▼ダラダラと逆転検事をプレイしてます

 逆転検事は第2話まで終わって、今、第3話にとりかかっているんですが、シリーズの復習に終始していた感のある1話と比べて、第2話は独自性が随所に垣間見えて、新鮮味があって面白かったです。舞台からして今までのシリーズでは選べない場所を選んでいて、法廷外に舞台を移した逆転検事の構成に上手くマッチしていると感じます。
 新規のキャラもなかなか癖があっていい味が出てるんですよねー。自分はシリーズのキャラでは、「職務に忠実、ただし拘りが強すぎて常識から外れ気味」なキャラが好きなんですが、第2話でもそうしたキャラがいて、しばしば繰り出される予想外の言動にビックリしつつ、そうきたかーと頷いています。
 これまでのシリーズもそうだったんですが、専門性の強い職場が舞台になると、その職種の特殊性、閉鎖性が非日常性を生み出し、新鮮な驚きを提供してくれることが多いです。第2話の面白さは、舞台と設定の活かし方の巧みさにあると思っています。


 前回の記事であると嬉しいなと思っていた三人称視点を活かした謎解きも、ややその萌芽が見えました。犯人の凶器に関連した部分なんですが、一人称視点よりも見せ方がわかりやすかったですね。
 一方で、三人称視点で便利になるかも、と思っていたマップ移動は、さほど進化はなさそうな気配です。今回はマップ間を双方向に移動できた従来の方式と違って、物語の進展に合わせてマップを切り替える方式なので、一方通行が増えて固定的になったように思います。
 これを簡潔に纏めたと見るか、脇道の要素が減ったと見るかは人それぞれではあるとは思いますが、個人的にはテンポ良く捜査が進展するこの構成は好みです。フラグを立てるためにマップを逐一潰していくダルさがないのは凄くいいですね。


 一方でゲームの醍醐味である尋問については、やや盛り上がりに欠けるかなぁという印象があります。従来のシリーズでは一纏めに解決していた諸々の謎を、今回はバラバラに分けて個別に解決する形式になったので、相互のやり取りが淡白なんですよね。矛盾を指摘して、さてどんな反論が来るかと思えば、そこから斜め上の展開もなく、あっさり終わってしまうというか。
 法廷パートと探偵パートの融合が逆転検事のスタイルではあって、そのスタイルならではのメリットも十分に見出せるんですが、デメリットも同時に目に付くなぁという感じです。上手く纏めてはいるとは思うんですが、淡白さは拭えませんね。


 多少気になる部分はあるとは言え、第2話自体は凄く楽しめました。従来のシリーズの踏襲だけに留まらずに逆転検事ならではのオリジナリティを見せてくれたことは、新しいものを作ろうとする開発者の意気込みを感じましたし、今後も期待の持てる部分でもあります。
 しかしまぁ、舞台からして密室殺人きたーと思ったら意外と突発的なアレで。キレイな密室殺人が見たいです! 別に逆転裁判でなくてもいいんですが。