ガンナー5人で放浪記・その16(サラマンドラ戦)

 25Fの到達と、ちょっと話は前後するんですが、8Fに陣取る壁ボス、『サラマンドラ』とちょっと戦ってきました。まぁ、ファーストプレイ時は4層攻略中に『サラマンドラ』を撃破できたので、タイミング的にはそろそろいけそうだなってのと、『サラマンドラ』の条件ドロップから作れるガンナー最強の銃『アグネヤストラ』の存在が魅力的なのと理由はありまして。
 さすがに条件ドロップは難しいにしても、『オーバーロード』戦のヒントが得られるかもしれませんし、或いはクリア後の指針(3竜とかどうしようかなー)を考える切欠になりそうなので、一見無謀さだけが漂うばかりの挑戦ではありますが、ちょっくら第2層に舞い戻ってみました。


 さてまぁ、『サラマンドラ』攻略に際して、まず真っ先に考えなければならないのは、『サラマンドラ』の所持する全体攻撃・複数攻撃スキルをどうやって防ぐか、という点です。今までのボス戦の結果からもわかるように、ガンナーは全体攻撃に滅法弱いです。
 ところが『サラマンドラ』のスキルの傾向は属性攻撃の『獄炎の吐息』、物理攻撃の『クラッシュテイル』、バステ付与の『戦慄の死声』と、てんでバラバラで、特定のアクセサリを複数装備することで完封できるような相手ではありません。『獄炎の吐息』をアクセやミストで防いだとしても、それで『クラッシュテイル』に対応できるかと言えば難しいと言わざるを得ないと。
 初手の『獄炎の吐息』さえ凌げれば、或いは『ヘッドスナイプ』や『レッグスナイプ』で可能性を広げられそうな気もするんですが、縛りも持続の関係や、複数箇所を縛らないとダメなのが厳しいところではありますね。というか、ガンナーの耐久力でまず『獄炎の吐息』を耐えられるのかが怪しすぎるんですが。


 まぁ、最低限『耐火ミスト』でも撒ければ何とかなるだろうと踏みました。『耐熱ミスト』『耐物ミスト』『耐壊ミスト』でガッチリ防御を固めれば、ほら、なんとか……
 『戦慄の死声』? 撃たれる前に倒すしかないですよ。


 ってことで、早速挑戦してみましたが、はい、ダメでしたね。『獄炎の吐息』はなんとか凌げるんですが、『クラッシュテイル』でダメージ2000とか4000とか無理。ミストがどうこうって問題じゃないわ……!




 まぁ、これは作戦案に抜本的な見直しが必要だぞ、との結論に至りまして、ここで秘密兵器を投入することを決意しました。いや、秘密兵器って言ったってそんな大した話じゃないんですけども。
 今までいつか使おう使おうと思いながら、長らく使う機会を見出せなかったスキルが一つだけあります。なんで今まで使わなかったのかと言えば、使うまでもなくガンナーが敵をミンチにし続けてきたせいだったりするんですが、今こそこのスキルが役立つ時だと自分は確信しました。
 それはフォーススキル、『至高の魔弾』。大ダメージを与えると同時に100%のスタン効果を発動させる卑怯極まりない大技です。
 正直、初めてこの仕様を聞いたときは、「バランスブレーカー来たな!」と思ったものです。まぁ、実際にプレイしてみたら『オールボンテージ』の方が凄かったので、さすがアトラスだなぁとも思いましたが。
 そんなワケで初めは期待されながらも、結果的にはちょっぴり空気感漂うこのスキル。ガンナーの人気の変遷にも通ずるところがあり、イマイチ正当な評価がなされていない雰囲気もあります。
 しかし、実は超強力なこの『至高の魔弾』が、ローテを組んだガンナーパーティから繰り出される様を想像してくださいよ。毎ターン毎ターン『至高の魔弾』を撃ち続けたら、まさにずっとオレのターン! ひゃっほー! エトリアの悪夢なんて目じゃないぜ!
 ……まぁ、それがメジャーな戦法にならないのは、ひとえにガンナーの鈍足さのせいなんですよね。レンジャーやらと組み合わせれば強そうなんですが、それだったら『オールボンテージ』の方がよっぽどお手軽ですし、効き目も長いと。
 とまぁ、実にわかりやすい理由でハブられ続けてきた『至高の魔弾』ですが、それ以外の手段のないこのガンナーパーティにとっては、まさに天からの贈り物なのです。粗末にしてはバチが当たるってもんですよ。


