ポケモン牧場がなぜか昼ドラの舞台に

torinity02008-06-03

　最近うちのWi-Fiが開通したと言うことで、『世界樹のめいろ』の、ゆの字さんから「ポケモン対戦やりませんか？」とのお誘いを受けました。勿論快諾しましたよ！
　で、なんでわざわざこんなことを、この場で表明するかって言うと、まぁ、それは自分を追い込むためだったりします。当日用に2つ……　いや3つはパーティを作っていきたいんですが、「忙しいからバトルタワー用のアレでいいや」みたいな妥協を自分に許してしまうと、さすがに失礼にすぎると思いますのでね。
　なので、「もう宣言した！　これで逃げられねぇ！」みたいな。夏休みの宿題も大抵最後まで残すタチの人間だったので、自分に発破かけて頑張ろうとしてる次第です。
　一応コンセプトの方向性は纏まったので、後は実際に生育してみる段です。設計図は書いたので、あとは図面どおりに組み立てる部分といいますか。
　まぁ、実際どう動くかは試してみないとなんともな部分もありますし、調整も必要なので出来上がりが当初の考えとブレてしまうこともあり得るんですけどね。コンセプトを崩さずに対戦向きに仕上げるバランス感覚が、ポケモントレーナーの腕の見せ所という感じなんでしょうかね。

　でまぁ、その一環と言うか、その流れでWiiウェアの『ポケモン牧場』をダウンロードしてみました。まぁ、これはWiiウェアの話が出た当初から触りたいなーと思ってたソフトなんですが。
　それでここ数日ちょろちょろと触っているんですが、ヤバい、これはいい環境ソフトですよ。
　まぁ、言ってしまえば、ポケモンがその辺をウロウロしてるだけのゲームなんですけどね。でもポケモンの仕草がいちいち可愛くて、なんというか、和みます。……とか思ってると、ウィンディがカブトに近づいて、いきなり炎を吐きかけたりして。うぉおい、何いきなりケンカしてんの!?
　いや、ポケモン的にはケンカじゃなくて、じゃれてるだけなのかもしれないですけども、最初に見たときはメチャクチャビックリしました。見た目からはものっそい牧歌的な雰囲気のゲームなのかと思ってたんですが、その裏で野性の本能に根差したボス争いとか展開されているのかと思うと、なかなか奥深いものがあります。
　なんか友好度とか設定されてるぽいんですよね。性格とかタイプの相性とかその辺が多分影響してると思うんですけども。
　「ドガースはミツハニーが気になってるみたい」とか表示されてるのに、そんなドガースの気持ちには気づかずにミツハニーはフラフラとどっか飛んでっちゃったりしてね。あああ、なんか変なドラマが脳内では始まってます。これはヤバい。
　とまぁ、そんな感じで何か思い入れのあるポケモンを一匹でも放り込んでみると、これはなかなかカオスな人間ドラマを妄想できるような気もします。ポケモンを捕まえるときに対戦的な目的じゃなくて、脳内設定的な目的で性格を選別するような人には、このゲームは凄く楽しめるんじゃないでしょうかね。

