世界樹日記・その23(23Fと某クエスト)

 そう言えば、30日は世界樹オンリーイベント、幻想の樹海2がありますね。ゲーム発売から1ヶ月。いい具合にゲームも盛り上がり、語り合うには絶好のタイミングと言えそうですね。とは言え、実際に製本作業に携わっている方は、ゲームと製本の板ばさみで随分と忙しそうにも見受けられます。本を作るって大変なんだなぁ。
 自分は地方在住の身なので都内のイベントは無縁な話ではあるのですが、こうした機会を契機に世界樹がさらに熱く盛り上がればいいなぁと思っていますよ。そしてゆくゆくは世界樹3発売に繋がれば……! なんて思ってますが、どうなんでしょうかね。


 ところで、所用で高速バスの時刻表を探していたら見つけてしまったんですよね。
 ……長野・東京間が2000円からって。いやいやいやいや。
 休日料金と発着場含みでも3000円とかって。いやいやいやいや。
 いや、でも交通手段を見つけたとしても、時刻が適してないと難しいじゃないですか。イベントの半ばで参加したんじゃなんだか中途半端に過ぎますし。


 新宿駅着 10:30
 開場、一般入場開始 12:00


 いやいやいやいや。会場まで30分程度で行けるとか話ができすぎですから!


 まぁ、本音を言えば行きたい気持ちはあるんですよ。日頃お世話になってる方々がイベントに関して話を弾ませているのを見ると、すっげー楽しそうだなぁって思うんですよね。あと単純に本が欲しいってのもあるんですが。
 まぁ、何が障害になっているかと言えば、やはり、経験ですかね。なにせ自分は、東京なんか数えるくらいしか行ったことないですし、イベントなんかホントにサッパリで。新宿周辺の地理は『すばらしきこのせかい』のまんまでいいんですか?
 でも、なんかここに来てパッと実現の芽が出てきちゃった辺り、物凄い気持ち的には迷ってます。「迷わず行けよ、行けば分かるさ!」と背中を押されたら速攻で座席予約に走っちゃいそうな気配です。あああああ!


 そんな精神不安定な状況下ですが、以下ネタバレです。




 23F。ここに来て「今日で25Fのボスの台詞まで見ときたいなー」などと思い立ったので、ここからはやや焦り気味でプレイ。思い返してみると雑なプレイがアリアリで、余裕がなかったんだなぁ自分と思わされる有様です。


 23Fに入ると上帝さんの声が響きます。『スキュレー』もそうだったんですが、上帝さんは『諸王の聖杯』を用いて、かつての冒険者達を自らの城を守る番兵として再生させたようです。これから相対する相手が、自分たちと同じ冒険者と言うのは、アーテリンデじゃなくてもちょっと身震いしますな。
 冒険者vs冒険者。このシチュエーション、実は自分は大好きです。ガンダムvsガンダムみたいなものかなー。


 さて、この階のタイトルは『黒き獣は命によりて全てを滅ぼす』。黒き獣……ってクロガネか!? 上帝さん曰く、『ジャガーノート』と名付けられたボスがそれっぽくて、ちょっと興奮します。
 でも、クロガネの遺体ってどうなったんだっけ……? あれ? ファンタジー消滅だったっけ?


 どうやらその場で息を引き取ったみたいですね、クロガネ。墓を作ったかどうかはプレイヤーの考え次第ってことかなー。
 あと、ここまでの流れからすると、変わり果てたフロースガルさんとの涙の再会も予感されるんですが、どうなんでしょうね。今考えてみると、フロースガルさんが死ぬ場面に立ち会ってないってのは、まさにその伏線のようにも思えるのですが。やっべー、オラなんかワクワクしてきたぞ!




 とまぁ、期待に胸を膨らませながら扉を開いてみると。なんかゾロッとFOEいるーっ!
 ご丁寧にもFOEの姿は未踏破のマップ上で確認できるのですが、その数はもう1,2,3……えーと、沢山! これを逐一倒していくのは、ちょっと至難の業っぽいですね。


 とまれ、取りあえず相手の力を量ってみようと接触してみます。相手は『緋緋色の剣兵』。おお、ライトセーバー! しかも2刀流! これは開き直ったなー。
 で、1ターン戦ってみたんですが、あんまりにも固いし強いしでヤバすぎます。頼りの『ペイントレード』も体力を半分も削れないし、ちょっと今までのFOEとはレベルが違う感じ。
 こりゃヤバいなーと、2ターン目からは逃げを選択してみたんですが、ダイスが回らず全滅。うええー、このフロアはこんなのがゴロゴロしてるってことかー。


