▼サブクラスなしで第6階層のボスを倒すには?

 サブクラスなしで第6階層のボスを倒せるか?


 先日、引退なし+宝典なし+LV70パーティで第6階層ボスに挑戦したんですが、行動パターンを抑えて、きっちりパーティを構成したら予想以上にあっさり倒せて拍子抜けしました。フリーズンブローって強いのね……
 基本的に世界樹3ってクリアまでは世界樹1のバランスを感じるんですけど、極めると世界樹2に行き着く感じです。裏ボス初回撃破にメチャクチャ苦労したのが懐かしいですね……


 で、こうなると次に挑戦したくなるのがサブクラス抜きでの裏ボス撃破です。サブクラスのおかげで1+1が5にも10にも飛躍するのが世界樹3の面白さではありますが、やっぱり人間、ガチガチの構成よりも自分好みの構成で戦いたいものですよね。
 サブクラス抜きでどこまで戦えるかが分かれば、必要最低限のキャラだけをパーティに入れて、あとはフリーダムにキャラを選べるようになります。それって凄く可能性が広がると自分は思うんですよね。なので今回試してみた次第です。


 さてまぁ、裏ボスを撃破するために最も重要なのは、なんと言っても瞬間火力を確保することです。裏ボスに効果的なダメージを与えられるチャンスは非常に限られているため、ダンジョン探索に必要な継戦能力よりもピーキーな大火力が必要になります。
 キッチりと鍛えあげたパーティなら裏ボスとガチでぶつかり合うこともできますが(自分もそっちの方が楽しくて好きなんですが)、今回のような条件を自ら課している場合、狙いはズバリ速攻。相手の行動パターンを踏まえてのハメになります。
 サブクラスが使える場合、パーティの主力となるアタッカーの選択には困りません。ウォリアーorゾディアックをサブクラスに取って、チャージないしはエーテル圧縮を習得することで、どんな職業でも十分な火力が得られるからです。
 ところがサブクラスが使えないとなると、選択の幅は一転、相当に限られてしまいます。メインアタッカーの有力どころは前述のウォリアー、ゾディアック、そしてショーグンでしょうか。打撃職でもバリスタ、パイレーツ、アンドロは、ダメージを底上げする手段に欠けるところです。


 ただ、ゾディアックはエーテル圧縮+特異点定理を活かしても肝心の星術の威力が心許ないという欠点があります。ゾディアックが最も真価は発揮するのはサブクラスを絡めた物理+属性の複合スキルを使う場合で、そういう意味では今回はちょっと選択肢からは外れそうです。
 残るウォリアーとショーグンは高倍率の物理スキルを持つ他、自前でバフをかけることも可能で、今回の趣旨に適うアタッカーと言えそうです。


 さて、アタッカーの選択と共に重要なのは火力を底上げする補助職の選択です。3つの強化枠を効率的に使うためには、こちらも選択に吟味を重ねる必要があります。
 バッファーの大本命はやはりプリンス、次いでショーグン。デバッファーにはパイレーツ、ビーストキング、ウォリアーが有力どころです。ウォリアーとショーグンはアタッカーとしても名前を連ねましたが補助職としても優秀ですね。
 さて、ウォリアーとショーグンは自前でバフを持っている他、今回はブレイバントがかなり強力なので、実はバッファー専門のキャラはそれほど選択の優先順位が高くありません。
 ウォリアーなら狂戦士の誓い+ブレイバントで既に強化枠2枠が埋まっていますし、ショーグンなら大武辺者+先陣の名誉+ブレイバントで3枠埋めることさえ可能です。となると、重視したいのはむしろデバッファー。パイレーツ、ビーストキング、ウォリアーが重要です。


 回復役はおそらく必要ありません。速攻を仕掛ける際には回復に手間をかけるよりも一手でも多く攻撃することが重要です。回復が必要になるほど体勢を崩されたら既に積みでしょう。


 これで大体、選択肢は絞られてきたでしょうか。後はウォリアーか、ショーグンか、メインアタッカーをどちらに据えるかで外郭は見えてきそうです。
 そうそう、裏ボスのHPを削り切るのにアタッカーが何枚必要かを考えるのも重要です。裏ボス戦ではアタッカーの枚数が多ければ多いほど安定しますが、今回の条件ではアタッカーを増やすとその分補助職が減ってしまうので、それぞれのバランスを慎重に考える必要があります。
 ベストを言えば、アタッカーの数は少なければ少ないほどいいです。その分、補助職を充実させられるからです。
 火力を最大化するためにはデバッファーを3人、パイレーツ、ビーストキング、ウォリアーを用意して、残りを火力職に割り振るのが一つのパターンでしょうか。