　あとは牧場の写真を撮ることができるってのが自分的には燃える部分ですね。フォーエバーブルーではせっかく頑張って撮った写真も外部に出力できないので、デジカメでTV画面を撮影するというアナログな手法を使わざるを得なかったんですが、ポケモン牧場では写真をSDカードに保存することができます。つまりそれはPCでも写真を閲覧できるってことで、これで魂を込めて撮影した珠玉の一枚を色々な人に見せびらかすことができるんですね。ウチの子を見てー！
　フォーエバーブルーとの比較になっちゃいますが、向こうはクジラとかの大物の写真は絵として非常に映えるんですが、サンマとかの群泳している魚は数が足りなくて迫力が足りないんですよね。南海の小魚がぶわーみたいな光景ってあんまないんです。
　それに比べると、こっちはゾロゾロッとポケモンがいる雰囲気を好きな構図で撮れるってのは堪んないですね。その分固体の迫力には欠けるので(モデリングもシンプルですし)、好き好きはあるかなという感じです。
　背景が牧場の緑一色で、シンプル過ぎるのはちょっと物足りないところですね。池とか草むらとかがあれば、工夫の余地が広がったかなーとも思うんですが。まぁ、フルプライスでもないのでそんなところで。
　アングルなんかは思ってたよりも凝り甲斐がありますね。流石に海の中を自由に泳いで上下左右から3Dのアングルを試行できたFEBと比べると自由度に制限はありますが、地面ギリギリから見上げる感じのアングルも可能ですし、ズームも効いていい感じです。
　でも、こっちがカメラを構えると、やったらポケモンがカメラ目線をくれるのが、嬉しいんだけど、困る、みたいな。「もっと自然な姿を撮りたいんだ！」的なこの衝動は、一体どうしたらいいんでしょうかね。
　まぁ、ベストショットを撮るにはなかなか骨が折れますが、それだからこそ遣り甲斐はあるというか。「あ、いいな」と思えるシーンは作中には凄く盛り沢山なので、そういう何気ない光景をカシャッと撮ってニヤニヤ楽しめるところがこのゲームのいいところなんじゃないかなと思います。

　あとまぁ、この牧場には「WANTEDポケモン」という「牧場に連れてきて欲しいポケモン」が設定されています。これは牧場主のゆかりさん曰く、たくさん連れてくるとなんかいいことがある、らしいんですが、リストアップされるポケモンは、基本的にはDSの方でリストに埋まってないポケモンが挙げられる形になっています。
　で、WANTEDポケモンに挙げられたポケモンは掲示板を見ることで、どこに生息しているか、またはその入手条件について簡単に纏められていて、これを参考にすることでWANTEDポケモンを平易に捕まえられると同時に、DSの図鑑の充実を図ることができるようになっています。
　で、このWANTEDポケモンのシステムがですね、自分はとても気に入っているんですよね。と言うのは、今のところ自分はポケモンを380種類ほど捕まえたんですが、ところどころに抜けがあって、何を捕まえてないのか調べるためには、いちいちネットなり書籍なりと照合しないとわからない状態なんです。オタチとモココの間って何がいるっけー、みたいな。
　こういう歯抜けの状態って、まず自分が何を見つけてないのかイマイチよくわかってなくて、それをリストアップするのがまず面倒なんですよね。DSポケモンは、あんまり図鑑の操作性もよくないですし。
　でもまぁ、WANTEDポケモンでは勝手にDSのデータを見てくれて、それで現状で捕まえられるポケモンをリストアップしてくれるので、こちらとしては非常に気軽にポケモン捜索に向かえるんですよね。とりあえず今のところはDS版で捕まえられるポケモンだけしか指定されていないので。
　なので「あ、シザリガー捕まえてなかったんだっけ」とか「ホエルオーってこんなところいたのか」みたいな感じで、穴を素早く確実に埋められるんですね。実に便利です。
　でも、大量発生でしか出現しないポケモンを連れて来い、っていうのはちょっと難度高いです。まぁ、別に期限とか決まっているワケでもないんですが、さすがにその手のは前作から送って来るなりした方がいいんだろうなぁ。

　あとまぁ、このゲームは1000体までのポケモンをWiiに預けることができるんですが、預けているポケモンの一覧を見たりとか、能力や持ち物を見たりとか、そういうポケモンボックス的な機能は省かれているので、大量のポケモンを管理するためのツール的なソフトではない感じですね。
　預けたポケモンを引き取る際にも、ポケモンは預けたトレーナーでしか引き取れないですし(つまり牧場を介しての交換は不可能)、DSソフトを初期化した場合もIDとかが変わるので、引き取ることができなかったりするんですよね。なので、もし、データが消えたりしたら、以後牧場のポケモンは一切そこから動かす事ができないという……
　そんな感じでボックスとしての機能は大分制限されている感じです。ポケモンとのコミュニケーションを楽しむための別個のゲームと言う感じですね。