 うーん、これはバランスだのなんだのと甘いことを言ってられる状況じゃないなー、とここに来て装備の充実を決意します。まぁ、ゲーム的にも終盤なので、ここで強力な武器を買っても開発者の意図とはさほどズレないでしょうしね。
 てなワケで、ボス敵を倒して条件ドロップで資金を稼ぎ、取りあえず『妖刀ニヒル』を購入します。あとは防具を上質のものに取り替え。
 で、数字的にはググンと上昇したんですが、さて実際はどうなのやらと、21Fに繰り出してザコ敵相手に全体属性攻撃を見舞ってみたところ、サクサク倒しすぎでビビリました。今までチェイスを併用して安定だったのが、全体属性一発で歩いていける……!
 チェイスを使わなくて済むってことは、ブシドーが取り逃した相手をソードマンが片付けられるってことで、これで安定感がグンと増します。うーん、これは凄いなー。


 でまぁ、ザコ相手はこれで十分なんですが、問題は23FのFOE群ですね。
 磁軸の柱を使用して再び23Fに舞い戻り、扉を潜ったところで、ザワッと現れるFOE。ここでふと、バックアタックを仕掛けてみればいいんじゃないか、ということに気づきました。
 で、壁を伝いながら後方から接近して突撃を敢行。先制の1ターンで『チェインダンス』『巫術:皮硬化』『力祓いの呪言』で防御体勢を整えると、敵の攻撃は計画通りレンジャーに集中。その間に『ペイントレード』『雷耀突き』『チェイスショック』を駆使して『緋緋色の剣兵』の撃破に成功します。おおお!
 『緋緋色の剣兵』は強敵ながら、とりあえず1体倒せる力があれば何とかやっていけそうです。続いてもう一体の『緋緋色の剣兵』にターゲットを絞りますが、ここで相手がこちらに反応したので、慌てて扉の外に逃げ帰ります。うーん、コイツ結構視界が広いのか?
 安全な場所でプレイヤーもキャラクターも息を整えます。で、再び扉を潜ってみると。


 ……あれ、『緋緋色の剣兵』生き返ってる!?


 なんとさっき倒したハズの『緋緋色の剣兵』が、またもグルグルとその場回転しているのです。ギャース、さっきの努力は一体なんだったんだーっ!?
 余りの衝撃に再び扉の外に出て息を落ち着けます。……って、あれ、FOEの表示が消えた?
 扉を潜ると現れます。外に出ると消えます。
 扉を潜ると現れます。外に出ると…… ああ、そういうことか……


 要するにこの階のFOEを覆滅させるには、一息で全て倒して回らないといけないんですね。まぁ、前作の20Fの条件を更に厳しくしたみたいな感じですか。
 で、当然ながらそんなのは無駄に過ぎるので、要するにFOEの目を掻い潜って先に進めってことなんですよね。スニーキングミッションです。スマブラXで聞いたメタルギアのテーマが脳内で響きます。
 なんか最近、カスメ兄上のおかげで「FOEは倒して進むもの」みたいな、誤った考えをごく普通に抱いていたんですが、元々のFOEのコンセプトは避けて通るものでしたよね。ゲームの本来の形から逸脱してたのはこちらの方でした。うーん、反省。


 とまぁ、要諦さえ掴めれば、あとは敵を避けて最深部に向かうだけです。23Fはルートとして、時計回りと反時計回りの2つがあるのですが、反時計回りで進むと巡回するFOEの後ろを辿っていけるので壁伝いでササッと進んでいけます。
 仮にFOEに見つかったとしても、連中は公務員なのか、縄張りの外まで逃げ出してしまえば、あとは知ったこっちゃないと言わんばかりに持ち場へ帰ってしまいます。
 結局重要なのは、観察力と大胆さと少しばかりの『眠りの鈴』ってことなんですね。世界樹の迷宮ってのは頭を使うゲームなんだと。




