▼デビルサバイバー・その4(3日目〜4日目)

 これまでのあらすじ。ジャックランタンにボロカスにされた主人公一行は、復讐を誓って大幅な戦力増強を計った!


 ……あ、あれ、なんか戦闘があっさり過ぎるんですが。ははぁ、なるほど、フリーバトルの強敵の方をポンポン倒せるようになるまでレベリングすると、今度はシナリオ戦闘がヌルくなってしまうんですね! ……もうちょっとサクサク行きましょう。サクサクね。


 今回はストーリーの転換点に差し掛かったようなので、ネタバレ分過多です。この辺の流れはぜひ自分の目で確かめて欲しいと思いますんで、未プレイの方は御注意くださいな。




 さてまぁ、そんな感じでベル・デルさんとの決戦です。直接攻撃が通じるのはヤドリギを持つ(ヤドリギの枝で突き刺すのかと思ったらストラップって…… ヤドリギを握り込んでいるのかしら?)主人公だけっぽいので、主人公を守りつつ、他の3名でベル・デルさんの手下を排除していきます。
 しかしバジリスク、主人公を直接石化狙いとかおっかないな、おい! 遠距離からペトラレイを撃ってくるのでヒヤヒヤもんです。耐魔法があればよかったのか。
 仲魔の強化が効いてか、ごく短時間のうちに取り巻きの駆逐に成功。あとはベル・デルさんを残すのみとなります。
 が、ここでベル・デルさんのMAP兵器が炸裂。「出番は終わったから回復しなくていいや」と思ってダメージを放置していた仲魔数名が、これで戦闘不能になってしまいました。おわー、ベル・デルさんってカーネルサンダースよろしく棒立ちしてるだけだと思ってたのに!
 COMPから予備の仲魔を引っ張り出しつつ、慌てて回復に奔走します。それと同時に主人公はベル・デルさんに特攻。ここはMAP兵器を撃たせる前に速攻勝負で仕留めないとヤバいです。
 ヤドリギパンチはそこそこ通るものの、ベル・デルさんはHPがやたら高い! 60ダメージを2回当てて、「鬼神双手」でさらに2回攻撃しても、HPゲージは3分の1か4分の1減るぐらい。
 で、何ターンか攻撃してるとMAP兵器を撃ってきて、こっちのHPを吸い取ってくるんです。鬼です。さらにはベル・デルさんは取り巻きを復活させて、消耗戦の構えでジワジワとこちらを痛めつけてくるんですね。
 まぁ、ベル・デルさんが何をしてこようと、こっちは脳筋なのでとにかく殴るしかないんですけどね。幸いにしてクリティカルもボチボチ出たので、取り巻きに包囲される前に何とかベル・デルさんを撃破することができました。


 ベル・デルさんを倒すと、「主人公の身体にベル・デルさんの力が宿った!」的なテキストが。……うわぁ、気色悪い。
 一体これはどういうことかと思案する主人公達。そう言えば、ヤドリギのことを教えてくれたホスト風の男なら何か知ってるのではなかろうかと目星をつけて、次に新宿へ向かいます。
 で、このホスト風の男、ベル・デルさんの死に際のセリフによると、どうもあの有名な悪神ロキとのこと。ベル・デルさんを倒すための情報があっさりと手に入ったので、「これなんてご都合主義?」と思っていたら、そういう仕掛けだったとは! まぁ、ロキが絡んでるならなんでもありですよね。
 ロキらしいホストの話によると、どうも地上ではこれからベルの名を持つ神々が王の座を巡って相争うバトルロイヤルが開催されるとのこと。主人公はベル・デルさんを倒したことで、否応なしにバトルロイヤルの参加権をゲットしましたよ、というとんでもない話を聞かされたりもしました。次の相手はベル・イアル。3日後が決戦だそうです。


 で、ベルの名を持つ神々とはなんぞや、という話ではあるんですが、ベル・デルさんはヤドリギで傷つくネタから察することができるように、その正体は北欧神話の光の神バルドルらしいです。呼び名が訛っているんですね。なぜか。
 するとベル・イアルと呼ばれている悪魔はベリアルかなと予想がつきます。そう言えば、デビサバの紹介で、バエルとかベルフェゴールとかバールベリトとかベルの名前がつく悪魔がどうちゃら、みたいな話がありましたね。するとベルの王を決めるバトルロイヤルというのは、「負けたら名前剥奪マッチ」みたいなもんなんでしょうか。それはないですか。


 さておき、政府にしても翔門会にしても、どうもこのバトルロイヤルをなんとかすべぇと画策している雰囲気ですね。そして東京封鎖から抜け出すためには、主人公自身がバトルロイヤルの覇者にならなければならないと。なんとなくそんなストーリーラインが見えてきましたよ。


 政府と言えば、「PSE法の施行は家電を兵器に転用するための政府の陰謀だったんだよ!」な展開がMMRぽくて笑えました。やべー、DS超危険! 大丈夫、ドリキャス以前のハードなら安心だよ!
 PSE法と言えば、当時は色々な黒幕を挙げての陰謀論も溢れてましたけど、さすがに兵器転用のための陰謀だっていう言説はなかったように思うなぁ。いやぁ、この発想は面白いです。


