Wii Speakとオークション

 以下の内容はまったくの思いつきの産物で、都合のいい事象を継ぎ接ぎしただけのフランケンシュタインの怪物です。なのでこれから読む方は、「そんなんできるワケねーべ」と適当に笑い飛ばしてください。書いてる自分も半ばそう思ってます。


 年末に発売が予定されるどうぶつの森Wii版では、フレンド間でのボイスチャットを可能にするWii Speakが用いられることが発表されました。これは同梱なのか、別売りなのか、値段が30ドルと周辺機器としては高めなこと、またUSBキーボードでのテキストチャットも可能な点を含めて考えると、別売りのオプションである可能性が高いのかなぁと自分は見ています。
 それはさておいて、どうぶつの森Wii Speakを有効に活用するための手段は何かないだろうか。そんなことを今日の仕事中つらつらと考えていたんですが、ひとつ面白そうな案が浮かびました。
 Wii版のどうぶつの森は、新要素として街が登場し、家具を売買できるオークションが開催されるんですが、ここでWii Speakを活用できたら、これは面白いんじゃないだろうか、というのがその骨子です。
 具体的に言えばアレですね、昔あったハンマープライス。品物に対して、次々に値段をつけてって、一番高い人が競り落とすと言う。それだけの話ですが、これって声を出す面白さが物凄くあるんじゃないかなと。
 家族一緒に品物を囲んで、「1000ベル!」「2000ベル!」「2500ベル!」「2600ベル!」とか次々に値段を吊り上げてって。「お父さん、買う気もないのに値段上げないでよー!」とか「お前、さっき黒いテーブル買ったんだから、その二槽式洗濯機はオレにくれよー!」とか、家族でわいわい楽しめそうじゃないですか。
 でまぁ、家族の間で紳士協定が結ばれても、一緒に参加してるフレンドが空気を読まずに入札しちゃったりして、グダグダになるっていう。すっげー面白そうなんですけど。


 まぁ、色々と問題はあると思うんですけどね。例えばWii Speakは部屋の全員の声を拾ってしまうので、どうやってそれぞれの声を区別するのかとか。
 単純に考えると、ボタンを押している最中に声を出すと、そのキャラの発言と認識するようにするとか。まぁ、そんなだったら普通にボタン操作で入札すればいいかなとも思うんですが。
 或いはそれぞれのプレイヤーの声を予め登録しておくとか。これはなかなか技術的にハードルが高そうなのでロマンがありますね。
 とは言え前例を見れば、バンブラDXの声質の区分けをする技術や、料理ナビの音声を解読する技術やらがあるので、任天堂は意外と音声操作のノウハウがあるんですよね。もっと言えばGCの大玉とか、64のピカチュウげんきでちゅうとか色々あるんですけども。Wii Speakがその辺の技術の粋を集めたデバイスになっていると、これは相当面白いことができるんじゃないかなぁと思います。


 現時点で自分が考えるWii Speakの最大の長所は、手を使わずにゲームに参加できることだと思います。寝っ転がってマンガを読みながら、時々テレビに視線をやって「10000ベル!」みたいな感じで、コントローラーすら持たずにゲームに参加できる……かもしれないという。
 ひょっとしたらこれは、おじいちゃんでも、おばあちゃんでも、犬でも猫でも操作が可能な、今まで類を見ないデバイスになるのかもしれません。それぐらいWii Speakは音声操作との相性がいいデバイスだと思うんですが、さて、実際にWii Speakはただのマイクに過ぎないのか、それとももっと大きな秘密があるのか。後者だったらいいなぁと個人的には期待しています。




 さて、オークションに話を戻すと、技術的にはともかく、家族が集まる時間にオークションが開けるのか、みたいな問題があると思います。Wii Connect24でも活用して、24時間オークションが開催されているならともかく、実際には家族が寄り集まってテレビを囲む時間は限られてますし、しかもそれは家庭によってまちまちなワケです。
 なので現実的には、どうぶつの森のオークションは、封印入札方式で行われるのではないかなーと自分は思っています。封印入札方式! ちょっと少年マンガチックな名称が出てきましたが、封印入札方式というのは、参加者が予め入札価格を伏せて提示しておいて、期限が来たらそれぞれ入札価格を公開して、その中で一番高値で入札した人が商品を落札するという形式です。いっせーので、ドン、という。
 これだと時間に束縛されることなく好きなタイミングで入札ができますし、参加する人数もコントロールしやすいんですよね。まぁ、みんなの投票チャンネルに似た感じの雰囲気です。
 まぁ、ライブ感が薄いので、積極的にゲームを楽しむためのツールではないんですが、これだと気軽にオークションを楽しめますし、毎日Wiiを起動するためのアクセントとしては最適なようにも思えます。毎日ちょびちょびと遊ぶのは、従来のどうぶつの森の基本的なプレイスタイルですし、親和性も高いのではないかなと。


 それを考えると、複数のユーザを一時に集めなければならないハンマープライス方式はやっぱり不向きなのかなーと思ったりして。ちなみに封印入札方式に名前をあわせると、こちらは公開入札方式という名前になります。
 スマブラXみたいにランダムでユーザを集められればその問題も解決するかもわかりませんが、ボイスチャットありでそれをやるにはちょっとデメリットが大きすぎますしね。
 どうぶつの森から離れれば、ひとつのコンテンツとして面白いかなとも思うんですが、さて、そうすると何を商材にすればいいのやら。自分がこの案を考えたのは、ポケモンGTSからの連想が多分にあったので、いっそのことポケモンを…… って、いやいや、それだと人身売買になっちゃうから!




 ……ロケット団ポケモンブラックマーケットWiiとか。ダメですか。