 さてまぁ、そんな感じでいよいよ中央部に到達。この奥に黒い獣がいるのかと思いきや、なぜかそこには通路を塞ぐFOEの姿が。えええええ、回避できない?
 FOEのコンセプトをこれでもかとばかりに見せ付けられた直後に、それとは真逆の展開が待っているとか。まったくこの23Fの展開は怒涛過ぎます。
 通路は狭いですし、近づいてみてもなかなか動かないですし、ひょっとしたら『全てを喰らう魔竜』なのかもと思って左端の通路に飛び込んでみたところ、出てきたのはFOE『銀板の監視者』。な、なんだこれ!?
 とりあえず全力で攻撃。『雷耀突き』……は、腕縛りで防がれたものの『ペイントレード』でトドメ。な、なんだ、あっけないなー。
 イマイチ得心がいかないまま一歩踏み出してみると、すぐさま背後に現れるFOE。また超復活か!
 それから後はもう乱戦。こんなところでTP浪費したくないよなー、と手を緩めたところで腕縛りを食らって攻撃力が半減。次から次へと乱入してくる『銀板の監視者』が、ああ、もう!
 『呪吸大斬』でTPを確保しつつ大技を繰り出す戦闘スタイルが馴染んでいたので、ここに来てTPに気を使う戦い方にイライラ。押し寄せるFOEを引き剥がしながら地道に一歩一歩進んで、どうにか扉まで辿り着きます。


 で、一息つく間もなく、眼前には黒いFOEが。これは上帝さんの言っていた『ジャガーノート』に違いありません。
 正直ここに来るまで大分時間もかけたので、一回街に戻ろうかとも思ったのですが、もう1回スニーキングミッションを繰り返すのもなんだしなぁ、ってことで突撃。




 『ジャガーノート』の初見の印象は「デカっ!」の一言。思わず有野課長バリのリアクションをかましてしまいます。さすがここまで来ると敵も迫力が段違いですね。
 と言うか、クロガネ、なの……? クロガネって呼ぶにはちょっと頭の赤いフサフサが邪魔と言うか。あまりよくクロガネの立ち絵を覚えてないんですが、あんなフサフサはなかったような気がするなぁ。
 とまぁ、やや首を傾げながらもコマンドを入力。ブシドーとソードマンに弱点を探らせつつ、『チェインダンス』を使うレンジャーに、ドクトルが『巫術:皮硬化』。カスメは『ペイントレード』と『力祓いの呪言』で迷いましたが、まぁ、ここは防御重視で『力祓いの呪言』を選択します。
 で、まずはソードマンの『トルネード』が開幕ヒットしたんですが、これがもう悲しいほどのカス当たり。ソードマンのパワー不足に思わず溜息が出たんですが、続くブシドーの『抜刀氷雪』もダメージは極小。
 ……え、ひょっとしてコイツ防御力メッチャ高いの? なーんかこの階層の敵は、そんなんばっかだなぁ。


 『力祓いの呪言』で攻撃力を漸減したものの、ジャガーノートの攻撃は強烈。『完全破壊』でパーティ全体が打撃を被り、おまけにレンジャーの『巫術:皮硬化』が剥がされます。ついでにカスメは死亡。まぁ、全体攻撃は避けない限り即死なのでこれはしゃあないです。
 とは言えこれで全体回復も存分に使えるとあって、ドクトルは『エリアヒール』。物理攻撃の効かない相手なのでアタッカー2名は『雷耀突き』と『チェイスショック』。レンジャーは劣化パラディンの役割を果たすべく防御です。
 2ターン目は属性攻撃でそこそこの手応えを覚えつつ、『巨角の一撃』をレンジャーで受け。HPの半分近くを奪われますが、これならなんとかなりそうな気配です。
 続く3ターン目、今度は『卸し焔』を狙うブシドーに対して『ジャガーノート』は『蛮勇の障壁』。ダメージを与えたものの強烈なカウンターで一撃即死。うわー、そんなのアリかぁぁぁ!?
 続く『チェイスファイア』は属性攻撃なのでカウンターは取られませんが、種火のブシドーを失ってしまっては、攻撃力のほぼ全てを喪失したのと同義です。
 で、結局は、これが契機になって戦線は崩壊。全体攻撃を凌ぎきれずに全滅となりました。うわー、『ジャガーノート』ってば鼻血が出るほど強い……




 うーん、ここまで来て、こんな無残な負けっぷりを晒すのは正直辛いなぁ。装備もレベルもスキルも上積みの余地は少なくて、なんというか今まで窮地を乗り越えてきたような次の一手が見えなさすぎる。
 もし何か打つ手があるとするなら、今まで余り使ってこなかったフォーススキルが光明になるのかもなぁ。特にドクトルの『太古の巫道』は、防御力が不足しきっているこのパーティにとっては有効な一手になるかもしれない。
 とまぁ、そんなことを考えてアイテムを色々購入。蘇生用の『ネクタル』は勿論、戦闘前の消費を回復する『アムリタ』、防御力を底上げする『耐斬ミスト』あたりも購入。スキルに頼れない部分はアイテムで補うと。まぁ、これでなんとかなるのかなぁ。


