▼ルシーアさんに勝ったよー!

 延々3時間は負け続けて、最後の方は疲れすぎて判断も曖昧になってきましたが、なんとか気力を振り絞って一矢報いることができました。やったー、アイアムチャンピオン! でも、もう一回やっても勝てる気はしないです。
 ルシーアさんと戦いまくって勝ち方のコツがわかってきたのでちょっと列記してみます。まぁ、一言で言ってしまえばドライブとカットを上手く使おうねって話になってしまうんですが、もうちょい細かく書いてみます。


1.ドライブはバウンド直後を狙う
 ドライブは全ての攻めの基本ですが、テニスのライジングの要領でバウンド直後の球を打つのが特に効果的です。これだと打球に角度がつきやすく、鳩の如き帰巣本能を発揮して決してテーブルから離れないルシーアさんを左右に振れるので、スマッシュのチャンスが生まれやすくなります。


2.ドライブ勝負はダメ、絶対
 バウンド直後のドライブを狙えない場合は、無理にドライブを狙うのは危険です。なぜならルシーアさんの超速リターンを食らう危険性があるからです。
 ルシーアさんの反応速度は窓に止まった蝿を凌駕するほどで、凡庸なドライブではまず抜けません。対して人類の反応速度には限界があるので、ドライブの応酬は避け、カットでのスローチェンジを狙いましょう。
 慣れてくると「このタイミングでドライブを打つと死ぬ」という流れが見えてきます。そこで機敏にカットに切り替えることができればラリーが続くようになると思います。


3.体勢不利な場合はカットで時間を稼ぐ
 カットは球速が緩やかなので、打球後の体勢を立て直す時間を稼ぐことができます。テーブルから体が離れてしまった時にはカットを有効利用して体勢を立て直しましょう。カットはスマッシュを打たれた時の受け手としても有効です。
 基本的にはカットは受けの手段であって、攻めの手段ではないので、ずっとカットばかり続けているといつかはルシーアさんの野獣の如きドライブで押し切られます。準備ができたらこちらもドライブに切り替えて応戦しましょう。


4.スマッシュは角度一杯に根気良く
 運良くルシーアさんをダイブさせたとしても、神がかった時の川口能活の如くルシーアさんはスマッシュを跳ね返します。
 ただし、スマッシュチャンスが続く限り左右に振り続ければ、いつかは押し切れます。スマッシュは角度をつけるために心持ち早めに繰り出すのが重要ですが、あんまり早すぎるとMiiがダイビングしてしまって、逆にスマッシュのチャンスを与えてしまうこともあります。


5.スマッシュを受け止められたら深追いしない
 前項と矛盾するようですが、ルシーアさんがキッチリスマッシュを受け止めた場合(ビックリ(?)が出なかった場合)、さらにスマッシュで追い討ちをかけるのは危険です。人類の驕慢に憤怒したルシーアさんの返しのドライブを食らうのがオチです。
 スマッシュを打つのはルシーアさんの体勢が崩れている時だけと割り切り、ルシーアさんがスマッシュを受け切った場合はこちらはカットで受けて、もう一度ラリーから攻めの起点を探しましょう。


6.スマッシュは早めに飛びついて返す
 ネズミを嬲るネコのように無慈悲に続くルシーアさんのスマッシュ地獄は、初期の段階なら心持ち早めに飛びつくことで体勢を崩さずに返すことができます。ルシーアさんは徹底的に教科書通りのコースでスマッシュを打ってくるので、タイミングさえ覚えれば安定してスマッシュを受けられます。その際にはカットで返すこともお忘れなく。


7.ルシーアさんのミスを待とう
 精密機械に例えられる緻密なプレイでプレイヤーの心胆を寒からしめるルシーアさんですが、時々思いもよらない凡ミスをしでかすことがあります。ラリーが続くとミスの機会も比例して増えるので、勝機が窺えなくてもまず粘ることが大事です。ただし、失点を得て浮かれているといともあっさり二倍返し、三倍返しを食らうので気を抜かずに頑張りましょう。


 とまぁ、色々書いてきましたが、ルシーアさんとの対戦で大事なのは、ドライブとカット、両方の使い分けを覚えて適切な一手を選択して実行するということです。柔良く剛を制し、剛良く柔を制す。攻撃は迅速に、防御は粘り強く、諦めさえしなければきっと勝ちが望めます。
 自分はルシーアさんとの対戦では何度負けたかわかりませんが、それでも将棋のように一手一手相手を追い詰めていく感覚は非常にスリリングで楽しかったですね。変な話ですが、ルシーアさんとの対戦で得られる感覚はファミコンウォーズでじわじわと前線を押し上げていく楽しさに似ているんですよね。
 でまぁ、ようやく熟練度が1500越えしてチャンピオンにはなったんですが、どうもWii Sports Resortの各種目は熟練度が2500まで用意されているそうで…… なんかもうサイヤ人ばっかりいる天下一武道会に参加してしまったヤムチャの心境です。