▼デビルサバイバー・その8(7日目)

 これまでのあらすじ。タダシ君のヘタレ加減にマリ先生ハラハラ。自分もハラハラ。


 さて、相変わらずベンチウォーマーとしてシナリオの盛り上げに一役買っているような買っていないようなタダシ君ですが、一つだけタダシ君加入で嬉しいことがありました。
 魔王ヘカーテを作る時、邪神パズス経由だと結構安く仕上げられる! ……まぁ、パズスなしでもヘカーテは作れるんですけどね。
 あ、タダシ君の活躍は以上です。てか、タダシ君本人の活躍ですらないですが。


 大体ですね、7日目に入って以降、鬼女ランダが多すぎますよ。フリーバトルにしてもシナリオにしても夏場の籠売りキュウリ並に安売りしてるじゃないですか。
 鬼女ランダは、普通の攻撃を含む全ての物理攻撃を反射する「物理反射」を持った難敵なんですが、なんでその登場に併せてキングオブ脳筋なタダシ君がパーティに参加するのか…… これはもうタダシ君への嫌がらせとしか思えません。タダシ君ルートでかつマリ先生が死んでたらどうなってたんだろか。


 でまぁ、そんなワケでタダシ君の出番はまるっきり皆無なワケですが、それを差っぴいても脳筋コンビ、主人公&アツロウはマッチアップに困ります。アツロウはまだチームメンバーに魔法系悪魔を入れることでどうにか幅を持たせることができるんですが、主人公はステータスが偏りすぎて「S的中の秘法」以外のまともな先制スキルが取れないので、結局「S的中の秘法」頼みのチーム構成を続けてるんですよね。大体もう、主人公+妖獣+鬼神で決まり。てか、妖獣も後続が出てこねぇぇぇぇぇ!


 そんなワケでフリーバトルも滅法苦戦しまくりですよ。え、最終日なのにまだこんなに厳しいの、みたいな。大体、普通のゲームは最終盤辺りまで行けばスキルも整ってラクになるんですけどね。
 でも、デビサバは全然そんなのお構いなしですよ。どこまで行っても苦戦続き。世界樹2で第5層に登った時と同じ感覚です。さすがアトラスゲー。
 とは言え、「もう上積みも少ないのにこんなの無理だろ……」と弱音を吐きつつも、2,3レベルが上がると不思議とラクに戦えるようになるのもアトラスゲーの面白さ。このバランス設定はホントに凄いですね。




 でまぁ、ある程度フリーバトルで手ごたえを感じたところでいよいよシナリオを進めることにします。ベルの力を手に入れるために、まずはアマネ(withイザ・ベル)を力付くで拉致監禁することにします。うわー、やってることが普通に悪人だー。
 でまぁ、アマネを守る翔門会の皆様と戦闘が始まったんですが、うわ、なんだこれ、翔門会の人は何気に強いぞ!? スキルクラックに拘ってたら消耗戦に引きずり込まれて2チーム全滅。アマネはまだまだ健在で仕方なくリセットです。
 うーん、この手のSRPGは相手の射程外ギリギリに待機して近寄ってきたところをタコ殴りにする、というセオリーがあるんですが、それを相手にやられると物凄く対処に困るという。おまけに翔門会の人たちは遠距離攻撃可能な邪龍クエレプレを漏れなく装備していて、遠くからガシガシ削ってくるんですよ。一回の攻撃では致命傷は避けられても2度、3度と続けられるとかーなーりキツいです。
 翔門会の戦い方は多勢を上手く生かした攻め方だったもので、猪突猛進なベル・イアルよりもある意味では苦戦しました。まさかこんな消化マップで苦戦することになろうとは……
 翔門会の人々をあらかた倒し終わった後には回復魔法使い過ぎでMPが底をついてました。なのでアマネを倒す前に一度天使を召喚して「天使の血杯」でMPを回復します。アマネはこちらから仕掛けない限りは自分から動かないので、ゆっくりとMPの回復に没頭することができます。
 さてまぁ、十分に体制を整えたところでアマネに突撃。で、終わり。アマネ自体はメギド持ちかつ強力なスキルを取り揃えててイヤーな相手ではあるんですが、まぁ、そこは数の暴力で押し切りました。




 さて、アマネを首尾よく拉致ったところで次はイザ・ベルとの戦いです。アマネの精神世界で繰り広げられるこの戦い、イザ・ベルは移動しない代わりに当たり判定が大きい固定ボス。射程が3あるので、正面からの殴り合いを余儀なくされる相手です。
 イザ・ベルにダメージを与えるとアマネが目を覚ましますが、同時にマインドアマネ登場。このアマネさんはオリジナルと違ってサービス精神旺盛でけしからんですね! てか、あの立ち絵は一度だけしか見れないのかー。ちぇー。
 でまぁ、好奇心からマインドアマネさんをサクッと倒してみたら、またまたマインドアマネさんが出てくるというハニートラップ…… デビサバのボス戦はザコ無限沸きがデフォなんだといい加減自分も学習しました。
 ということで、以後はマインドアマネさんには目もくれずイザ・ベルに集中攻撃で勝利。まぁ、ベル神の中では一番ラクーな相手ではありました。




