▼フリープレイであった色々

 PSOWi-Fiフリーモード(ランダムマッチングでパーティが組まれるモード)をなんて呼べばいいんだろうかと思いつつ、便宜的にフリープレイと呼ぶことにします。プレイしている人はフリーで通じるとは思いますが。
 フリーで一番意思疎通に困るのは、やっぱり「シティに帰ります」関係ですね。フリープレイでは限られた定型文しか使えないのと、「ログアウトします」という意思表示ができないので、「シティに帰ります」は、「ログアウトします」の意で使われることがあったりします。
 でも、ログアウトするためだけに「シティに帰ります」を使うかと言ったらそうでもなくて、キャストやフォースはアイテムの補充のためにシティに戻る必要がある場合がままあるんですよね。そこをどううまく理解してもらうかが非常に悩ましいなぁと個人的には思っています。
 一応、自分は薬を補充する際には「シティに帰ります」を使っているんですが、まぁ、6割くらいの確率でログアウトされます。ディメイトそんなに持ってないのー!
 こういうとき、なんて言えばいいのかなぁ。「先に行っててください」はちょっと違うような気もしますし、「ごめんなさい」を併用するとますますログアウトするっぽく見えますし、ああ、日本語って難しいですね。3人以上のパーティなら「先に行っててください」でもいいのかもしれないですが。


 でもまぁ、その辺の不都合を抜きにしてもやっぱり協力プレイは楽しいです。さすがに発売後2日3日でハードを回ってる人は少ないので、もっぱらペアでの冒険ばっかりなんですが、自分より低いレベルの人と組んで「レイキャストでごめんなさい」と思ったり、レベル的にキツくてボスで大苦戦したり、それでも死闘の果てにボスを撃破したりするとマジで嬉しいです。「やったー!」を連呼したりして。


 てか、今回、ペアだとレンジャーは立ち回りに困るんですよね。今回、ニューカーなフォースの人々がことごとく打撃職に変貌してしまったおかげで、フォースとレンジャーの組み合わせは、フォースが敵を杖で殴っている間にレンジャーが後ろから射撃で支援するという変な形に。
 まさかフォースの人もオンラインで壁役を務めることになろうとは思わなかったでしょうね! その辺はちょっと申し訳なく思っています。


 あと、レンジャーでマシンガンを使ってると緊急回避を絡めた立ち回りが上手くなりますよ。距離のおかげでギリギリで避けられる場面が多いので、以前のPSO的なヒットアンドアウェイを楽しめます。
 でも、それだと動き方が卑怯臭くなってますます申し訳なく思ったりもするんですよね。オフプレイのNPCを壁にする動きが染み付いてしまっているので、自然と敵を仲間に誘導しながら戦っているという。



 そう言えば、誰かがレベルアップをすると「おめでとう!」と声をかけるのがフリープレイでは半ば慣例になっているようです。で、レベルアップした側は「ありがとう!」と返すという。
 この辺は会話らしい会話ができる貴重な機会なので、割とみんな戦闘中でも頑張って声を出したりします。自分もマシンガンを撃ちながらチャットウインドウを開いて「ありがとうはどこにあったっけ!?」なんて焦りながらプレイしてます。
 で、ある時4人パーティでフリープレイをしてた時に、自分がレベルアップしましてね。「おめでとう!」の言葉に「ありがとう!」を返そうとチャットウインドウを開いたんですよ。
 で、そこまではよかったんですが、勢い余って真っ先に「おめでとう!」をタッチしちゃいましてね。
 「おめでとう!」って、お前自分で言ってどうするんだ、みたいな。
 「みんなめでたいから祝えよ!」って強制してるのか、みたいな。
 そんな意図はさらさらなかったので、思わず顔から血の気が引きました。


 まぁ、みんな、嫌な顔をしてたのかどうかはわかりませんが、口々に「おめでとう!」の声を掛けてくれましてね。自分も「はやく『おめでとう!』消えてくれ!」って祈りながら「ありがとう!」を連打してました。