 ということで、次なる『サラマンドラ』攻略の骨子は、『至高の魔弾』撃ちまくり作戦に決まりました。『サラマンドラ』の先手を取れれば完封、ダメなら完敗という非常にわかりやすい作戦です。
 となると、まずはフォーススキルを撃つための準備です。『アクセラ』を目いっぱいに買い込んで全員のフォースゲージをMAXに。一応、予備の『アクセラ』を4つばかり残して樹海磁軸でセーブ。8Fまではちょっと距離がありますが、まぁ、問題はないでしょう。
 毒沼を突っ切って8Fに辿り着くと、『メディカ2』で回復を済ませて、いざ『サラマンドラ』へ突撃です。早速フォーススキルを使……おうと思ったらあれ、選択できない!? なんで!?
 って、あぁぁぁぁ、そうか! 敵から逃げたせいか! 普段フォーススキルなんか使わないからすっかり忘れてたよ!
 ってことで、初戦は『獄炎の吐息』で消し炭に。なんかもう、全然建設性のない終わり方です。


 気を取り直して、今度は敵をプチプチ潰しつつ前進です。そう言えば、『シルバーバスター』のおかげでこの辺の敵にはガンナーでも先手取れるんですよ。第2層を歩いてた頃にはエリマキ如きに先手を奪われていたというのに…… なんかちょっぴり感動を覚えます。
 さて、そんなこんなで『サラマンドラ』の元に到着。今度はフォースゲージも満タンで準備は万端です。
 で、先制の『至高の魔弾』! この時自分は初めて『至高の魔弾』のエフェクトを見たんですが、すげー予想外でビックリしましたよ! なんですかこのスタープラチナ状態。相手ボコボコじゃないですか!
 いや、『至高の魔弾』とか言うからには、夜空をバックにピキーンそこだバキューン! みたいな、一撃必殺系のエフェクトを想像していたんですが、なんかもう、まるで真逆で。これだけ呆気に取られたのは「え、今何があったの?」と思った『フルゲイン』以来ですね。


 さて、エフェクトの話はおいといて、『至高の魔弾』の効力はどうかというと、これが超有効でした。『サラマンドラ』のスキルってみんな発動遅いんですよね。確かに以前ファーストプレイで対戦したときも『サラマンドラ』が行動するのって一番最後だった記憶があります。
 なので『サラマンドラ』が動く前に『至高の魔弾』で邪魔しまくり。『至高の魔弾』自体はガンナーの攻撃手段の中でもかなり攻撃速度が早いスキルのようです。『跳弾』より早く出たので、ひょっとすると『精密射撃』クラスの攻撃速度があるのかもしれません。
 まぁ、ガンナーの行動の早い遅いを論じても、あんまり意味はないんですけどね。敵より早ければそれでいいので。


 ということで、『至高の魔弾』で約400ダメージが入って、なおかつ『跳弾』1発が100点強入るもので、1ターン辺りでは最高1600点ものダメージを叩き出したりします。『サラマンドラ』のHPは4100点なので、3分の1以上を一気に削り取るという大火力振り。しかもこれがあと4ターン続くのですから、戦況は磐石過ぎます。
 なので、『サラマンドラ』を倒すだけなら実は簡単なんですが、問題は条件ドロップを達成しなければならないこと。そう、「火属性の攻撃で『サラマンドラ』を倒す」という条件を同時に満たす必要があるということです。
 まぁ、ガンナー自身は属性攻撃には恵まれている職業なので、手段には困りません。問題は『サラマンドラ』の火耐性が物凄く高くて、正攻法ではとてもダメージが入らないという点にあります。
 普通、この手の条件ドロップを狙うには相手の耐性を下げる『変化の術式』を使うのが常道なんですよね。でも当然ながら、ガンナーパーティにはそんな選択肢など端から存在しないワケです。
 さて、そうなると残す手段は『ファイアショット』なり『チャージファイア』なりでトドメを刺す必要があるのですが、試しに覚えさせてみた『ファイアショット』LV10を撃ってみると……


 ダメージは5点。ご、5点んんんんん!?


