。実は自分は未だにパルテネスの2階以降に足を踏み込んだことがなかったりします。
 あと、ラスボス撃破後の祭壇探しも、コツを覚えたせいか心理的には相当ラクでした。各マップの座標(4,4)、(4,13)、(4,18)、(13,4)、(13,13)、(13,18)、(18,4)、(18,13)、(18,18)さえ踏めば、確実に祭壇を見つけることができるんですよね。
 祭壇があったのは、コートラスト、シェーベ、パルテネスだったんですが、シェーベの祭壇は1フロア目で発見できました。コートラストとパルテネスの祭壇は見つからなかったので流転の儀式で再挑戦。全部のフロアを探し回るよりも、最初の1フロアで見つからなかったら流転の儀式でリセットをかけるほうがラクかな、と個人的には思います。これだとティオメンテを有効に使えますしね。


 そんなワケでサックリ2周目を突破して3周目。このゲームは、新しい周回に入るとマップとイベントフラグがリセットされます。いわゆる「強くてニューゲーム」状態なんですが、世界樹で同種のリセット機能が欲しかった自分としては、もう諸手を挙げて歓迎したいシステムですよ。
 愛着のあるキャラをキープしつつ、新しくパーティを組みなおして冒険に再挑戦できる辺り、縛りプレイにも挑戦しやすいゲームではありますしね。育て上げた屈強なベテランパーティで迷宮を闊歩するのも楽しいですが、今までプレイヤーが積み上げた経験を生かして非力な新人冒険者で困難に立ち向かうのもテクニカルで面白いですよ。
 強制的なイベントはごくわずかで、慣れてしまえば驚くほどに短時間でクリアまで漕ぎ着けることができるこのゲーム性は、ACT、STG、PZL、全てのジャンルで「繰り返し」が基本形だったコンピューターゲーム黎明期ならではの発想なんだなー、と今では思います。
 RPGの始祖であるローグだって、基本は死んだら最初っからやり直し。クリアしたら最初っからやり直し。ドンキーコングと一緒なんですよね。


 プレイ時間を重ねて経験値やお金といったリソースを積み上げていく喜びをユーザーはRPGに触れることで見出しました。STGやACTに成長要素を盛り込んで「RPG要素」なんて呼ぶのは、まさにその典型とも言えるものです。
 そして今の時代、「RPG要素」のひとつの終着点が、どこまでもゲームを続けられる「やりこみ要素」と呼ばれるものではあるのですが、果たしてそれはユーザーがRPGに求めた理想とガッチリ噛み合っているのでしょうか。それは少し方向性を違えているのではないかな、と自分は思います。
 「やり込み要素」を求めるにしても、その前に手軽さと幅広さを捨ててはいけないんじゃないかな、とも自分は思います。50時間のRPGを1回クリアして終わり、というのではなく、10時間のRPGを1回でも3回でも10回でも、好きな回数だけクリアして終わり、というデザインの方が、より多くのユーザーに受け入れられやすい形だと思うんです。
 古典のRPGは、そうした特性を自ずから備えていました。でもそれは、当時は物凄く当たり前だったことなんです。それが今になって新鮮に思える、魅力的に思える、と言うのは、時代が一回りしたせいもあるのかもしれませんが、DSやWiiの伸張で「面白いゲーム」と「遊びやすいゲーム」の齟齬が埋まってきた部分が大きいような気もします。


 まぁ、ここではエルミを枕詞にしているので、これだけだとWizサイコーみたいな話に見えがちになるかもわかりませんが、自分がここで挙げたい理想のゲームデザインって実はポケモンだったりします。ポケモンって物凄く真っ当なRPGの系譜なんですよ。




 さて、エルミに話を戻して。3周目ということで、今回はパーティを1から組み直して再挑戦したいと思っています。前回とは全く触感の違うプレイを楽しみたいので、今回のパーティは前回では使わなかった職種を選ぼう! ……と考えてみたんですが、エルミならではの魅力的な職種の大半を既に使ってしまったので、構成がかなり難しいです。
 前回のパーティは、神女、侍、盗賊、錬金術師、召喚士、司教。で、今回考えたパーティは、君主、戦士、僧侶、遊楽者、魔術師、あと一人、で悩んでいます。
 前衛が薄いので闘士辺りを入れたいかな、と思いつつ、闘士は盗賊ありきの職業なので、これはちょっと難しいんですよね。必要なときだけ盗賊使ってもいいよ、とかマイルールを入れるとどこまでも自堕落になっちゃいそうな気もするしなぁ。100000Gで盗み1回OKとかにでもするかなぁ。


 あ、でも1軍の司教は酒場で使いますよ。その都度鑑定料を渡して赤貧(になったつもりで貯蓄する)プレイを楽しむつもりです。


 あとは狩人とか、巫とか、使用人とか、うーん、微妙だなぁ。前衛を務められそうな、ダメなような。まぁ、狩人なんかは真っ当な戦士職なんですけど、純戦士と君主を入れてもう一人戦士を入れるのも、なんか役割が被ってるようでもったいない気もするんですよね。罠外しは遊楽者がいますし。
 かと言って遊楽者を外す目だけは絶対にないんですよ。今回のメインは遊楽者! タロットと楽器は今まで触ったことのない要素なので、すげー楽しみです。


 そんなこんなでなかなか構成が纏まらないです。もう縛りとか止めようかな。君主、闘士、盗賊、遊楽者、錬金術師、司教とかで遊びたいよ! ……とか悩んでいるのが実は楽しかったりして。