▼ドラクエ9クリアしました

 毎日細かく進度を記録しようかなーと思っていたんですが、それ以上に遊びたくてしょうがなくてこのすっ飛び具合。ドラクエはホントにリソース稼ぎが凄く楽しいゲームで、あと少しだけ、あと少しだけ、と思いながらついつい遊んでしまうんですよね。
 クリアにかかった時間は45時間で、前半ちまちまとスキル上げをしていたんですが、後半は一転して駆け足で突破した感じです。ちょっと勿体ない遊び方をしたかなーと思いつつ、クリア後も楽しみは色々あるようなので、まだまだ楽しむつもりですよ。


 転職ばかりしてたので、パーティ構成は割とコロコロ落ち着かなかったんですけど、最終的には僧侶、パラディン、魔法使い、魔法使いのパーティに納まりました。あ、主人公は僧侶です。僧侶はスキルを育てなくてもそこそこ使えるので!(笑)
 でもでも、これは個人的には凄く遊んでて楽しいパーティなんですよ。基本的に自分は範囲攻撃ドッカーンですばやく戦闘を終わらせるのが好きなので、魔法使いは外せないんですよね。で、主人公はおうえん係。パラディンは防御力を活かして仁王立ち。途中からはイオラ一発で敵を仕留められなくなったのでさらに魔法使いを一人投入。イオラ+イオ、イオラ+おうえん+イオ、イオラ+イオラ、イオラ+おうえん+イオラなんてパターンでとにかく速攻撃破を心がけてました。
 それにしても今回の呪文はメチャクチャ使い勝手がよかったです。イオラもそうなんですが、ヒャダルコも強かったですね。ドラクエ4の砂漠のバザー周辺のブライの活躍も大したものでしたが、今回のヒャダルコはまさに神呪文。落ち葉なモンスターをジャンジャンバリバリ狩りまくって序盤のスキル稼ぎに貢献してくれましたし、後半も属性の偏る某所で役立ちました。
 仁王立ちも使ってみたら面白いスキルでしたね。要するに敵の攻撃を全部一人で受け止めるスキルなんですが、パラディンの防御力の高さも相俟って敵の打撃はほぼシャットアウトできます。なんかこれ、7竜でも同じことをやってた気がしますが!
 でも、一方で範囲攻撃をまともに受け止めるとあっさり即死してしまうリスキーさもあって、完全な強スキルってワケじゃないのがまた工夫のし甲斐があって面白いです。防具の耐性を活用すると色々な攻撃をシャットアウトできるので防具集めにも楽しみが生まれましたね。


 ドラクエの戦闘って基本的にシンプルで、スキルを組み合わせた戦術的な戦闘は余り期待していなかったんですが、今回のドラクエは役割分担やスキルの組み合わせに試行錯誤できたのが面白かったですね。スキル間のバランスも上々ですし、ベホマザオリクの習得時期が非常に遅いので(というか、まだ覚えてないよ!)、いかにして敵の攻撃を凌ぐか、深みが増したように思います。
 一見して死にステータスになりそげな(初代ロマサガの愛を髣髴とさせる)回復魔力も、蓋を開けてみればなかなか重要で、同じ回復呪文が使える盗賊や旅芸人と比べても僧侶の安定感は一味違ってましたね。職業の個性をつける意味でもこのパラメータは上手く機能していたように思います。
 ドラクエってよく考えてみると、復活の手段が限られているゲームなんですよね。唯一の復活アイテムである世界樹の葉は基本的に1枚しか持てませんし、ザオラルは成功率に不安が残ります。おかげで誰か一人が死ぬと立て直しは滅法苦労しますよ。
 この辺、スタート開始直後に道具屋で復活アイテムが買えるような他のRPGと比べるとかなりシビアで、それが「生かさず殺さず」でも十分にドキドキできるドラクエらしい緊張感を生み出す源泉になっているのかな、という気がします。


 あと、個人的にいいなぁと思ったのは上級職が初級職の完全な上位互換ではないことですね。個人的には、初級職の方が能力が尖っていて強いじゃない、とさえ思っています。
 初級職がいい、上級職がいい、と短絡的に決め付けるのではなく、それぞれ特性を生かしてパーティを編成することが今回は肝要です。パーティ編成に自由度が生まれたことで試行錯誤の楽しさが与えられたことは非常に上手い舵取りだなと感じています。
 まぁ、強いて言えば、戦士がちょっと埋没しそうで可哀想かなという気が。バトルマスターパラディンと役割が被りすぎで、必殺技や固有スキルが地味めという…… でもまぁ、全体的にはバランスは取れているとは思います。