 で、色々考えた結果、今回はメインアタッカーにショーグンを選びました。ショーグンは、一騎当千を主力に据えて

属性*8天羽羽斬 * ATK*8天羽羽斬 * 一騎当千 * 血染めの朱槍 * 弱点属性 * 先陣の名誉 * 大武辺者 * ブレイバント * イーグルアイ * ドラミング

 で、通常攻撃の214倍の追撃が可能と出ました。計算が合ってるのかはちょっと怪しいですが。
 214倍ってちょっと数字が大きすぎて実感が湧きませんが、ともあれ、これだけの火力を出せるなら裏ボスのHPも削り切れるのではないでしょうか。後はいかにこの机上の理論を実践するかです。




 ということで、対裏ボス用にパーティを組んでみました。今回、割と思いつきの挑戦なのでステータスやらスキルやら最適化されていないところもあります。ご了承ください。


 LV99引退から育て中ショーグン。なんとも中途半端なレベルです。実質的な火力はショーグン一人なので重要なのは攻撃力に関係するSTRと命中率に関係するAGI。
 とは言え、STRは程々でも十分。禍神の基礎防御力71を上回っていれば十分なダメージが与えられるものと考えます。


 スキル構成はこんな感じ。血染めの朱槍+介錯に大武辺者、攻撃の一騎当千。食いしばりは保険です。



 装備の天羽羽斬は属性*8を一本。もう一本は鍛え中です。


 ファランクスはLV99引退の育て中。基本的にファランクスはガードさえ貼れれば後のステータスはさほど重要ではないかなと。TPがあれば回復しなくて済むので欲しいかな。


 スキルはこんな感じ。重要なのは属性ガードとオーバーガード、決死の防壁です。


 ショーグンもLV99引退の育て中。防具はショーグン専用防具を装備させていたのですが、外しました。理由は後述。


 弐の太刀で確実に2回攻撃するのと、先陣の名誉、殿軍の誉れで仲間の行動順序を制御するのが役割です。食いしばりは保険。五輪の剣はなんとなく。


 パイレーツ。LV99引退の育て中。宝典を使ってSTRを伸ばしていますが、一騎当千の着火役なので特に重要ではありません。


 重要なスキルはイーグルアイ。あとはおまけと言っても過言ではありませんが、我流の剣術に期待を込めるのと、ついででリミットブーストを覚えています。


 ビーストキング。AGIにやや欠けるので神速のチョーカーを装備させています。


 なんと言ってもドラミング。召喚は2種類取らせてみましたが、ボスの行動を制御できなくなるバステ系の召喚は速攻と相性が悪いです。着火役に使う場合は縛り用の魔物が適しています。
 裏ボス戦では縛りは余り期待できませんが、速攻で勝負するなら足縛りがいいと思います。頭を縛ると回復を阻止できますが、狙ってやるものではないでしょうね。


 基本的にショーグン以外のキャラは割と適当でも構いませんが、重要なポイントが2点あります。
 1つはHPが133点以上666点以下であること。もう一つは裏ボス第一形態より先に動けること。
 先程、ショーグンの防具を一つ外していたのは、専用装備でHPが666以上になっていたためです。HPブーストでも振っていない限り666以上になることってあんまりないとは思いますけども。
 必須ではありませんが、この2点を抑えると大分戦い易くなります。詳細は流れに沿って説明します。


