株トレーダー瞬・その2

 自分は結構楽しめてるんだけど、ネット上の感想なんかを見てみるとイマイチという意見が結構多い。というのは、キモになるトレードパートがしっくり来るかどうかの差なのかなぁと個人的には思う。
 基本的にゲームの面白さってのは、思うように行かないゲームの動作を自分の体感を通して理解する、把握する、ってところにあるんだと思う。まぁ、単純に言えば「上手くなる」ってことだけど。
 その点において果たして株トレーダー瞬はプレイングの上達するゲームなのか否か。細かいテクニックやトレーディングアーツの使い方に関して言えば上達の余地はあるだろうけど、最終的にはチャートを予測できるか否かに集約してしまう。
 で、チャートは果たしてランダムなのか。それとも法則性があるのか。多分、株を知らないユーザにとってはチャートの動きはランダムにしか見えないし、逆にヘヴィなトレーダーにとっては余りにも法則性がなさすぎるように見えるんだと思う。つまり、それはプレイングの上達に関して手ごたえを感じづらいということで、ひいてはゲームへの求心力を失わせる結果になってしまっているんじゃないだろうか。
 まぁ、自分なんかはチャートは法則半分ランダム半分くらいの感じで見ているので、ある程度腕次第でチャートを御せるのかな、と思っているし、そういうユーザにとってこのゲームは面白く感じられると思う。
 なので、このゲームに最適なユーザ層ってのは、株をちょっと知ってるゲーマーってことなのかなぁ。物凄い狭くないか。


 ともあれ、自分はその層にジャストフィットしているので、内容的には満足している。シナリオをクリアするだけなら6時間だとか8時間だとかでクリアできるらしいんだけど、ソロトレードを繰り返している自分は10時間突破でまだシナリオ半ば。ちょっとシナリオの変わる2週目(?)もあるらしいので、遊びつくすには結構かかりそうだ。


 ところで、このゲームはどんなゲームに近いかと言えば、最近ではレーシングゲームに近いのかなと言う気がしてきた。
 銘柄はプレイヤーが使う車。ソロトレードはプラクティスで、銘柄がどんな加速力を持っていて、どんな最高速を出して、どんなコーナリング性能を持っているのかを調べる感じ。その銘柄でどれだけお金を稼げるか挑戦するのは、一種のタイムアタックだ。
 で、銘柄の特徴を知り尽くしたところで今度はバーサストレード。まぁ、RCGなら対戦モードですか。バーサストレードでは相手より1円でも多く稼げば勝ちなので、無理に大金を稼ぐ必要はない。タイムアタックのようなギリギリのコーナーワークは必要とせず、相手の進路をブロックし続けて、ちょっとでも先にゴールすれば勝ち、みたいな。


 まぁ、RCGほどコースがカッチリと決まってないので、運の要素が多分に強いけど、ゲーム内容としてはそんな感じ。なのでシナリオが短いって言ってもやりこみの要素は凄いあるし、一つ一つの銘柄の性能を吟味するためにソロトレードを繰り返すだけでも結構楽しい。
 銘柄の調査はポケモンで自分の相棒のポケモンを探すのとか、ガチャフォースで自分のパートナーボーグを探すのとか、そんな感じで自分にフィットする感覚の銘柄を探すような感覚。やっぱり銘柄によって稼ぎやすいものとか稼ぎにくいものとか、感覚的には違いがある。


 なので、結論としてはやっぱりある程度株を知ってた方が楽しめるという感じで、思っていたより敷居は高いのかな、という気がする。マージャンみたいにルールがわからないと何も出来ない、ってほど難しくはないんだけど、例えばサッカーでフォーメーションをどう組み替えると理想のチームに近づくか、理解するには相応の知識が必要なように、高い収益を得る為にはどうすればいいかはやっぱり基礎的な株の動きを知らないと難しいのかなぁと思う。




 ゲーム攻略的な話。ユーザ対象なので用語の説明とかは省きます。
 基本的にはこのゲームは普通の買いより空売りの方が強い。単元額を引き下げつつ利確ができるので、細かく利確と買い増しを行うことで、雪ダルマ式に資産を増やすことが出来るため。
 で、かつ小額の株は限度ギリギリまで買うのに時間がかかるので、素早く取引を行うためには値嵩株を使った方が時間効率的にすばやく取引ができる。
 ということで、値嵩株でかつ業績が悪くてガンガン値下げしていくような銘柄が基本的には強いという結論になる。


 さらに言えば、値動きの軽い株はなお利益を得る機会を得やすいので、東証1部よりは東証2部、ジャスダックの方が使いやすい。
 ってことで個人的にはアミューズBとか良く使ってます。あと空売り用にダイヨー。