逆転裁判4を買いました

 ネットを回ってたら逆転裁判と全然関係ないところでネタバレを食らいました。ヒドいわー。
 せめてウソバレであってくれと祈りつつゲームスタートしたら、すぐにあっさり言及されて、ネタバレではあるにしても驚きもなにもなかった。取りあえず安堵。


 ソフトはうちの近くのGEOで購入。一杯並んでたので品切れにはならなそうだなぁ。初回特典のオドロキヘッドフォンもつけて貰った。……けど、なんかこれ夜店に売ってそうなアレだなぁ。バンブラよりは気合が入ってるけど。




 スタートの音。シナリオ選択の音。文字の流れるピピピ音。BGMは全くなくて、ただSEだけ。
 でもこのSEを聞くと、ああ、このゲームは逆転裁判なんだなぁと感じる。まぁ、使いまわしと言えばそうなんだけど、なんかそれだけで懐かしい故郷に帰ってきたような感慨があって、凄くいい。


 新主人公、オドロキ君の最初の一言、「うう、やっぱり、キンチョーするよ……」は、ナルホド君を思い出してニヤけてしまうし、法廷の背景はやっぱり使いまわしで、でも新作なので妙にキレイに見える。蘇る〜と同じかもしれないけど。


 でもこのゲームがただの懐古に終始しているかと言えばそうでもなくて、プロローグの映像表現は3Dを多用して格段に進歩しているのがわかる。今までの逆転裁判が言わば紙芝居風だったのに対して、今回は映画風。3D表現は蘇る〜の第5話でも模索されていたけれど、あの第5話はやはりGBAからDSへの過渡期の作風であって、今回の作品で蘇る〜が目指したDSでの表現方法が完成したのだとわかる。
 基本的に「グラフィックの向上は必ずしも面白さに繋がらないよ」なスタンスを取る自分だけど、それでも流麗でシックなタッチの映像には思わず感嘆してしまう。古典的な探偵小説を思わせる退廃した雰囲気は、逆転裁判のカラーとは多分少し違うんだろうけど、それが意外性を感じさせてくれて、どうにも期待が高まってしょうがない。


 ……でもやっぱり『王泥喜』って漢字は馴染めないなぁ。オドロキはいいんだけど。


 システムにちょこっと触れると法廷モードのキモである証拠品の提出は、1とおなじ証拠品のみ。2、3のような人物の提出は出来ない。これはリスタートの意味合いからシステムの簡略化を狙ったんだと思う。個人的には人物提出があった方がより自然に証言と証拠のムジュンを証明できる場面が多そうに思えるんだけど、難易度を抑える為に敢えて選択肢の数を減らしているのかなという感じ。
 まぁ、「犯人はお前だ!」みたいな指名のシーンではキチンと誰が犯人かを示さなければならないので、それを考えるとシステム的には1と2、3の中間点といった感じが正しいのかも。
 逆転裁判の場合、犯人を指し示す段階まで来ると話の流れから誰が犯人かは99%わかる。ご長寿早押しクイズの鈴木史郎のヒントよりも直接的なヒントをくれるしね。でも、そこで敢えてプレイヤーにゲームのコントロールを渡すところに読み物で終始するのではない逆転裁判のゲームとしてのインタラクティブ性があるんじゃないかなと思う。
 ちょっとズレるけど、ドラクエでよくある『いいえ』のループ。あれ自体は最終的に『はい』を選択しないといけないし、結果は結局変わらないんだけど、プレイヤーにとっては『素直に引き受けた』か『いやいや引き受けた』かというロールの違いがあるんだよね。
 既存のメディアとゲームの相違点はまさにインタラクティブな点にあるので、重要なのはプレイヤーを用意された結末に辿り着かせることではなくて、プレイヤーに選択する余地を与えることなんだと思う。結果としてそれが一本道であっても、プレイヤーに判断を要求しなければ、インプットは得られない。インプットがなければアウトプットが返せない。アウトプットのみのゲームはゲーム足りえない。そして逆転裁判の面白さは過剰なインプットの要求にある。だから逆転裁判は面白い。
 まぁ、そんなゲームの基本的な部分について再確認させてくれた逆転裁判。1話をプレイし終えたけど、やっぱいいわぁ。じっくり味わうようにプレイしていきたいですね。


 以下ネタバレ。要注意。



 オドロキ君は手がゴツい。ナルホド君に比べると野性的だぁね。
 ガリュウ先生が無駄にキザすぎて笑った。てか声が渋すぎないか。
 ナルホド君の携帯電話、昔と変わってねぇぇぇぇ! 何年間使ってるんだ!?
 アウチ検事の髪型のありえなさに吹いた。
 さかいまさか。なんか普通の名前っぽい。 → イカサマか!
 悪役っぽいツラじゃないんだけどなぁ。
 写真張り出すとか林間学校か!
 むしゃくしゃしてやった。今は後悔している。……って待て。
 ポーカーが流行ってる裁判所。見てみてぇぇぇ!
 Aが5枚あった → 2組のカード使ってるなら当然じゃないの? → 指し示したら全然別の答えで欝
 カードの選択で分岐がある?
 新システムはちとグロい。
 ウソ、チュートリアルじゃないの?
 ちょっと、展開早すぎ!
 旧BGM来たー! ナルホドくーん! これは卑怯すぎる!
 ガリュウ先生がムスカに!
 世界樹の迷宮でショートカットを探しまくったのに、なんでその発想に行き着かないのか、自分。
 結局おいしいところはナルホドくんが持ってっちゃったなぁ。
 うはー、伏線張りまくり面白すぎ。しかし先生いきなり退場て。