イナズマイレブン買いました

 うーん、なんか酷いゲームですね。土曜も仕事があるのに3時間ぶっ通しで話を進めて、気づいたら午前1時になってたり、控えの選手を育てたくて午前5時に目が覚めてしまったり、あまつさえ出社前の貴重な時間を割いて第2章をクリアしてしまったり、昼休みに急いで昼食を胃袋に押し込んで経験値稼ぎに勤しんでしまったり、ホント酷いゲームです。


 酷いハマり方をしています(晴れやかな表情で)。


 最初から手応えがガツンとくる感じではないんですが、試合やら草サッカーやらが始まると途端に楽しくなります。テンポがよくて、戦術性もあるし、演出は細かいし、選手集めが楽しいし、実にいい感じ。シナリオも熱血友情物語でツボだわ……! 噛ませに見えて噛ませを脱却してみせたつもりがやっぱり噛ませなまんまの染岡くんは実にいいキャラ。
 子供は超人スポーツモノとして楽しめるし、大人は溢れんばかりのネタで楽しめるゲームですね。ネタに全力で食いついていく性分であり、なおかつ小五の魂死ぬまでを地で行く自分はドツボでした。
 ってことで、ちょろちょろと雑感やら気づいた点やらを書き出してみます。レビューのような、プレイ日記のような…… まぁ、いつもと同じ内容です。


・「ゲーム中に登場する必殺技や特訓は架空のものです。危険ですので真似をしないでください。」 レベルファイブは本気だわ……!
・ムービー多め。ボイスも沢山。でもちょっと冗長さを感じるなぁ。
・レイトンの時もそう思ったんだけど、メッセージの速度を変えたい。次の目的地の案内とかはレイトン的で親切。
・第1章クリアに40分。掴みは弱め。でもチュートリアルなら仕方がないか。
ポケモンのような捻りの効いたテキストはなさげ。校内に生徒は多いんだけど、自分から進んで話し掛けたくなる感じじゃないなぁ。
・サッカー部立ち直りが結構あっさり。まぁ、ダラダラ長引かせても子供は喜ばなかろう。しかし、個人的には最初の退廃したサッカー部の雰囲気がツボなのです。
・オブジェクトが大きい。引っかかる。道が狭い。通路の真中にモブ立たせるなっつーの。
・冬海先生の名前が読めんかった。ふゆうみ? とうかい? ふゆかい=不愉快でした。名前の通り、やる気のないサッカー部の顧問。
・理事長の娘が典型的過ぎるツンデレ。「応援するために観戦しに行くんじゃないんだからね!」とか言われて吹いた。
・そして理事長の娘にして生徒会長という身でありながら「あの男、なぜ私の名前を知っているの?」とか言い出す天然ぶり。有名人じゃないですか、あなた。
・試合はどちらかと言えば強制イベント。キーパーがボールを取ったらイベント開始 → なんやかんやで点が入ったー → 「我々は○○する!」 → ゲーム終了。 えええええ!?
・第1章だからしょうがないか、と思ったら、第2章以降もそんな感じっぽい。試合中にあんま濃いイベントを挟もうとすると不自然になるんだけどなぁ。
・なので、ガチガチな試合を楽しみたい人はヤキモキするかも。ただし、第3章からは「練習試合」が解禁されるので、ガチな試合はそこで楽しめそう。
・エンカウント戦はフットサル的な4vs4のミニゲーム。「1点取れば勝ち」とか「ボールを取れば勝ち」とか。最初は操作に慣れないので結構負けたりして。負けた場合のペナルティはごく僅か。