 さて、イザ・ベルを倒したことでようやく最後のボスの存在が明らかにされます。あれ、進行的にはもっと前だったっけ。多分そうだった気もしますが、まぁ、ここは流れ的に。
 主人公達はベルの王の座を巡ってベル・ベリトとの決戦に向かうワケですが、そもそもベルの悪魔とはベルの悪魔の総元締めとでも言うべき存在が分化したものなんだそうです。このバトルロイヤルでは勝者が敗者の力を吸収して、最終的にベルの王の力を得るんですが、神と相争った大元のベルこそが、バ・ベルと呼ばれる存在なんだそうです。
 ……というナオヤの種明かしには、うわ、そう来たかー! の一言。まぁ、自分もあんまりこの手の話に詳しいワケではないのでアレなんですが、バベルの塔の崩壊で人類の言語が分断された逸話と、バ・ベルが神に敗れて無数のベルの悪魔に分裂した設定とを重ね合わせているワケですね。これは面白いなぁ。
 土着の宗教をキリスト教が取り込む段階で、土地の神々は唯一神に反抗する悪魔に落されたワケですけども、デビサバのベルの悪魔はその辺から着想を得てるんでしょうね。例えばウガリット神話のバアルは豊穣神ですが、聖書でのバアルはバエルと名を変えて(バベリズムのせいで!)、ソロモンの72柱の悪魔の1柱に列されます。ベルゼブブもバアルの変形ですね。
 さらに例の悪魔召喚サーバはバ・ベルの元にある、というのがまたネタ心を擽るところで。悪魔召喚サーバはインターネットを活用した、いわば現代のバベルの塔とも言えるシロモノなんですが、それをバ・ベルが求めたというのは話としては面白いなと感じるところです。
 でまぁ、決戦の地が六本木ヒルズってのもバベルの塔に絡めた作りっぽいですしね。あー、でも、東京は高いビルとか幾らでもあるっちゃあるなぁ。
 まぁ、ベルの悪魔のお話は言ってみれば「○○とかけて××と解く。その心は□□」みたいな、なぞかけオチではあるので、割とその辺の下地があるとニヤニヤできるのかなと思います。なんでしょうね、スパロボの声優ネタみたいな感じですかね。
 っていうか、この辺の下りをキチンと解説した考察とか読みたいなぁ。まぁ、自分の知識は大分適当な部分があってニュアンスだけを追いかけてる感じなので、もちっとね、体系的にキッチリとしたネタばらしが知りたいです。




 とかまぁ、色々書いていたら時間が、時間が!
 ええっと、この後四天王を倒したりベル・ゼブブを倒したり、色々ありました。四天王と言えば、一番最初に出てくるのは「ヤツは我々四天王の中でも最弱……」なのがセオリーなのに、最強の四天王からいきなり出てくるとか面白いなーとか。合体したらただの鬼神になっちゃうのがガックリだ!
 ベル・ゼブブは産卵とかマジキモいし厄介。射程6とかアホですか、みたいな。「全門耐性」+「打撃吸収」のふざけた敵なんですが、「貫通」持ちの主人公チームで特攻したら「鬼神双手」込みで1ターンで撃破しました。脳筋すげぇ。
 っていうか、最後に主人公の取り込んだベルの力がどうも子バエみたいでイヤーンな感じです。そんなところに力篭めなくても! と痛切に思いました。古東さんの仕事ですか、これ?






 主人公LV59 & 幻魔セイテンタイセイ & 鬼神コウモクテン
 対ベル・ゼブブ用の脳筋パーティ。「貫通」欲しさに☆4オルトロスを御霊化して合体させたり。主人公の「物理激化」+「渾身の一撃」はベル・ゼブブに600強のダメージ。強いぜ!


 アツロウLV57 & 妖獣モスマンLV46 & 邪神アリオクLV56
 邪神アリオクは、うーん、微妙。デスバウンドは反射が怖いしなー。
 ベヘモス使えるまであと少しなので頑張ろう。


 マリLV58 & 神獣ウカノミタマLV53 & 女神ノルンLV55
 「Sテトラカーン」装備で壁役に活躍。女神ノルンの「常世の祈り」は産卵対策で役立つ。


 ナオヤLV57 & 魔王アスタロトLV54 & 堕天使アガレスLV57
 MP回復しまくりなチーム。ただ、魔王アスタロトは防御が紙なのがネック。速度も低いので集中攻撃で沈むことも少なくない。
 ナオヤはメギドに拘るよりも激化+マハで戦ったほうが強い気がしてきた……


 タダシ君LV47
 危うく書き漏らすところだった。前回と同じです。