 まぁ、政府云々って話が出てくると現実に引き戻される感じでちょっと萎えてしまうんですが、逆に翔門会の主題は結構興味深いですよ。インターネットとアンチ・バベリズム。バベリズムの反義語にはデバベリズムって単語があったような気がしたんですが、ググっても出てこないところを見ると、なんか間違えて覚えているのかも。
 バベルの塔の崩壊で共通言語を失った人間が、インターネットによって再び共通言語を得ようとしている。それを不敬と思う神から神罰が下されるかもしれない、と言うのがその骨子なんですが、メガテン世界では本当に神の裁きが起きるかもしれないのが面白いんですよね。
 PCと悪魔、情報技術と神話伝承の融合は、連綿と続くメガテンシリーズの世界観の基幹ではありますが、デビサバのシナリオはインターネットが生活の一部に溶け込んだ今だからこそ肌身にリアリティを感じられるんですね。これは初代女神転生の時代には絶対できなかったシナリオで、それだけを取ってみても、デビサバはやはり新世代のメガテンなんだなと実感できます。
 先述のベルの神々にしても、自分達の知ってるものと名前がちょっと異なるのは、このアンチ・バベリズムが関係しているのではないかという気もします。予想は立ててみますが、さてどうなりますかね。




 とまぁ、そんな感じで3日目が終わります。主人公達の目的は、封鎖の脱出から悪魔との対決へとシフトし、物語はいよいよダイナミックに動き出します。
 4日目。ラプラスメールによってミドリの死亡が予告されます。ケイスケ激怒来たー! 猫みたいな怒り方だけど、いい表情してるぜヒャッホイ!
 ミドリの死因は自殺かも、とか、人間に殺されるのかも、とか、ここに来て黒い展開が渦巻いて来ました。さーて、ミドリは助かるのかどうか。ここからは選択肢一つで展開が変わりそうでドキドキものです。
 ところが意見が分かれたせいか、ケイスケがパーティを抜けてしまいました。えええええ、これはヤバいフラグ?
 ケイスケの行き先も気になりますが、まずはミドリを助けるために動き出す主人公一行。各地で空気を読まずに悪魔を召喚して回るミドリの説得には失敗。遂には悪魔使いを敵と認識した一般人に囲まれているミドリを発見します。ヤバい、これは詰み一歩手前じゃないのか!?


 まぁ、アレですね。『ミドリは助ける』『一般人も守る』"両方"やらなくっちゃあならないってのが"主人公"の辛いところだな、って感じで。そんなワケでこの面は条件がシビアです。
 まぁ、何しろ勝利条件を上手く満たしたところで、ラプラスメールは「自殺もあるよ」と仄めかしてますからね。戦闘はうまくこなしてもイベントでアレなことになるかも……とか考えると気が抜けません。
 そして一般人の敵意を削いだところまではよかったんですが、さらにそこへ激怒ケイスケが登場。うわああああ、話をややこしくするなぁぁぁぁ!
 ケイスケはAMRSよろしく裁きの力を渇望。自己の正義を遂行すべくヤマ(閻魔大王ね)を召喚してしまいます。しかしまぁ、ヤマとはまたゴツいな! ケイスケのキャラ的にオシリスとかが来ると思ったのに!
 しかし、これで今まで一般人からミドリを守るために奮闘していたのが、今度はキレたケイスケから一般人を守らなければならないというグダグダな展開に。おまけにケイスケは邪鬼ロアまで召喚したりして、ホント色々やりすぎです。
 しかもなんかケイスケが妙に強い…… と思ったら、前にセットしたスキルをそのまま持ってるーっ!? うわぁ、耐電撃と電撃強化とマハジオを返してー!
 いやまぁ、逆に考えればケイスケがスキル持ちっぱなしということは、あとでまた合流できるのかも…… という予想も立ちますが、なんだかね、FF4でカインの装備を外す前に離脱された気分ですよ。
 ともあれ、戸惑いながらもケイスケを倒し、ついでにロアも撃破。一般人はなんとか全員生存させて、ミドリの保護に成功しました。
 ミドリは持論に拘りながらもこちらの説得に応じ、ここでミドリの余命は2日に回復。なんとか死亡フラグの回避に成功したようです。うはー、ヒヤヒヤしたー。
 そしてミドリが新たにパーティに加わり、再びパーティは4人体制へ。ヤマを呼び出したケイスケの暴走が気になるところですが、そのまえに今度は余命0なハルを助けなきゃいけないんですよね。またもや胃の痛くなるような選択を要求されそうで楽しみでもあり、怖くもあり。最終的にはハッピーエンドが望ましいところではありますが、この先どうなるかは神のみぞ知るですね。




 パーティ構成はあんまり変わってません。レベルがちょっと上がったくらいです。


 主人公LV30 & 鬼神ナラギリLV29 & 魔獣ケットシーLV28


 アツロウLV28 & 神獣ハクタクLV28 & 鬼女ペリLV29


 ユズLV29 & 妖獣アーヴァンクLV28 & 鬼女ペリLV28


 ミドリLV27 & 魔獣ケットシーLV26 & 魔王キングフロストLV26