▼必死こいて間違いを探したあの頃を思い出す

 パスワードに纏わる悲喜交々はゲーム関係では定番のあるあるネタではありますよね。それだけに「今の子供はパスワードを携帯で撮るよ」と聞いた時はカルチャーショックを覚えましたね。子供時代に携帯があれば……! くそぅ!



 そんなワケでふっかつのじゅもんを題材に、間違えた文字を入力しなおすプチゲームを作ってみました。同様のネタは幾つか動画でもあったんですが、こういう切り口はなかったんじゃないかなぁ。もし既出だったらすいません。
 今回はプチゲーム作りにあたって、同僚と色々論議を交わしました。主に「パスワードで間違えやすい文字」について。
 これはなかなか白熱する論題ではあって、定番の「う」と「ろ」とか、「わ」と「れ」とかに始まって、字の汚い自分なんかは「と」と「て」とか、「お」と「む」で判断を迫られるパターンが多かったような記憶があります。でまぁ、「『う』と見間違えるような『ろ』ってどんなのよ?」という話から始まって、「う」に限りなく近い「ろ」、もしくは「ろ」に限りなく近い「う」を提示するために小学1年生の宿題かと思うほどに大量の「う」だか「ろ」だかを書き出したりしました。
 でもまぁ、意図的に錯覚を引き起こすような文字って結構難しいんです。普通に下手に書いたら、それは問題としての体を為さないので、最低限読める字の基準をキープしつつ、判断に迷うような文字を書かなければならないのは結構な骨折りになります。
 ひらがなを書いてるつもりが楔文字だかキリル文字だかになってることも少なくありません。ひらがなって誤読しないように上手く考えられているんだなぁ、と先人の英知に感じ入ったりもしました。
 そんな試行錯誤を経てプチゲームが完成した今、我ながらアホなことをやりきったなぁと変な笑いが漏れてきます。ある意味でこれはプチゲーム作りを一番楽しめたプチゲームだったんじゃないかなと思います。
 同僚にはバランス面でのアドバイスを貰ったりもして、最初は再現重視で52文字だったパスワードは最終的に40文字まで削りました。文字数が視界に収まる分量になったことで格段に遊びやすくなったように思います。
 それでもやっぱりプレイにムラの出やすいゲームではあるので救済措置兼ネタのヒント機能を突っ込んでみたりもして、外見はシンプルな作りですが毎度のことながら容量は限界ギリギリです。
 まぁ、そんな感じで手をかけたプチゲームが面白いのかどうかは…… まぁ、「くだらねぇー」と思って貰えれば大成功じゃないかなと思っています。


 動画ではパッと見よくわからないのですが、実際のプレイでは文字の置き換えが見えてしまうことが度々あります。文字の再配置が終わるまでふっかつのじゅもんを隠すカバーを用意できればよかったんですが、ぶったいが足りなかったんだよなぁ。
 それをやるなら演出を強化したい、という気持ちもあったりして。難しい選択ですわ。


 それにしても「ラブソング探して」は名曲。でも、メロディがなかなか途切れないので、どこを切り出せばいいのかで凄く悩んだですよ。