ノスタルジオの風が気になってきた

 http://www.tecmo.co.jp/product/nostalgeo/


 数日前から触れようと思いつつ忙しくて触れられなかったゲーム。ノスタルジオの風
 とにかく音楽だけでいいので聞いてみてくださいな。これはいいものだ……!


 基本的に見た目はなんか古臭いというか、垢抜けないというか、イメージイラストもゲーム画面もどことなく前世代的なんですよね。まぁ、自分も初報を見たときは「うわ、これは埋もれるわ……!」と思ったクチでした。
 まぁ、その印象は今でもあんまり変わってないんですけど、音楽だけ聴くと、「これは知る人ぞ知る名作になるんじゃないか?」的な雰囲気がプンプンに漂ってきまして、物凄く気になってきたんですよ。なんか「グランディアっぽい」って声は聞こえてくるんですけど、グランディアをやったことのない自分がイメージしたのはどっちかというとガイア幻想記でした。なんか世界の七不思議とかね、その辺がね。
 まぁ、しかしこの音楽を聴きながら紹介を見ていくと、なんだか自分はこの世界観を待ってたんじゃないかと思えてくるのが不思議なんですよね。ハウス名作劇場的というか。スチームパンクというか。ジュール・ヴェルヌとかも自分は大好きなので、「18世紀ロンドン!」みたいなのはもう堪りませんね。
 そうなるとこのイラストなんかも昔懐かしい空気を敢えて前面に出してみました、みたいなコンセプトがひしひしと伝わってきて、ゲームに通底する背骨の太さを感じるんですよね。今時「魔法使い一族の少女」とかありえないですよ。だが、それがいい
 あんまりこの手の雰囲気を持った作品って最近なかったような気がします。古臭くて、だけど新鮮味と懐かしさのある世界観をスッと提示してみせるのは、目のつけ方が鋭いというか選択が巧みで、やはりその辺がレッド・エンタテインメントらしいな、という気がします。


 ゲームシステムは、まぁ、それほど特筆するほどでもなく。どこかで見たような……と思ってしまうような印象の薄さは、やっぱりRPGが頻出するDSゲーム群の中ではインパクトに欠けるような気もします。
 飛行船ってのもなかなかロマンのあるガジェットなんですが、現状見る限りではどうもゼノギアス程度なのかなーという感じが。もっとエンジンとか装甲とかいろいろ弄れると面白そうだと思うんですけどね。メタルマックスみたいに。
 全然関係ないんですが、光栄は今こそ鋼鉄の咆哮のDS版かWii版を出すべき。自分は買うから!


 しかし、これだけ音楽だけでスコンと落とされるパターンはノトノ以来ですか。ノトノも期待に違わず音楽が素晴らしかったので、このゲームも作中の雰囲気が気になりますね。
 あとはシステムとバランスかなぁ。プラモ感覚で飛行船を改造できるんならいいんだけどなぁ。