 点取りゲームのパターン一例。中央に足の速いキャラ(円堂オススメ)を置いて、最初に横にパスを出してDFを引きつける。DFの裏にパスを放り込んで、中央のキャラが走り込むとあとは独走状態。GKと1vs1なら、相性が悪くなければまずシュートが決まる。
 書き出してみるとルーチンぽいけど、スルーパスを繋げるのが楽しい&難しい。何よりスペースを使う感覚を自然と身につけられるのがいい感じ。
 敵のフォーメーションに応じてパスの軌道を変えるのがコツ。敵が攻撃的だったらマイナスのパス、敵が守備的だったらプラスのパスを使う。
 ボールカットは、足の速いキャラを何も操作せずに放っとくとそのうち相手を捕まえるので、スライディングで終わり。下手に操作するよりもラク。守備の練習をするならGKを動かして、より効率的にボールを奪う動きを試してみるのがいいかも。


 エンカウント向けに足の速いキャラを揃えるとベター。円堂、風丸、人脈スカウトで得られるコンペイトウマ辺りが手軽。残り1人は適当に選んでGKを任せる。


・経験値稼ぎは練習試合の方がベターかなぁ。エンカウント戦は、戦闘に参加しなかった12人の獲得経験値が75%、2ページ目のメンバーが25%とかそんな感じっぽい。練習試合だとベンチメンバー含めて16人に表示分の経験値が入る。
・音楽は「うぉぉぉぉ、光田さーん!」って感じの尖った曲ではないね。なんというか、普通。聞きやすくはあるけど。
・仲間をスカウトしていくのが楽しい。スタメンと見比べながら最適のチームを構築したり。この辺カードゲームのデッキ作りに近い楽しみがある。
・主人公はGKだけど、能力がバカ高いのでFWに持ってきてもいいしね。必殺シュートだけ撃って交代するシュート専門キャラとか用意しても面白そう。
・本来のポジションと違う使い方をするとマイナス補正とかあるんだろうか。説明書に記載とかないし、よくわかんない。
・1000人以上のキャラがいるってどんなん、と思ってたら顔グラは昔の光栄ゲーのようなモンタージュ方式。でもそれぞれ簡単な特徴が設定されてるのが無駄に凄い。
・3Dモデルもそれぞれ用意されてて無駄に凄い。この無駄凄さはポケダンのドット絵の無駄凄さに通じるなぁ。
・試合は進化したテクモキャプ翼Wiiイレ風だけど画面が狭いし、結構忙しい。戦術的。サッカー好きな人とか楽しいと思う。自分はサッカーよくわかりません。
・とは言えノリはキャプ翼or少林サッカー。リアルじゃなきゃダメという人には辛いかも。自分は超オーケー。黒いオーラを纏って分裂するシュートとか、ボールを手刀でぶった切ってセーブするキーパーとか最高。モーションは見せ方が凝ってて迫力ありますよ。
・基本的に敵はガンガン攻めて来るので中盤がゴチャつく。突破すると後衛はがら空きなのでシュートまで持ち込めるんだけど。
・スルーパスからシュートまで3タッチくらいで決まると脳汁が凄い。「自分は天才ゲームメーカーかもしれん……!」という勘違い。
・必殺シュートでキーパーが吹っ飛ぶ。しかし、そこはAKIRAの回転ラリアット受身くらい吹っ飛ぶべきだろ! あとゴールネットは破れなきゃおかしい。
・敵と味方が見分けづらい。 → セレクト押すと色分け可能で便利。これ、デフォでもいいのになぁ。


 とりあえず現段階ではかなりの良ゲー。演出に気合入ってるなぁというのが随所に感じられて、好感が持てます。
 どのキャラも必殺技を持っているので、後半になるとスーパー必殺技大戦にならないか不安なのと、あとはキャラの育成の幅広さが気になる感じ。1000人もキャラがいる中で全く捨てキャラがいないとはさすがに思いませんが、それなりに個性がないと面白くないよなぁとは思います。
 割と育成とか好き放題にできそうな感じなんですが、最終的にパーフェクトキャラ*11みたいなチームだとちょっとね…… プレイヤーの趣味が反映されて、なおかつ誰も彼もが似たり寄ったりのチームにならなければ最高ですかね。