ダンジョンメーカー買えました

 会社とは逆方向だけど帰りにカメクラ行くかなーと思っていたら凄い雨。傘持ってくるの忘れたし、こりゃ駄目だーと思っていたら雨は晴れたものの仕事に追われて残業に。うーむ、神様はカメクラに行くなと仰るのでしょうか?
 しかし障害が多ければ多いほど燃えるのがゲーマーのサガ。吹きすさぶ吹雪の中、町中を駆け巡ってダビスタを買いに走った時分からその性根は変わってないぜ!
 てなワケで往復1時間かけてカメクラまで行ってきました。カメクラ遠征はこれで今年だけで4度目かな。
 早速DS棚を覗いてみると左端にちんまり置いてあるのを発見。やはりカメクラ最強! ニッチな期待に応えさせたら右に出る店はないですな! でもエレメンタルモンスターが赤札価格2980円で並んでたのは流石に期待に応えすぎだと思います。
 経営危ないんだから慎重に入荷量を決めて欲しいなぁと思いつつ、他の店が入れないゲームもカバーしてくれるところが魅力というジレンマ。僕にできるのはせいぜいゲームを買うことぐらいです。世界樹2も多分カメクラで買いますよ。その前にパズルクエストが来そうな気もしますが。




 さて、前置きが長くなりましたが、そろそろ本題に。
 このゲームはダンジョンに部屋を設置することで集まる魔物を退治して、経験値やお金を稼いで進んでいくというちょっと一風変わったRPGです。まぁ、基本的には普通のRPGと考えて貰っていいかなと。


 とりあえず現状では部屋の種類が少ないので部屋同士のシナジーを生かしたり、配置を工夫したりといったパズル的、シミュ的な要素は薄いです。なのでカオスシードダンジョンキーパーのような自分の城をエディットする楽しみみたいなのを期待しているといきなり肩透かしを食うかもしれません。
 どちらかと言えば部屋の設置は、自分で好きなように魔物を配置することができる、言い換えるとエンカウントを自分で操作できるシステムと捉えるのが妥当で、これはシンボルエンカウントからもう一歩ユーザー側に近寄ったシステムとも言えますね。
 あと、このゲームでは敵のいるマスに隣接すると戦闘に入る仕様になっています。で、主人公を囲むように魔物部屋を設置すると最大で3体まで同時に戦闘することができるんですが、この場合、戦闘後のアイテム入手率が飛躍的に高まります。1回の戦闘で多くの敵と戦うほどリターンが大きいシステムと言うワケです。
 このエンカウントと複数戦闘のシステム、自分と同じ趣味の人なら「おやっ?」と何かを連想したかもしれません。意外にもこのゲームのシステムデザインはスクエニの「すばらしきこのせかい」に通じるところがあるんですね。あのシステムはユーザーのチャレンジ精神を擽る上手いデザインだなーと唸ったものですが、ダンジョンメーカーも同様のリソース稼ぎのワクワク感を味あわせてくれるゲームなのです。


 リソース稼ぎのRPG。言い換えるならハック&スラッシュですか。このゲームの本質はどちらかと言えば古典的なRPGの要素である、敵を倒すこと、アイテムを集めること、キャラを成長させることが主軸のゲームです。ダンジョン作りはより効率的なリソース稼ぎのための彩りで、そういう意味ではタイトルから連想するようなSLG的な色合いは本当に薄いです。まぁ、深層に潜るとまた変わってくるのかもしれませんが。
 とは言え純粋なハック&スラッシュとしてのゲームのポイントは抑えていて、キャラを成長させるために地道に戦闘を繰り返す喜びがこのゲームには詰まっています。アイテム図鑑やらモンスター図鑑やら情報をコレクションする楽しさもあって、Wizのような古典的なRPG愛する人向きのゲームと言えるかと思います。




 ただ、一応断っておきますと、ゲーム自体は(序盤だからかもしれませんが)かっなーり地味です。なんか地味だなぁと思っていたFFTA2が輝いて見えるほどにこの地味地味感は他者の追随を許しません。自分の経験の中でもここまで地味なRPGってなかなか記憶にないです。
 そういう意味ではプレイしてから5分で楽しさが分かるゲームと言うよりは、噛んで含んで柔らかくしてそれからようやく味の出てくるゲームなんだと思います。単純作業を黙々と繰り返せる人じゃないと閉塞感に息が詰まってしまうんじゃないかなと思ったりもします。
 あとは子供向けにデザインされているということもあって、全体的な雰囲気がちょっと好き好きがあるかなという気がします。顕著な点を一つ上げるとテキストがひらがなばっかりです。
 自分はFCの時代からゲームをしてたので、ひらがなばかりのRPGにも別段違和感を感じないんですが、漢字を敢えて使わないMOTHERの美学とか、漢字が使えない中で読みやすさを追求したドラクエとか、ひらがなで文章を表現する意義を感じられた過去のゲームに比べて、ひらがなを使う理由が単純に「子供向けだからそうした」という意図が垣間見えてちょっと短絡的過ぎやしないかなーと思ったりもします。文節で区切るくらいの工夫をしないと子供にも読みづらいと思うのですよ。


 とは言え気にかかる点はそれぐらいでUI周りはごく普通ですし、テンポも多少気になる点がありますが許容範囲内、バランスも適正で、音楽もポップでいい感じと、プレイアビリティはかなり良好で快適です。
 あとはもう少し尖った派手さがあればいうことなしなんですが、そこはこれからのプレイに期待したいと思います。ゲーム的にもパーティを組んでからが多分本番だと思いますしね。