 さてまぁ、雑多な感想はこの辺に留めておいて、後はネタバレを。一応、冒険のキーアイテムが全部揃ってからクリアまでの話なので、現在進行中の方はご注意ください。




 牢獄に捕まって、ドラクエ5来たー、とか、ドラム缶どこー、とかワクワクしてたら凄くアッサリ解放されてしまって肩透かしというかなんというか。まぁ、お話も大詰めの時期にそんなクドいイベントを用意されても面倒臭さが先立つような気もしますが。もう少しフレーバーが欲しかったかなという気はします。
 それにしても牢獄とか竜対決のイベントとか、ただでさえ空気な仲間を「外して来い」とかヒドい仕打ちだわ。竜戦士装備のムービーは装備の自由度とムービーの制限を上手く折り合わせているなーと感心しました。でも、あの装備あんまり強くな(略) 魔法使い用の篭手と靴としては優秀だよ!


 今回の祈りの指輪が普通に装備アイテムだったことにちょっとひっかかりを覚えました。というのは、今回は(恐らくは)キャラのモデル表示との兼ね合いで、戦闘中に装備を変更できない仕様なんですよね。なのに祈りの指輪が装備品扱いということは…… これは、ひょっとして今回の祈りの指輪は壊れない仕様なんじゃあるまいか!?
 ってことで、ワクワクしながら祈りの指輪を使ってみるとMPが25点も回復。おお、思ったよりも回復力があるなぁ。何度か使用してみても壊れる様子がなかったので、調子に乗ってボス戦前で乱用したらあっさり壊れました。ですよねー。
 まぁ、考えてみたらアクセサリーって表示されなかったよね、という。アクセサリが戦闘中に壊れようが無くなろうが3Dモデルへの影響はないんですよね。


 先述した通り、こちらのパーティ編成は、僧侶、パラディン、魔法使い*2で、戦い方としてはパラディンでガード、僧侶で回復、魔法使いで攻撃という役割分担です。歯車が噛み合う分には非常に強い戦法なんですが、誰か一人でも死ぬと途端に機能不全になる組み合わせでもあって、ゲーム終盤の3将軍との戦いでは色々と苦労がありました。
 ゴレオン将軍との戦いでは、痛恨の一撃であっさりパラディン死亡。あとのキャラは防御力皆無なので立て直しに苦労しました。ザオラルは乱数勝負だしね!
 ゲルニック将軍との戦いでは、敵味方両方がマホカンタを張って身動きできず。パラディンと僧侶で殴りつつ、マホカンタが解けた瞬間にハイテンションなメラミを打ち込んだりしてました。
 ギュメイ将軍は正統派な打撃タイプなので、これは安心と思っていたら「切り上げ」でスタンさせられると仁王立ちが解除されてしまうという予想外の展開に。魔神斬りがモロに入ってパラディンがやられたりもして、すこぶる苦戦しました。魔法使い2人を殺されて、打撃力を完全に失ったところからなんとかザオラルで繋いで逆転勝ちしたりして、なかなか大変だったです。
 厄介な「切り上げ」ですが、ダメージが0だとスタン効果が発動しないので、パラディンにスカラをかけることで完封できました。もっと早く気づいていればなぁ……


 ラストの展開は、なんかマザー2を思い出しましたね。まぁ、あっちは人間からアレに転落して戻って来れない怖さがあるのに対して、人間になると天使に戻れない、と言う脅迫は、天使より人間寄りの見方をしてしまう多くのユーザにとってはイマイチピンと来ないんじゃないかなぁ。最序盤で天使の人間観が示されているので、言いたいことはわかるんですけど。