 てなことで第2戦。『ジャガーノート』手前の『銀板の監視者』にバックアタックかましまくってフォースゲージを溜めました。
 そして初手で放たれる『太古の巫道』。これで全員の属性防御が上昇! ……は良かったんですが、『ペイントレード』を狙っていたカスメ兄上のHPまで全快してしまいます。あああああ、そう言えばそんな効果もあったんだっけか!
 当然ながら『ペイントレード』はミス。おまけにHP全快の状態でも『完全破壊』で兄上死亡。やっぱりペイン専用装備ではダメか。というか作戦がチグハグすぎるなー。
 でもまぁ、ここから兄上を復活させれば『ペイントレード』は使い放題です。『ネクタル』で兄上復活! 『ジャガーノート』の『ブン回し』はレンジャーが受け止め! そして兄上に流れ弾! ……兄上またもや昏倒です!

 てな感じで、対処がグダグダと後手に回ったところで『王者の爆進』を食らって結局全滅。いいところまでは行ったんだけどもう一押しが足りないなー。やっぱりそこで欲しいのは『ペイントレード』なんだけどなぁ。



 てなワケで3戦目。今回はフォーススキルなしで『ジャガーノート』に挑みます。まぁ、半ばやけっぱちの精神で。
 今回は先制の『ペイントレード』。『力祓いの呪言』とか暢気なこと言ってられっかー! 死ぬときは一発かましてから死ぬぜー! という神風作戦で兄上殉職。
 で、ここで偶然『完全破壊』の防御低下効果を、『耐斬ミスト』で打ち消せるってことがわかりました。おお、そういうものなのか。『耐斬ミスト』自体も結構ダメージを軽減してくれる感じで頼りになります。
 その後は足を止めて殴り合い。幸いにも飛んでくるのは『巨角の一撃』ばかりで、レンジャーが受け止める間、アタッカーがきちんとダメージを稼いでくれます。
 そして、手が空いたところで兄上を復活させ、トドメの『ペイントレード』で『ジャガーノート』を葬ることに成功。兄上が最後だけ頑張って美味しいところを持っていきました。


 苦しい戦いのご褒美ってのはあるもので、ドロップアイテムは条件レアでした。とは言え初回でいきなり条件を満たすとは思わなかったもので、50000enくらいで売れる条件レアとかあるんだろうなぁ、とかその時は思ってました。


 部屋の外に出てみると、徘徊するFOEがすっかり減ってました。ああ、そこも前作の20Fと同じなのね。あのワラワラ感がなくなってしまうとちょっともの寂しい感じです。擬似2週目がね、ちょっとね。


 あと、FOEが片付いたことで、今まで派遣できなかった採掘レンジャーを送り込んでみたところ、素材からHP+100効果の『生命のベルト』が作れるようになりました。 えええええ!?
 っていうか、これがあれば『ジャガーノート』戦はもっとラクだったんじゃ…… 今までの経験から、どうせアクセサリーしか作れないだろうって放置してた……っ! orz




◆ベオ ソードマンLV60
STRブーストLV10 AGIブーストLv10 剣マスタリーLV5 斧マスタリーLV5
トルネードLV10 チェイスファイアLV5 チェイスフリーズLV5
チェイスショックLV5 ウォークライLV5


◆ナガヤ ブシドーLV60
STRブーストLV10 上段の構えLV10 居合いの構えLV7 下段の構えLV7
卸し焔LV5 鬼炎斬LV1 抜刀氷雪LV5 細雪LV1
雷耀突きLV5 建御雷神LV1 死人の法LV5


◆ユーディット ドクトルマグスLV61
TPブーストLV4 STRブースト6 巫剣マスタリーLV10 巫術マスタリーLV10
巫剣:呪吸大斬LV5 ヒーリングLV4 フルヒーリングLV5 エリアヒールLV3
巫術:鬼力化LV5 巫術:皮硬化LV5 巫術:転化LV5


◆ミレッタ レンジャーLV61
HPブーストLV5 STRブーストLV10 AGIブーストLV3 弓マスタリーLV10
先制ブーストLV5 サジタリウスの矢LV10 アザーズステップLV1
スローステップLV5 チェインダンスLV10 ソニックステップLV3


◆ノワイト カースメーカーLV60
HPブーストLV10 呪言マスタリーLV7 力祓いの呪言LV10 軟身の呪言LV10
昏睡の呪言LV5 罪咎の呪言LV5 ペイントレードLV10


 なんか25Fまでにレベル70行っちゃいそうな気配。そうなったら引退とかしたほうがいいのかなぁ。悩むね。




 あと、昨日触れた某クエストに関して、クリア前とクリア後で内容が変わるんじゃないか、的な情報を頂いたので、ちょっとクリア前のテキストを置いてみます。クリア後の情報を知っている方がいらっしゃって、なおかつテキストを書き留めるような余裕がありましたら、こっそり教えてくれたりすると嬉しいです。
 このテキスト、Wikiにはまだないんだけど、たぶんその辺が問題なのかなー。


樹海の奥へと進む君たちは、
奥の小道に探していた
一人の少女を見つけ出す!


