幻霧ノ塔ト剣ノ掟が魅力的に見えてきた
DSソフト『幻霧ノ塔ト剣ノ掟』、略称は幻霧ですか、ノトノですか、まぁ、どっちでもいいですが。変換しやすいのでノトノと呼びますけど、そのWEB体験版が公開されました。それがこちらー。
http://www.success-corp.co.jp/software/ds/genmunotou/taiken.html
ノトノは昔懐かしいWizardryなんかを手本に取った3DダンジョンRPGで、雰囲気もそれっぽい感じで今風な世界樹の迷宮なんかに比べるとグッと黒くて渋くておっかない感じですね。うん、強烈にカジュアル層無視ってるなー。
でもでもこのベタッぽさは自分は好きですよ。全体の雰囲気はホントWizっぽいというか、なんかすげーワクワクさせてくれます。敵の表示の仕方とかね。先制攻撃すると呪文使えなかったりとかね。
綺麗な世界樹のダンジョンもいいけど、こういう地下牢(まさにDungeon)な雰囲気の情景も昔っぽい土臭さがあっていいですね。前作世界樹の第6層的な窮屈な雰囲気ともいいますか。
で、音楽もスゲーいいんですよねー。カッコイイ。結構昔から音楽手がけてる人らしいんですが、あんま良く自分は知らない方です。PS期はあんましゲーム触れてなかったしね……
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%92%E5%B7%9D%E6%86%B2%E4%B8%80
ちょっと気になるのは操作性周りでしょうかね。この体験版は自分のPCのスペックが問題なのか、すっげー重くて快適とはいいづらいんですよね。まぁ、さすがにDSでは軽快に動作してくれると踏んではいるんですが。
あとキーアサインがどうなっているのかってのも気になるところで。体験版では十字キーとABXYボタン相当の操作ができるんですが、じゃあ製品版ではLRでカニ歩きできるのかとか、SELECTボタンで何か使えるのかとか、その辺が凄く気になるんですよね。開発がサクセスということもあって、その辺の細かいユーザビリティの追求ってあんまし期待できないんじゃないかなーとは思うんですが(笑)
あとは気になった部分を箇条書き的に。
・ターゲットの自動振替なし。自分的にはドラクエ3以来かもしれない。
・攻撃オプションが幾らか選べるのが面白い。同じ通常攻撃でも命中率重視とか破壊力重視とか。ただ、オプションの選択を毎回繰り返すのは面倒そう。
・スキルの存在も面白そう。「ダンス」とか交渉に使えるのかな?
・成長は戦士、盗賊、魔法使い、僧侶の技能を選択。ダンマス的というかソードワールド的というか。
・パーティが4人構成なので、各技能を極振りした4人で安定してしまいそうな不安が。
・ダンジョンは20*20。初期Wizと同じなので、まぁ、狭いっちゃ狭いね。何階あるかがポイントかな。
・エンカウント率は高め。とは言え、マップの広さから考えるとそんなもんかもという気が。
・敵を倒して経験値とお金が手に入るワクワク感は結構感じられる。LVは宿屋で上げるのかな?
・初期はかなりサクサク。テンプレキャラは結構強い作りなのかな? 技能LV高いし。
・ハーフリングが結構力あるのが、おお、という。珍しいと言えば珍しいかも。
・敵を眠らせる呪文が強いのが実にWiz的。
・技能の振り分けが重要そうなので、途中でリトライできる仕組み(世界樹の休息コマンドみたいなの)があるといいなぁ。
・名前は8文字まで。地味に嬉しい。
・画面の使い方がなんか携帯アプリっぽい。携帯ゲーやったことないけど。
てな感じで、全体的にはなかなか面白そうなタイトルではありますね。まぁ、懸念なのはサクセスってことで、サクセス風に作ったローグライクゲームがイヅナになったことを思えば、このノトノも、生のワインを水で薄めて生姜の汁や砂糖で味を調えた当世風ワインになっているような気もします。まぁ、伝統的で格調高い内容を期待すると肩透かしを食らうと思うので、イカモノ食いを楽しむ気持ちでプレイするのがいいんじゃないかなと。
いや、発売前からこんなことを言うのもアレなんですが、自分的には凄く買いたくなったゲームなので、過剰に入れ込まずに中立的な見方もしてみようと。正直物凄く完成度の高いゲームではないとは思います。が、操作性さえ良好なら雰囲気は抜群ですし、実際面白そうだなと思うので、いっちょ突撃したいと思っていますよ。