 そしてラスボスがえれー強かったです。ドラクエのラスボスって凍てつく波動とメラゾーマとあとなんか全体攻撃を使う、みたいなイメージなのに、9のラスボスは焼けつく息は吐くわ、眠らせてくるわ、挙句の果てにマダンテぶちかましてくるわとやりたい放題過ぎます。
 そもそもラスボスが多用する全体攻撃の闇の炎も、最初はイマイチ対処が分からず困ったものでした。炎か雷属性だと思ったので、ドラゴン装備で挑んでも全然軽減してくれないし。
 で、仁王立ち抜きで素の状態で食らってみると、主人公だけなぜか被ダメが小さかったんですよね。そこで装備を検証してみると、どうも(どこかで拾った記憶のある)聖騎士の盾の闇属性軽減が効いてるみたいで、これをパラディンに装備させることでなんとか闇の炎は凌げる算段がつきました。
 で、聖騎士の盾装備でもう一回挑んだら、今度はパラディンが眠らされて終わっちゃったんですけどね。状態異常を一発でも食らえばアウトとかキツ過ぎます。
 そもそも強敵相手にパラディン一人で凌ぐ戦術にも無理があるんだよなぁ。全員に十分な耐久力を持たせて、被ダメは逐次回復するのがまっとうなやり方ではあるんでしょうけど、いかんせんキャラを育てなおすのも面倒くささが先立つんですよね。できればこの編成でクリアしたい!
 ……ってことで、ここでプレイ初の錬金に頼ることにしました。とりあえず目覚ましの指輪があれば眠りは防げるだろうと。麻痺は…… まぁ、食らわないように祈るだけ? キアリクと満月草でそこはなんとかしようと。まぁ、治療の1ターンで崩される可能性が高いんですけどね!
 で、他に何か使えそうなものはないかと錬金リストを眺めていたら、スーパーリングってのがあったんですよ。目覚ましの指輪と破幻の指輪と破毒の指輪が材料の。これはなんか材料的にバステを防げる指輪っぽくね? と予想した上で材料を集めて錬金してみると、予想通りに耐バステな指輪ができました。テキストからすると完全防御って感じではないけど、これで麻痺も防げる……のか!?
 仁王立ち戦術は、装備を一人分用意するだけでパーティ全体の防御力を底上げできるのが大きなメリットではありますね。お金も素材も手持ちが少ないので助かります。
 後は耐性重視で鎧をミラーアーマーからドラゴンメイルに変更。レッドタイツと合わせてメラゾーマに対する防御策です。最終的には、ドラゴンメイル、プラチナヘッド、聖騎士の盾、魔法の篭手、レッドタイツ、スーパーリング、安全靴という装備になりました。闇耐性の兜があれば言うことなしなんですが、手持ちの最良案はこんなところです。
 さてまぁ、装備を整えたところで懲りずにボスに突撃です。相変わらずラスボスは気軽に闇の炎を飛ばしてくれますが、聖騎士の盾が計算通りにダメージを減らしてくれたおかげでパラディンのHPがギリギリ残ります。僧侶は回復に努め、魔法使い二人は魔力覚醒からのメラミ連発。メラミは一発200点くらいのダメージなんですが、これは武器攻撃と比較するとどうなんでしょうね。
 途中、パラディンガードが発動すると回復に余裕ができるので、主人公僧侶も応援で火力の底上げが狙えます。逆転を狙ったラスボスのマダンテも、パラディンガード仁王立ちで全弾防ぎ切ります。これは賞賛に値するジャストタイミング!
 手札を出し尽くしたラスボスを後は仕留めるだけ…… と思ったら、次のターンでラスボスが平然とMPを全快させやがりました。


 マダンテ撃ってMP全快とか超ウケル! 世間じゃそーゆーのチートって言うんですケドー。


 脳の言語野が一時ショートするほどのショックに混乱しつつも、努めて平静さを取り戻します。うぉぉぉぉい、マダンテってマホカンタじゃ跳ね返せない(経験済み)のにどうしろっていうのよ!
 こちらにとってマダンテを防ぐ手段は唯一パラディンガードのみです。信頼性のない必殺技に縋るのも正直運頼みの領域ではありますが、それが成功しただけに「これは勝った!」と確信したんですけどね。まさかこんな展開が待ち受けていようとは……


 マダンテを撃つ…… マダンテを撃つとは言ったが、一度限りとは言っていない……っ! その気になれば、こちらは2度、3度とマダンテを撃つことも可能だということ……っ!


