▼幻想の樹海4に行ってきました

 日曜日は世界樹オンリーイベント、幻想の樹海4に遊びに行ってました。自分は都合で春の同イベントには行けなかったので、丸一年ぶりの参加になるんですけど、久しぶりにお会いできた方も多くて楽しい時間を過ごすことができました。
 今回は1F展示場の3分の1が使用スペースで、1年前と比べても落ち着いた雰囲気でしたね。サークル数はあんまし変わってなかったように思うんですが、良くも悪くもスムーズに回れた感じです。
 今回、隣で洋画のイベントをやっていたんですが、その関係でコスプレコーナーにインディ・ジョーンズが増殖してたのがなんか笑えました。BGMも洋画関係のものがずっとかかってましたね。
 そう言えば、パンフを買う時に洋画の方のパンフを渡されかけたなぁ。パンフを開いたらIさんのとこだけ異様にピンク色のオーラを放ってて吹きましたが。
 あと、ちょっと面白いなと思ったのが、以前に比べてどこもスペースの展示物が豪勢になっていたことですね。ネタに凝る余裕が生まれたのは、時間と回数を重ねた結果なのかな。Sさんのスペースに飾られていたYさん自作のピンキーとか実物を見るとカスタム具合がよくわかるんですよね。Mさんのスペースのビーズ製ガンナーが増殖していたのも予想外で吹きました。あと、Iさんのところのタマネギね。こんなのよく考えるなぁと毎回思います。
 あと、面白かったと言えば、サークルMのお二方のスペースがジャンルがバラバラすぎてカオスでしたね。7竜イベントに参加できなかった自分にとっては、欲しかった7竜本がゲットできたのが望外の幸運でした。


 自分は知り合いの方に挨拶を終えて、一通り買い物を済ませた後は、S・RさんのスペースでIさん持参の携帯型ファミコン互換機でロックマン5を遊んでました。なぜか!
 イベントの開催時間の約半分をロックマンに費やしていたんじゃないかと思われるアレっぷりは我ながらどうかと思うんですけど、いや、ロックマン面白かったんですよ。難しいですけど。とりあえずチャージマンは粘着質すぎるのでストーカーマンに改名した方がいいと思うよ!


 ロックマン5はシリーズの中でも難易度は抑え目だそうで、確かに道のりでも初見殺しの即死トラップなんかは少なかったりするんですが、その分軽快にボスまで到達できて、軽快に殺される、っていうのが、なるほど、コンセプトとしてわかりやすいなという感じです。
 最近モンハンをガッツリ遊んでいる関係で、カプコンのゲーム、特にロックマンのゲーム性について掘り下げることに興味があったんですよね。表現こそ違えど同じ系譜のゲームだなぁ、というのは遊んでいて強く感じましたね。
 ボス戦なんかはそれが特に顕著で、与ダメと被ダメの割合から攻撃より回避が重要で、回避するにはボスの攻撃パターンをまず把握しなければならないんですよね。覚えゲー的な性格が凄く強くて、ごり押しだけでは突破できません。
 そして、ボスの攻撃が読めるようになっても実際回避するにはアクションの慣れが必要で、ここは何度もトライ&エラーを繰り返してタイミングを身につけるしかありません。まぁ、使うボタンは限られているので、いかに冷静に、いかに正確に対処するか、という話に収斂すると思うんですが。
 ボス戦の「読み」と「慣れ」のフェーズを分離して考えられる人はゲームに慣れている人なんだろうなぁと思います。初心者ほど「読み」と「慣れ」を同時にこなそうとして、どっちもできずに、敗因を把握できないまま終わってしまうという。まぁ、自分のことですけども。
 失敗から得られるものがあるか、得たものを使う機会がすぐ与えられるのか、が、トライ&エラーを中心としたゲームでは大切だと思います。そして、ロックマン5は道中を短く、簡潔に纏めたことで、ボス戦へのリトライのハードルを下げたということなんでしょうね。
 ロックマン5は道中が軽くなった分、旧来のシリーズよりボス戦に軸足を置いたゲームだという風に自分は感じましたが、これをもっと押し進めると、ほぼボス戦だけで構成されているモンハンに行き着きますよね。ロックマンは2と3しかまともに遊んでいないのでアレなんですが、ロックマンは性格的にジャンプアクションとアクションシューティングの両面性を備えていて、クリアするにはそのどちらにも精通していなければならなかったのが「硬派ゲーマーの嗜み」的な性格をシリーズが持つに至った理由だと思うんですが、初心者が敷居を感じることなく遊べるように削ぎ落としを計ったのはこれは一つの工夫だと個人的には思います。
 まぁ、シリーズの名前でそれをやってしまうのは旧来ファンからすると面白くないのかも、と思う点もあるんですが、初めて触ったロックマンにも関わらず、投げる気にならずに没頭できたのは、そうした工夫の賜物だと思っています。初プレイでもゲームオーバーにならずにボスまで辿り着けるんだから、そりゃあ「自分ってひょっとして上手い?」と錯覚するに決まってますよ。


