▼ルーンファクトリー3を買ってきました

 Mixiのひつじ村を触っていたら牧場ゲーがやりたくなったので、ルーンファクトリー3を買って来ました。ルンファクは純粋な農場ゲーではないので、ちょっと方向性はズレてるんですけどね。
 本家の牧場物語を買うって手もあったんですが、あっちはリリースが多すぎでどれが良作だったかよく覚えてなかったんですよね。こういうとき、ナンバリングものは基本的に最新作が一番洗練されているのでわかりやすいです。
 まぁ、シリーズには以前から興味があったのと、今作も非常に評判がいいということで、ずっと触ってみたくはあったんですよね。同時にとんでもない時間食いゲーとも聞いているので手が出せない事情もあったんですけど。
 なにせ今も遊ぶ予定のソフトが山積みになっているんですよね。光の四戦士は一区切りついたんですが、今はスパロボNEOを遊んでいる最中で、おまけにMixiアプリも最近触り出したので、時間の捻出が大変。
 でもまぁ、DSのRPG枠がポッカリ空いたのでやってみようかなと。Wiiのクラコン枠=スパロボNEOWiiのリモコン枠=FEB2。DS枠=ルンファク3。こんな感じ。
 気分によって何を遊ぶか決めています。最近Wiiばかり遊んでいたので、手軽なゲームがやりたかったんですね。
 しかし、久しぶりにカメクラまで足を伸ばしたんですが、ゲーム専門店はヤバい! 欲しいソフトがいろいろ見つかって目移りしちゃうんですよねー。
 西村DS2が900円なら欲しいなー、とか、ダン→ダム1500円なら遊べるなー、とか、GCガチャポンウォーズ2000円ってなかなかないだろ! ウィッシュルームも続編出るらしいし、700円ならやっておこうかなとか。まぁ、なんですね、面白いゲームを遊び尽くす時間とお金が欲しいです。


 さてまぁ、そんな色々な誘惑を振り切ってどうにかルンファク3を買ってきたんですが、そもそもこれ、ポリゴンゲーだったんですね。ドットゲーだとばっかり思っていた……
 でも、ポリゴンゲーならではのヌルヌル感が気持ちイイですね。2Dスプライトだと、この滑らかな加速は難しいってのはあるなぁと。
 自分は基本的にはドットゲーの方が好きなんですけど、最近、アクションに関してはポリゴンのがいいのかなー、と思うこともあります。ドットゲーは細密な操作でゲーム性を組み立てるのでチマチマしすぎるきらいがあるというか。爽快感を含ませにくいところがあるんですよね。
 アクションはアナログな方がアクションの成否に幅が生まれてあうのかなと。と言っても、キチンと調整されたゲームならドットでもポリゴンでも構わないんですけどね。
 ルンファク3のアクション部分で一番感じたのは、凄くいい意味で聖剣伝説2っぽい、ってことですかね。なんでしょうね、聖剣伝説2ってARPGとしては割とアバウトなんですけど、好きな武器でサクサク戦える気持ちいいゲームなんですよ。
 聖剣2は武器の熟練度を稼ぐために延々とザコを倒していた記憶がありますけど、それでも楽しかったのは根本的な手触りがよかったからだと思うんですよね。ルンファク3も戦っているだけでポンポンスキルレベルがアップして楽しいと言うか、テンポのよさと軽快なレスポンスが骨格にあるので、触ってて凄く気持ちいいゲームです。一番最初、自分でキャラを動かしたときに、「おっ!?」と思えるゲームは例外なく楽しいんですけど、ルンファク3も触ってまず素性のよさを感じましたね。
 まぁ、聖剣伝説2を引き合いに出しましたけど、考えてみれば、ネバーランドカンパニーARPGってカオスシードの頃から蓄積あるじゃんか、という。自分はネバカンのARPGカオスシード(ちょこっと触っただけ)以来なので、ロードスとかシャイニングフォースとかも同じ触感なのかどうかわからないですけど、考えてみれば、当時からARPGを作るのは得意だったんだなぁと再認識。
 これだけ躍動感のある2DのARPGって久しぶりです。すばらしきこのせかい以来かな。3DだとARPGも色々名作も挙げられるんですが、最近の2Dはちょっと小粒なものが多くて、もう時代遅れなのかなーと思ったんですけど、そんなことはないぞと。驚きました。
 DSの2DのARPGは画面が小さくてスピードを出しづらいからシンプルな方向に纏めようとしちゃうのかなぁ。ディスティニーリンクスとかそうなんですよね。
 ルンファクはその点、スピード感があって面白いです。キャラも凄い速度で走り回りますし、それで画面を狭く感じることがないってのが素晴らしいですね。