 リミットスキルの構成はこんな感じ。敵の物理攻撃を防ぐイージスの護りに、一騎当千を発動させる業火の組み合わせです。




 準備が整ったらいよいよ禍神に挑戦です。うっかりミスで何度か挑戦するハメになったのでここからのSSはターン数が合わない場面があります。ご了承ください。


 ……はい、いきなり後衛のHPが1ですね。これはダメージゾーンでわざと削っています。


 まずは属性ガードで全体属性攻撃を防ぎます。



 すると介錯発動。HP残量が規程の%以下の場合、ガードが成功しても介錯の判定が行われます。


 血染めの朱槍が発動して攻撃力が上昇しました。


 ネクタルを使って仲間を復活させます。そしてガード → 介錯 → 血染めの朱槍 → 復活のループに持ち込みます。


 血染めの朱槍を12回発動させて、上限まで攻撃力が上がったら今度はネクタル2で仲間を復活させます。これで決戦の準備が整いました。


 さて、先程、ショーグン以外のキャラはHP133点以上666点以下が望ましいと述べましたが、その数値がどこから出てきたかと言うと、これはネクタルの回復量20点に介錯の発動条件の残りHP15%を除した数なんですね。同様に上限の666点は、ネクタル2の回復量100点を15%で除した数になります。
 つまり、ネクタルで復活させた場合、ガード後に介錯可能。ネクタル2で復活させた場合は、ガード後の介錯が発動しません。事前に最大HPを調整しておかないと、もう介錯の必要がないのにガードする度に介錯が発動してしまうという悲惨な事態に発展しかねないんですね。
 また、裏ボスより先に行動できると攻撃前に仲間を復活させられるので効率的に介錯が進み、時間の短縮に繋がります。余りに時間をかけ過ぎると第一形態を突破するのが困難になりますし、事故の確率も増えるので、なるべく短期決戦で次の状態に移行したいものです。



 さて、12回の介錯を終えると、一騎当千一発でも結構なダメージが出ます。大体準備が終わる頃には6本ぐらい触手が再生しているかと思いますが、万全の体勢で一騎当千を撃てばすぐに体力を削り切ることができます。


 第二形態に移行してからは攻撃の準備に専念します。


 ショーグンは大武辺者で自身の強化。


 ファランクスはTPの回復。基本的にあんまりやることはありません。


 ショーグン2は殿軍の誉れでパイレーツ、ビーストキングの行動を遅らせます。


 マドラ2でHPを回復させます。混沌の誘いを食らった際に介錯が発動するのを防ぐためです。



 準備を進めて3ターン目。混沌の誘いをラインガードで防ぎます。


 ブレイバントで攻撃力を底上げ。


 決死の防壁でHPを削ります。これは後々オーバーガードを発動させるためです。


 召喚のタイミングが早すぎるとほとばしる瘴気で全体バステを食らって死にます。注意。


 5ターン目、深淵への供物を使われた直後に召喚するのがベストです。殿軍の誉れが効いているとジャストなタイミングで召喚できます。


 6ターン目。このターンからボスは攻撃体勢に移りますが、ショーグンはこんな感じ。大武辺者でデモンレイジングを誘引します。


 ショーグン狙いのデモンレイジングをオーバーガードでカット。


 ショーグン2は先陣の名誉をショーグンにかけます。



 同様に殿軍の誉れがかかっている状態でパイレーツはイーグルアイをかけます。


 同様にビーストキングはドラミング。


 裏ボスが攻撃態勢に移行しました。


 デモンレイジングが……


 オオタカにヒットーッ!?


 びっくりしましたが、後は全弾オーバーガードで防ぎ切りました。オオタカでよかったー。



 ドラミングとイーグルアイをかけて……



 いよいよ一騎当千の出番です。


 イージスの護りでこのターンは攻撃に集中します。


 業火も併用。このターンを逃すと危険で使えません。



 パイレーツとビスキンは普通に攻撃。



 イージスの護りが発動して……



 一騎当千スタート。


 って、攻撃かわされたーっ!?


 でも当たれば大ダメージです。どんなもんじゃーいっ!



 この イージスのたてで きみらのこうげきは ふせぐぞ




 で、ポンポンポンとダメージを与えて。



 ついに裏ボスを倒しました。





 ……という感じでした! 色々と準備の必要はありますが、結論としてはサブクラスを使わなくても裏ボスには勝てるということですね。
 ショーグンがメインかサブかどちらかにいること。属性*8の天羽羽斬があること。十分なデバフを用意すること。この3点を満たしていれば、後の構成は適当でもなんとかなりそうです。
 どれくらい適当でもいいかっていうと、これくらい↓。



 これはファーマー5人に今回のパーティ構成をサブクラスとしてつけたパーティです。さすがに一騎当千用のファーマー/ショーグンはSTRを鍛えてますけども、あとは割と適当ですね。
 裏ボスというとガチガチの構成じゃないと勝てないと思われる方もいるかもしれませんが、割と遊びの幅はあるんだよ、ということで。まぁ、これもある意味ガチではあるんですけども、何か遊びの幅を広げる方向で活かせて貰えれば幸いです。