▼ようやく3話目クリア

 ちくちくと空き時間を見つけてはプレイしてます。間を挟むと記憶が薄れてしまうので、纏めて一気にプレイしたいところではあるんですけど、今回は割と難易度も抑え目なので詰まることもなく進められています。
 3話はオープニングの演出がよかったです。タイホくんはやはり不気味な方面でこそ光るなと確信しました。蘇る逆転のタイホ君も動きが不気味で面白かったですしね。


 そう言えば、今回はDSのハードパワー(ちょっと懐かしい響き)的な部分ってあんまり感じられないですね。まぁ、蘇る逆転みたいになんでもかんでも証拠品を3Dで表示されてもちょっと困るので、その辺は力を入れるべき箇所とそうでない箇所を的確に区別できている感じですけども。


 お話自体は今までありそうでなかった題材という感じ。現金の引渡しはこの手のお話のキモになる部分ではありますが、法廷を舞台にすると演出が難しい部分はあるでしょうしね。
 さてまぁ、この話でようやく助手とライバルとが登場しますが、おお、どちらもいいキャラ。ミクモはドットアクションも派手で見栄えがしますね。ドロボウ稼業への拘りもナイスです。
 ロウ捜査官はゴドー臭たっぷりでこちらもいいです。助手と一緒にサングラスを外すモーションとかベラボーにカッコよかったなぁ。パッケからは粗暴なキャラという印象を受けていたので、意外に人格者っぽい振る舞いが好印象。と言っても、尋問になるとちょっと力押しの強弁が目立つかなーという感もあり。敵役なので仕方のない部分もあるんですが、知性を感じさせる論理展開がもう少し欲しかったかなと。


 そして相次ぐ旧キャラの登場も嬉しいサービスですね。第2話がほぼオリジナルキャラだけの展開だったので、ファンサービスは第1話だけかな、と思っていたらさにあらず。でも、割と登場はアッサリ目でした。
 いつもの逆転裁判だと探偵パート中に出てきたキャラは、まず参考人として出廷するので、そこでも役どころが生まれるんですが、今回はそういう形式ではないので、一回矛盾を指摘したらハイサヨウナラって展開になりがちではありますね。
 あと、今回は証拠の入手からそれを使うタイミングまでが短くて、ちょっと勿体無い使い方をしてるなぁと感じるんですよね。証拠はもっと寝かせておいた方が味が出ると思うんです。
 従来のシリーズだと手に入れた証拠を法廷でどう活かすのか、探偵パートの最中でも脳内で色々と推理を巡らせたりするのが楽しかったんですよね。大抵の証拠はその場ですぐに使い道を想定できるんですが、中には全く事件と関係ないような突飛な証拠もあって頭を悩ませたりしたものです。
 で、これは重要な情報だぞ、と脳内にメモっていた証拠も、法廷に立つ頃にはすっかりその存在を忘れていたりもします。証拠の入手から使用までに適度な経過を挟むことで、考える快感、覚える(切り札を手元に忍ばせる)快感、思い出す快感を演出していたのではないかなと。
 今回の逆転検事は現場調査と尋問とが短いスパンで繰り返されるため、刹那的に証拠を消費している印象があるんですよね。第3話にしても、犯人の一人ともう一人の関係性なんてのは、思い至った直後に回答を求められたもので、これは性急に過ぎるんじゃないかなと思いました。もっと脳内で推理を転がす余地が欲しかったですね。


 あと、真犯人はもっと戯画っぽく突き抜けてるとよかったなぁ。チラ見のアクションは面白いんですけど。
 というか、犯人は庇う人がアレなら、わざわざ工作を弄さずとも助けを求めるだけでよかったんでないのー? という気も。結局身代金はアレの代金になっちゃったワケで、被害者は殺され損じゃないかなーとか思いました。


 エピローグで第1話の登場人物が出てきてアレ? と思ったら、このエピソードは第1話の前のエピソードなんですね。時間軸的には第2話→第3話→第1話って流れで。
 身代金の準備とかで時間がかかるだろうから、第1話の後の話だと思っていたんですが、なんかもう主役だからって働きすぎです。


 そう言えば、遊園地の入り口で青いスーツの人を見たときは、ちょっと無闇にテンション上がりました。うわー、ここで出てくるのかー、みたいな。
 今回は全くの出番ナシだと思っていたので予想外な出演は嬉しかったです。でも、出てくるとなるとセリフの一つも聞きたかったりしてね。まぁ、サービスを期待し始めると際限がなくなるので、やっぱりこの位控え目な扱いが落としどころとしては適切なんでしょうけど。