 で、ルンファクのもうひとつの柱、牧場運営ですけどね、こっちはもう色々とやることが多すぎて日々忙殺されている状況です。まぁ、サザエさん時空なので、時間を気にせずゆったりと農業に勤しめばいいんでしょうけど、結局お金に還元されてしまうことを考えると効率性を考えてしまうんですよね。
 牧場部分は言ってしまえば、ARPGの下準備の工程を思いっきり複雑にしたものという見方もできるんですよね。スキルレベルの上昇が戦闘能力に還元される点からもわかるように、このゲームの本筋ってARPGなので。
 やれることがドンドン増える、効率性がドンドンよくなる、失敗の無いインフレの楽しさは自分が牧場ゲーに望んでいた、いい意味でのヌルさなんですけど、一歩間違うと純粋にARPGを楽しむための枷になりかねないリスクもあるので、その辺りをどう調和させたのかな、というのは今後の見所の一つです。
 中身を見てみれば、至極単純なハック&スラッシュなのかもしれませんけども。ローグライク系もプレイの幅を広げていくと、生産系に視野を転じる事が多いですし。
 信長の野望太閤立志伝みたいに、トップダウンで広げていくか、ボトムアップで広げていくか、アプローチの違いがあるだけで、ルンファクはこの手のゲームには珍しく生産系からアクションに枠を広げたゲームだということなのかもしれないですね。



 あと、ちょっと気になった点を挙げると、多くの情報を一気に与えてあとはお好きにどうぞ、と投げがちな雰囲気があるかな、という点でしょうか。シリーズ経験者向けの導入と言うか。
 しょっぱなからキャラが多いんですよね。まぁ、ギャルゲーというか、そういう側面も強いソフトなので、最初の顔見せが必要なのはあるんですけど、一気に全員覚えられるか、的なところはあって。もう少し順を追って紹介するような流れは取れなかったのかなぁと思います。
 あと、料理なんかの生産物はワンアクションで大量生産したいなぁ。カブの酢漬けやらを大量に作るのはちとテンポが損なわれる感じ。
 成功率100%で毎回判定演出を見せられるのはちょっとめんどいですね。このゲーム、就寝時の演出とか凄まじく簡略化されていて、プレイのテンポ自体は息を吐かせない軽快さがあるんですけどね。


 序盤はRPが尽きて簡単に死ねるんですけど、RPを回復させる手段ってあんまり説明がないんですよね。じっとしてると回復します、と言われても回復はほんの微量で、実用性があるのは温泉なんですよね。この辺、牧場物語由来だからわかったんですけど、温泉でRPが回復するような説明がそもそもなかった気がする……


 ボタンも結構迷うんですよ。Bボタンでアイテム装備ってのが凄く慣れない。もうこれは感覚的なところもあるんでしょうけど、とにかくボタンをフルに使うような操作体系で、凄く詰め込んでるなぁという印象。カオスシードも操作体系は結構な詰め込み具合だったなーと思い出したんですが。
 農具を装備しようとして間違えて担いだりすることが頻繁にあるので、この辺、もう少しシンプルに纏められなかったのかなぁと思ったりもします。リングコマンドが欲しくなりますね。
 十字キー2回押しでダッシュとか久しぶりに見ました。DSでこれをやろうとすると結構大変ですね。指が追いつかない。



 まぁ、予想以上に豪勢な料理で驚いています。とにかく随所に労力が入っていて。でも、一方で出てくる皿が速すぎて余裕を持って料理を味わえないと言うか。どんどん口の中に詰め込めようとするかのような気忙しさを覚えてしまうので、もう少し順を追って味わわせて欲しいなと思うところはあります。
 ゲームに関しては基本小食な自分は面食らっているという感じで。シリーズ経験者なら序盤からなんでもできる自由度の高さに諸手を挙げて喜ぶところなんでしょうけど、初めての身からすると様々な要素の重み付けが見えなくてオロオロするんですよね。花と野菜はどっちを育てればいいの!? とか。
 その分、試行錯誤する余地は大きいんですけどね。遊び方を自分で探していくアクティブなプレイヤーにとっては非常に遊び甲斐のあるゲームだと思います。



 どうでもいいんですが、ヒロインの「ウフフ……」って笑い声がちょっと怖いです。
 武器の使い分けとか性能とか、なんかモンハンっぽいなーと思うんですけど、これはどうなんだろう、別にオリジナリティを云々するようなアレではないのかな。一人のキャラが性能の異なる武器を使い分けて戦うARPGって、元を思い出そうとすると聖剣1になっちゃうんですけど、一番の幹はなんなんだろうなぁ。
 あと、釣りがぶつ森っぽいので、ついつい3回目の突っつきでAボタンを押してしまう。
 歩いてるだけでLVUPするとかElonaを思い出したり。なんでも行動にスキルレベルを持たせるのはMMOからの流れなんでしょうか。