 でまぁ、それが今のフレンドなんですけどね。……みたいなオチがつけられるとオンラインゲームであったイイ話みたいなアレになるんですが、実はPS0にはフリーでマッチングした同士がフレンドコードを交換できる仕組みがなかったりします。
 なので、フレンドを募集するには公式のフレンドコード交換所なんかを使って、ゲーム外で交流の糸口を探すのが一般的な流れのようです。
 でもねー、やっぱり気の合う仲間かどうかってのは、ゲームの外じゃよくわからないんですよ。その人の人となりってのは掲示板に書かれた文章だけじゃ良くわからないですし、やっぱり同じ時間と空間を共有した経験に勝る情報はないワケですよ。
 なので、ゲーム内のシステムを使って、フレンドコードを教えあう方法はないか、とちょっと考えてみました。



 まず第一に考えたのはですね、ロビーアクションを使ったモールス信号。
 二つのロビーアクションを使い分けることでフレンドコードの12桁の数字を表現する! これは画期的だ!
 モールス信号は5つのツーとトンの組み合わせで一つの数字を表現するので、都合60回のロビーアクションでフレンドコードを伝えることができます。まさに枯れた技術の水平思考です。
 難点は送信と受信に知識の習得が必要ということ。当然ながら誰か一人がモールス信号式ロビーアクションをマスターしたとしても、それを理解してくれる仲間がいなければこの方式は役に立ちません。あと、そんな取り決めを交わす前に、さっさとフレンドコードを交換したほうが早いです。ダメダメですね。


 ふーむ、モールス信号はちょっと難がありました。しかし、フレンドコードをなんらかの方法で圧縮して先方に伝え、そして向こうで解凍して貰うというのは、切り口としては悪くないように思います。
 で、今回のPS0、実はキャラクターの名前を後から好きに変更することができます。キャラクターの名前は6文字。フレンドコードを6文字に圧縮できれば、相互の情報のやり取りに使えるのではないでしょうか。
 まぁ、もうちょっと欲を言えば、圧縮文字列は5文字までに収めたいところです。6文字全部を情報に使ってしまうと、例えばフレンドコードを意図していない普通の名前、例えば「TANAKA」を暗号解読する羽目になってしまったりするんです。なので1文字は識別のための符号として使いたいんですよね。


 そこでちょっとコードを書いてみようと思い立って、即座に「無理だ!」と投げるのが自分の限界なんですが、そこはそれ、他力本願でここはなんとかしようと考えました。


 http://is.gd/


 で、これです。これは何かというと、URLを短縮するサービスなんですが、これを使ってフレンドコードっぽいURLを圧縮できないかと考えました。
 で、試しに架空のURLを入力してみます。まぁ、とりあえず http://www.geocities.co.jp/9999_9999_9999/ ってことで。
 で、これでURLを変換すると http://is.gd/dHCR という短縮URLになります。で、これで実際にリンク先に飛んでみると、見事先ほどの架空のアドレスに飛ぶワケです。


 この短縮URLのユニークな部分は、「dHCR」の4文字なので、キャラの名前に識別符号(例えば@)をつけて「@dHCR」とでも名づけておけば、それを見たほかのプレイヤーがhttp://is.gd/に「dHCR」をくっつけてURLを入力することでフレンドコードを復元することができます。うん、かなり無理やり感はありますが、とりあえずできることはできるぞと。


 まぁ、とは言っても、先ほどのモールス信号の話と同様に、送信側と受信側で事前の取り決めがなければ文字列を復号化することはできません。なので、この手のアレは技術の良し悪しが重要なのではなく、いかに普及させるかが大事ではあります。とは言え、差し当たって積極的に広めようという気持ちもないので、役に立つかも、と思った人だけ拾ってくれればそれでいいかなと思っています。そう思いながらフリーに繋ぐだけでちょっと楽しみが増えるかなと。
 まぁ、そんなワケでうちのハニュエールの名前は@dHC1です。味気もへったくれもない名前ではありますが、ゲームのニューマンの設定的には妙にマッチしているのが面白いです。