 ゲームを遊ぶとっかかりとして「自分にもできるかも」と思えることは凄く大事です。ゲームが楽しいものであることは明白なんですが、その楽しさを誰にでも伝えられるソフトって、ゲーム好きが思っている以上に限られているのが実は現状です。
 ……ってことを、イベント後にセガガガの話をしていて思ったりしました。世の中の「なんでこんなに面白いのに売れないの?」ってユーザが嘆くソフトって、つまりそういうことなんですよね。


 ……なんかロックマン話になってしまいましたが、まぁ、自分はゲーム好きです。世界樹のイベントなので本当は世界樹の話をしたい、というのが偽らざる本音ではあるんですけども、如何せんゲーム的な部分については消費されてしまったゲームでもあるので、あとは思い入れと今後の期待をメインに語るしかなくなってしまうんですよね。
 近くのスペースで、今まさに世界樹を遊んでいる人が「壁を背負ったままカボチャに乱入されて、逃げられなくて詰み! ……と思ったら、さらに横からカボチャに乱入されて向きが変わって逃げられたよ!」みたいな話をしているのを見ると、凄い羨ましくなります。自分も発売当初はそういう楽しみ方をしていたんですから。
 そういう意味で、ゲームそのものについて熱く語り合う機会が欲しいなぁと本当に思いますね。つまり、「世界樹3はまだですか!?」という話になるんですけども。
 アトラスの新作ゲームが発売される度に「次こそ世界樹3の番だ!」と思っていたのですが(広報の都合なのかアトラスはトコロテン式に発売と発表が続く)、最近はそれも半ば諦め気味になっています。小森さんも準備していないようだったしなぁ。いや、でも、P3Pが発売されれば次こそは……!


 イベント後は恒例の色紙ジャンケン大会があったんですが、なんか貼り出される色紙が時間と共にドンドン増えてって面白かったです。参加サークル数より多いんじゃないかと言う。
 で、これだけあれば1枚くらいは色紙が貰えるはず、と死亡フラグを立てつつ挑んだんですが、マジで1枚貰えてしまいました。Bさん支援で行ったダークハンターが。
 あと、S・Rさんの色紙に挑戦したかったのになぁ。残念。


 残念と言えば、ポケウォーカー持っていくのを忘れててこれまた残念。Yさんごめんなさーい。準備は前日の内にしましょうって話ですね。ちなみにポケモンは行きの車中で四天王戦まで進んだんですが、シバを倒せず足止めを食らっています。サイコキネシス覚えないのか、ルージュラー!?
 その分、ドラクエ9すれ違い通信はガンガン引っかかって面白かったです。煩悩丸出しだったSさんのコメントは吹きましたが、混線の最中にも関わらず、なんとか無事すれ違いできてよかったです。イベント中はすれ違い通信は自重するとSさんは言ってましたが、全然そんなことはなく。でも個人的にはドラクエも楽しみにしていたのでありがたかったです。


 イベント終了後は、アフターと言うか2次会に参加したんですが、まぁ、そちらは凄い規模で。66人参加との話も聞きましたが、えらいカオスな空間と化していました。
 自分は絵描きでもないのに参加したので、まぁ、割と小さく縮こまりつつ、知り合いとばっかり話し込んでいました。なんという社交性レベルの低さ。
 その間にドラクエで初のマルチプレイモードとか楽しんだりしたんですけどね。SさんとDさんとY・Fさんと。コマンド式でマルチプレイってどうなのかなと思ったんですけど、分担を決めつつ、喋りながら遊ぶのはホントに楽しかったですよ。
 マルチプレイって話のネタになるのが一番のキモだと自分は思うんですが、その点堀井さんはよく見極めているなぁと感服しました。マルチプレイだとレア取得の確率が上がるってのも上手く考えられているなぁと感じます。Fさんにグリーンオーブ盗んで貰っちゃいました。わーい。
 まぁ、しかしホントみんなドラクエやりこんでるんですよね。100時間プレイしている自分が一番浅いという凄まじい濃さ。店売り装備でスミマセン。
 ドラクエ、モンハン、ポケモンと廃人ゲーが続く状況はやっぱりおかしいよね。ホント春先にドラクエが出てくれれば少しは違ったのになぁ。


 という感じで、内容はともあれ、ゲーム好きがゲーム好きであることを臆面もなく披瀝できるいい機会ではあるんですよね、世界樹オンリー。世界樹自体がちょっと古めかしい匂いの強いゲームなせいか、世界樹が好きな人って、RPGが好き、ゲームが好き、って人が多くて、凄く気持ちのいい空間なんですよね。
 斜に構えて「あのゲームはグラがダメだよね。クソゲーだよクソゲー」みたいな、通ぶった態度の人は実際に遭遇すると本当にゲンナリするんですが、そういう人が全然いないのが面白いです。「実際、作業ゲーだよね。私は好きだけどね!」みたいな。そういうポジティブな捉え方をする人ばかりで、自分の好きなものを語る楽しさを語れる幸せを堪能できる貴重な場所だと自分は思っています。