▼リアルボンバーマン

 オフはあとはラスボスを残すだけの進行度なんですが、今は爆弾魔プレイが楽しいです。あんまりにも楽しすぎて大タル爆弾Gの材料になるカクサンデメキンの供給が追いつかないほどで。
 最初はタル爆弾の使い方がよくわからなくて、設置して遠巻きに見守って、「あれ、いつ爆発するのこれ?」なんて首を傾げていました。説明を読んで衝撃を与えると爆発することがわかってからもランスで突っついて自爆テロをするのが正しいやり方なのかと勘違いしていたんですが。
 その後、石ころをぶつけてタル爆弾を起爆させる手段を思いついたんですが、手持ちの石ころは素材玉に化けてしまっていたので、モガの森の洞窟で一生懸命石ころを集めたりもしました。「一見何の役にも立たない石ころに、まさかこんな用法があったとは!」と唸りましたね。
 で、最終的には、時限起爆式の小タル爆弾を平行して設置することで大タル爆弾も連鎖爆発させるという、シリーズ経験者にとってはお決まりの一手に辿り着くんですけども、今回初めてモンハンを触った自分としては試行錯誤の段階も込みで凄く楽しかったです。技術の進歩をリアルタイムで追っていったような感覚と言いますか。インクレディブルマシーン的なギミックの組み方に工夫のし甲斐を感じたのかもしれませんね。
 でまぁ、手間はかかるにせよ、タル爆弾はそれに見合うだけの効果があるんですよね。寝ているモンスターの枕元に大タル爆弾Gと小タル爆弾Gをこっそり置いて、ダッシュで逃げて物陰で爆発を見守る時のドキドキ感と言ったらもう堪りません。爆発で角が吹っ飛んでいくと脳汁出まくりです。
 折りにくい角やら壊しにくい甲殻なんかも巣で眠っている際にタル爆弾で壊せるので、戦闘中に無理に部位狙いを仕掛ける危険性も減ってプレイも安定しました。斬攻撃が必要な尻尾はやっぱり頑張って切らないとダメですけどねー。


 話は全く逸れますけど、ボンバーマンってシンプルながら極まったコンセプトのゲームですよね。間接的に爆風を上手く当てる難しさが緊張感と爽快感、テクニックの上達の余地を与えてくれる秀逸なゲームだと思うんですが、モンハンの爆弾プレイも、まぁ、言ってみればボンバーマンのじれったい楽しさに通じるところがあります。
 というか、モンハンって爆弾だけじゃなくて全部が全部、込み入った手続きが必要なゲームではあるんですよね。初めて触れた時にはサッパリわからなくても、試行錯誤を経て使い方を理解すると途端に世界が広がるあの感覚。暗闇の中での手探り加減と、光明が見えた瞬間の閃きは、モンハンの醍醐味の一つなんじゃないかと思います。
 これって各武器の立ち回りも同じで、それぞれの武器の運用法がまったく異なっているので一つの武器を習熟するためには結構な練習が必要なんですよね。それは試行錯誤が好きな人にとっては凄く手応えのある楽しさではあるんですが、手軽にゲームを楽しみたい人にとっては煩わしい労苦でもあって、その辺りがモンハンの好き嫌いの分かれる部分の一つではあるように思います。


 自分は武器はランスを使っているんですが、実際に立ち回りを覚える際にはニコニコのプレイ動画を参考にしました。初めて触れる武器って、まず攻撃アクションからして何を主軸に戦えばいいのかわからないんですよね。ランスには中段突き、上段突き、なぎ払い、カウンター突き、突進、シールドバッシュと幾つも攻撃アクションの選択肢が用意されていて、操作に慣れればそれぞれ適宜使い分ける場面が理解できるようになりますが、最初は、まぁ、加減がわからないですよね。カウンター突きが強いからって言って、そればっかり連打していてもどうにもなりませんし。
 携帯機のポータブルシリーズはその辺、友人間で遊び方を共有できる点にモンハンの高い敷居を下げる効果があったんでしょうね。子供の頃、ロックマンの上手い友達のプレイを見ることでようやくボスまで辿り着けた、みたいなことが誰にもあったと思うんですが、理屈としては同じですよね。ロックマンは一体でもボスを倒せると後は芋づる式にスルスル行けるところもあって、やっぱりこの辺りはカプコンの血なのかなと思ったりします。
 自分もプレイ動画を見なかったら、理不尽さばかりを感じて投げてしまったようにも思うので…… そこは能動的にゲームを楽しもうとした結果、乗り越えられた部分もあるワケで、例えば全くモンハンに興味のない人にポーンとソフトを貸して、さてハマってくれるかどうかってのは、割と難しいんじゃないかなーとは思います。
 それだけに携帯機の伝播力って凄いなと思います。初代ポケモンも圧倒的でしたけど、一緒に遊んでくれる友人がいるゲームってのはどんなものであっても魅力的ですよね。
 そう言えば最近、会社の同僚がGREE(無料で釣りゲームができるよっていうCMのアレですね)をやろうよ、ってすごく熱心に誘ってくれたことがありましたね。あれも話を聞く限りではゲームは物凄くシンプルなんですが、同じゲームを一緒に楽しめるってことだけで凄く心が揺らいだ覚えがあります。
 まぁ、現状、こんな感じで色々とハマっているゲームがあるもので、なかなか時間を割けないんですけどね。何かエアポケットのようなゲームの谷間が来たら遊んでしまうかも、という気はします。