 悪魔……! まさに悪魔の所業……っ! 世間の評判じゃ今回のドラクエはヌルゲーだそうですが、自分の中では結構なゴツゲーです。
 ラスボスでここまで苦労するRPGも久々だわ! でも、それが楽しい!


 もうこうなれば、後は運を天に任せて戦うだけです。一発一発のメラミに「倒れろ、倒れてくれぇぇぇ」と念を篭めて撃ち出したり、暴発が決まったときには「やったか!」とフラグを立てては絶望したり、ラスボスのバステを防ぐパラディンにハラハラしたり、通常攻撃が続いた時には「いいぞ! もっとやれ!」と喝采を送ったり、パラディンのHPが一桁で残った時には乱数の神様に感謝の祈りを捧げたり、魔力覚醒、スカラ、バーハ、とバフを重ねたところで凍てつく波動で帳消しにされてガックリしたり、とにかく喜怒哀楽をフル動員してメラミを撃ち続けました。ベホイムをかけまくりました。仁王立ちで防ぎ続けました。
 そしてやっとこさ…… 凍える吹雪を紙一重で凌いで、追撃のメラゾーマに冷や汗をかいて、瞑想でHPを回復されては心が折れかけて、そして、魔力覚醒する手間を惜しんで撃ったメラミが遂にラスボスのHPを削り切りました。何度も何度も挑戦を繰り返しただけに結果が実って感無量。エンディングも余韻があってじんわり来ましたね。
 それにしても、久々に熱くなったラスボス戦でした! やっぱりRPGには強いラスボスが必須ですよ。


 ラスボスが最終的に救われるのは、なんというか今風だね、という気もします。ピサロと比べるとその辺よくわかるというか。あ、でもピサロはリメイク版だと騙されていた、みたいな話になっているんだっけ。やっぱりそれも今風と言えばそうだなぁ。
 それにしてもラスボスは(主にサンディの活躍で)キモスが愛称になるんだろうなぁ。世界樹2の上帝さん並に酷い愛称だわ。
 でも、久しぶりに名前を覚えて貰えそうなラスボスでよかったんじゃない、という気もします。ゾーマとかシドーとか、音節の少ない名前が覚えやすくて好きですよ。


 あとはクリア時の簡単なステータスなんかを書き出してみます。スキルポイント余らせすぎであんまり参考にはならないとは思いますが。


◆アレム 僧侶LV36
 剣13 気合100


 スキルポイントを荒稼ぎしたものの、振り方を躊躇って最後までまともにスキルを振れませんでした。結局LV相応のスキルを振ってるだけのような気が。
 気合は主に素早さを稼ぐため。疾風のバンダナ+疾風のリング装備で魔法使いよりも早く動けます。応援+呪文はパーティのメイン攻撃手段。
 LVが36なのでベホマラーを覚えてません。もう少しだけ育てればラスボス戦もラクできたのにね。
 ちなみにスキルポイントは349点も余っています。さすがに何かに使おうとは思ってるんですが、うーん。


◆トパ パラディンLV36
 剣13 オノ100 盾40 ゆうかん28 魔法8 気合10 博愛100


 仁王立ち係。チビチビと取っているスキルはクエストのため。
 盾はミラーシールドまで取得。でもゲルニック将軍戦の後で取ったのでイマイチ役立たず。
 オノスキルを習得させたんですが、足が遅すぎて範囲攻撃が有効に使えないので、槍を育てればよかったかなぁと後悔しています。
 スキルポイントの余りは136点。


エマイユ 魔法使いLV43
 剣13 魔法100 お宝34


 魔法使い。当初は盗賊、レンジャー方面で育てようと思っていたんですが、どうにも微妙で。
 メイン魔法使いがスキルポイントを稼ぐためのリリーフ役として当初は魔法使いを兼任していたんですが、結局は呪文専用キャラになってしまいました。
 スキルポイントの余りは220点。


◆ギズマイル 魔法使いLV45
 剣13 短剣3 魔法100 気合10 お宝16 悟り10


 魔法使いその2。スキルをちょびちょび取って能力を底上げ。
 そう言えば、魔法使いが2人いたので、賢者のクエストが結構ラクだったです。普通にメラで40ダメージとか出して、応援暴走で80点とか行くという。
 スキルポイントの余りは206点。賢者になったら使おうと思いつつ、未だに踏ん切りがつきません。