少女は、君たちの姿を見ると
驚いた表情で問いかけてくる。


バラック…。どうして
君たちが此処に?」


かつての戦いのことを思い出したのか
少女は硬い表情で君たちを
見つめ返してくる。


君たちは、少女の問いに
どう答えるのか?


なんと声をかけますか?
・爺さんに頼まれたから
・君が心配だったから
・………。


◆「爺さんに頼まれたから」


君たちは、ライシュッツと名乗る
老人に頼まれて、少女を
探しにきたことを伝える。


すると、少女は納得の表情で
頷いて君たちに言葉を返す。


「なるほど、ね。爺やが君たちに
頼んだって訳。理由は解ったわ。
けど……」


「私はまだ少し一人で考えたい
ことがあるの。爺やには心配しないで
と伝えておいてくれるかしら」


少女は、やや冷たい口調で
君たちにそう告げる。


かける言葉を間違えただろうか?
君たちは、違う言葉をかけて
少女を説得してみてもいい。


◆「君が心配だったから」


「……あたしが、心配?」


少女は意外な言葉を聴いたという
表情で、君たちの顔を見つめ返す。


「君たちがあたしを心配する理由は
ないと思うんだけど…。一度、命を
かけて戦ったくらいなのに」


少女は、納得がいかない様子で
君たちにそう言葉を返す。


「…それとも第三階層で彼女を
討った事、それを
気にしているのかしら?」


「氷姫スキュレーという魔物にされ
こんな異国の地で彼女が…」


アーテリンデは悲しげな表情を浮かべ
地面を見つめて言葉を続ける。


「ねぇ…、君たちがもし、少しでも
本当にあたしを心配していると
いうのなら……」


「お願い! 天の支配者を!
空飛ぶ城に住むヤツを倒して!」


「支配者を倒せば…、魔物に
変えられた人も、きっと救われる
と信じているのだけど…」


「あたしたちでは、天空の城に
到達することさえできなかった」


「君たちが天の支配者を
倒してくれる(と?)いうのなら…、
彼女もきっと救われるはず」


アーテリンデは、必死な表情で
君たちを見つめ答えを待つ。
君たちはどう答えるのか?


倒すと答える?
・YES
・NO


◆「YES」


君たちの答えを聞くと、
アーテリンデの顔に喜びの色が走る。


「君たちなら…、そう答えて
くれると思っていた。
……ありがと」


少女は小声で君たちに
感謝の言葉を告げる。


「…じゃあ、これ以上爺やに
心配をかけてもいけないし…
あたしは町に戻るわ」


「君たちも、こんな所を
探索していないで…
さらに上を目指して」


少女は君たちにそう告げると
背負い袋に手を伸ばす。


「じゃあ、あたしゃ先に街へ
戻っているね。君たちも
気をつけて…」


言葉の後、少女の姿は
目の前から消えていく…。


任務は完了だ! 君たちも
時間を見つけて酒場に
報告へ戻りたまえ!


◆「NO」


君たちの答えを聞くと、
アーテリンデの顔に
憂いの表情が浮かぶ。


「そう…、よね。いくら歴戦の
冒険者だって、天の支配者に
勝てるとはかぎらない」


少女は悲しそうに紅い木の葉を
眺めつつ言葉を続ける。


「私は、まだ少し一人で考えたい
ことがあるの。爺やには心配しないで
と伝えておいてくれるかしら」


少女は、やや冷たい口調で
君たちにそう告げる。


君たちは少女にかける言葉をなくし
一度その場から離れることにする。


◆「………。」


君たちは、少女を前にすると
言葉が出ず無言になる。


すると少女は、不審そうに
君たちを見つめ続ける。


「…理由はないのかしら?
偶然この場所に探索に来たの?」


偶然を驚きつつも
少女は平静を装いそう告げる。


かける言葉を間違えただろうか?
君たちは、違う言葉をかけて
少女を説得してみてもいい。