▼悪魔の居ぬ間にアイマスプレイ

 メガテンSJ、早速届かなくて胸を掻き毟っております。もげー。
 楽しさはわかってる。わかってるのに遊べないもどかしさ。これはこれで結構辛いものがありますね。
 もう発売日を迎えたので、ある程度ポツポツ話してもいいと思うんですが、序盤はドルミナーが恐ろしいですよね。名前は忘れちゃったんですけど、あのドルミナー悪魔、3体同時に出てくると怖すぎます。会話ができないし、悪魔合体でも今のところは作れないですし。
 あと店売りの防具は何気に罠ですね。銃属性とか火属性とかは手頃に使われるスキルでもあるので、弱点を簡単に狙われるのは怖いなぁと。
 あーもう、色々と試したい悪魔合体があるので、早く先を遊びたいです。体験会ではロウ中心で遊んでいたので、今度はカオス悪魔も入れてみたいなぁ。そうそう、ディア継承悪魔を控えメンバーに入れておくと経戦能力が高まっていい感じです。ピクシー乱獲合体オススメ。


 さてまぁ、そんなワケでメガテンを待ちつつアイドルマスターDSを遊んでいました。購入してから暇を見てちょろちょろとプレイしていたんですが、日高愛シナリオをとりあえずクリア。意外とボリュームがあるというか、消化に時間がかかりましたね。
 今回は先発の作品と比べてADV寄りの構成ということで、まずはADVとしてどうなのかな、という点に触れたいんですが、テーマは面白いところを突いているように思うんですが、構成が冗長。テキストは平凡で、ボイスでなんとか補っている、という感じですね。単純なテキストアドベンチャーとして見た場合、力不足を感じます。
 特にテキストが、うーん、平凡で。自分がボイスつきのテキストを好まないのはテンポの悪さが一因としてはあるんですが、テキストの質はどうあれ、ボイスをつけるとそれなりに文章として成り立ってしまうのが、なんか安易に感じられてイヤなのかも、という側面があるのかも、と思ったりしました。この逆のパターンが428だったんですけども。
 ADVの感想でたまに「フルボイス希望!」みたいな要望を見ることがあって、自分はこの意見に今まで全く同調できなかったんですよ。でも、これって単純にテキストに艶がないのをボイスで補ってくれ、みたいなことを言いたいのかな、とふと思いました。実際はどうなのか知らないですが。


 構成に関しては、日高愛シナリオの場合、「伝説のアイドルを母親に持つアイドル候補生」という立ち位置は凄く魅力的なんですけど、この独自性が生かされている展開が盛り込まれているのが序盤と終盤だけというのが非常に勿体無いなとーと感じています。
 中盤の展開は、多くは新旧ライバルキャラとの対決が続くんですが、全体的には単調でしたね。真っ当な成長物語としては消化の必要な過程だとは思うんですが、何と言うか正面勝負ばかりで爽やか過ぎるなというか。もう少し泥臭いほうが自分としては好みで、そういう意味では終盤のウェットな親子関係は非常に好みでした。
 中盤の展開は、シリーズキャラを登場させる名目を果たす関係もあって、あまり冒険もできなかったのかなぁ、と思う部分もあります。既存のファンを誘引する目的でシリーズキャラの登場は外せなかったと思うんですが、シリーズに初めて触った自分としては、「ロボットアニメに興味がない人がスパロボを触るとこんな気持ちになるのかなー」みたいなことを思いながらプレイしていました。
 既存ファンからするとシリーズキャラは一定の地歩があるんでしょうけど、新規のユーザにはその辺の事情は見えないワケです。「有名なアイドルの○○さんですね!」みたいなストレート過ぎる持ち上げは、ちょっと鼻につくなーと感じました。これ、GBAなりきりダンジョン3でも思ったことがあるんですけども。これもバンナムですね。
 まぁ、シリーズキャラの扱い方に関しては慎重にならざるを得ない部分がありますよね。固定ファンを主にターゲットに据えた商売ではあるのでそこは外せない事情はあると思うんですが。
 でも、どちらかと言えば、今作のキャラクターをメインに据えて欲しかったなぁと思うんですよね。選ばなかった主人公他2人が中盤以降空気過ぎるのが余りにも勿体無くて。
 キーパーソンの比重がシリーズキャラに傾いているので、今回初めて触った人間としては疎外感を覚えると言うか。同期同士の二律背反したライバル関係をもっとシナリオに絡めてくれると、今作ならではの独自性が出たのかなと思います。
 あ、でも、マネージャーの人の使い方は面白いなーと思いました。そういう風にオリジナルキャラを活かしてくれればよかったのになーというのが全体的な感想です。
 まぁ、結論としてはシリーズモノって難しいね、という話になるんですけどね。既存ファンを喜ばせつつ、新規ファンを取り入れるってのはなかなか簡単な話じゃないですよね。


 ミニゲーム的なレッスンはそれなりに歯応えがありますが、バリエーションに欠けて単調な面は否めませんね。成長結果もイマイチわかりづらくて達成感が薄いです。
 タッチの触感もイマイチ気持ちよくなくて。判定が結構シビアなんですよね。もう少し判定を緩くして時間制限で難易度を調整するのがいいんじゃないかなーと思います。


 ゲームデザインに関しては、一番の見せ場であるオーディション回りの仕様が疑問符つきまくりです。シリーズの流れを追っているだけなのかもしれないですが、食い合わせが悪すぎた印象ですね。
 歌っている最中に合格率がわかるのがまずよくないなと。90%の確率で合格できるとわかっていて、その後「合格です!」とスポットライトを当てられても、予定調和にしか感じられないんですよね。ドキドキ感が圧倒的に足りないです。逆に落ちたら凄く理不尽に感じるんだろうなぁという意味でも、パフォーマンス中は合格率を伏せるべきじゃないかなと思いました。
 あとまぁ、オーディションはライバルとの対戦という設定なのにやってることはソロ活動ってのが雰囲気ないなぁと。元々そういうシステムじゃないってのはわかってるんですけど、相手をどれだけ強いぞ強いぞって強調しても、結局は自分の出来不出来で決まってしまうってのがなんだか釈然としないというか。対戦要素のないぷよぷよをやってる気分でしたね。完全な一人遊び。
 その後のアイドルランクの発表も、まぁ、一つ上がるんだろうなぁ、的な予定調和で終始していて。シリーズの展開に沿った作りなのかも知れないんですが、意外性が全くないのはゲームデザインとして致命的な間違いじゃないのかなと思います。


 進行は演出も過剰気味でテンポが余り良くないです。音声圧縮の関係なのか、テキスト送りも快適ではないんですよね。画面の切替もややもたつくところがあってサクサクと軽快に動作する感じではないです。


 ダンスシーンは結構力が入っている箇所で、確かにこれを見るとDSでも結構凄いことがやれるんだなーとは思うんですけど、驚きがあっても面白くはないというか。それ以外の要素が詰め切れてなくて、全体のバランスがよくないなと。
 まぁ、割と不満点が多いゲームではあるんですが、地味にテキストを読む楽しさはあるので他の主人公でも遊ぶかもしれません。なんだかんだでスポ根モノのベタな成長物語って自分は好きで、選択肢でいちいち悩むのがなんか楽しいんですよね。障害を乗り越えるためにレッスンを重ねて、その報酬としてダンスシーンがあって……という構成はわかるんですけど、もっとレッスンの比重が軽めでテンポ良く話が展開するとADVとして纏まりが出るのかな、と思いました。