 5点!? いや、でも5点か!? 『至高の魔弾』で『サラマンドラ』のHPを20まで削って、4人で『ファイアショット』撃てばいける!


 ……無理無理。無理です。そんなアクロバチックな削り技、絶対無理ですから。


 『至高の魔弾』自体にダメージの触れ幅があるというのに、それでHP20点だけ残すとか神業過ぎますよ。ただでさえガンナーは『跳弾』の回数が安定しなくて、5発撃っちゃって冷や汗をかくこともあれば、3発中2発外して拳を握り締めることも少なくないんです。
 プレイ中はダメージをメモりながらダメージを計算していたんですが、1ターン辺りのバラつきは100点単位でありましたね。凄く不安定でした。
 となると、他に考えられる方法としては、トドメの属性攻撃自体のダメージをなんとか上げて、ストライクゾーンを残りHP20点から、まぁ、残りHP100点くらいまでに広げたいところです。ここまでストライクゾーンが広がれば、『至高の魔弾』のブレも吸収できると思うんですよね。
 ただ、『サラマンドラ』の耐性で95%くらいダメージを削られているので、『ファイアショット』が『チャージファイア』に変わったところで誤差程度しかダメージ増えないと思うんですよね。
 仮に『チャージファイア』が耐性なしで300点入っても、入るダメージは15点。*4でストライクゾーンは60点。厳しいなぁ。


 色々考えてみたんですが、スキルポイントを『チャージファイア』に振る余裕もなかったので、この案は一度見送ることにしました。そして、その代わりに思いついたのが『ファイアオイル』を使っての通常攻撃ならどうか、という案です。
 確かファーストプレイで対戦した際には、ブシドーの『卸し焔』がちょびっとダメージが入ったような気がするんですよね。5点ではなかったです。なので純粋な火属性は効かなくても、火+突属性ならもう少し効くのかもしれません。
 ただ、これを実行するためには『ファイアオイル』をばら撒くための時間が必要です。『至高の魔弾』で5ターンの猶予が確保できるとは言え、最終ターンは攻撃に専念することを考えれば、使えるのは実質4ターン。その中で『ファイアオイル』を『至高の魔弾』役以外の4人に使いつつ、同時に『サラマンドラ』のHPをギリギリまで削るというのは、ちょっと難度が高いです。手数がどうしても減ってしまうので、計算上ではギリギリかなーという感じですね。


 とは言え、他に試す手段も思いつかなかったので、これで行くことにします。『ファイアオイル』塗布時の通常攻撃は『サラマンドラ』に50点のダメージを与えることに成功。これでストライクゾーンは200点まで広がりました。
 ただし、一方でスキルを伴わない通常攻撃は命中率に不安が残ります。『跳弾』の命中率は体感で80%くらいだったので、通常攻撃が外れる可能性は十分にあります。


 とまぁ、実験を兼ねつつ『サラマンドラ』との対戦を進める中で、上手い具合に『サラマンドラ』のHPをレッドゾーンまで持っていくことに成功しました。これなら『至高の魔弾』+オイル攻撃でトドメが刺せる!
 ……と思ったのも束の間、『至高の魔弾』で『サラマンドラ』を撃破。わずか14点の過剰ダメージでせっかくのチャンスを不意にしてしまいました。


 『サラマンドラ』と何度か対戦してはみたんですが、このダメージを削る感覚が非常に難しいです。こちらはガンナーのレベルが一律ではなく、ややバラけているために主要なダメージソースの『跳弾』を誰に撃たせるかで大分累積ダメージが変わってくるんですよね。
 何度かプレイをしていると「このターンでこのダメージだとちょっとペースが早いな」とかが見えてきます。それで普段なら『アイスショット』を使うところを『精密射撃』に切り替えたりしてブレの修正をするんです。
 ただまぁ、やっぱり『跳弾』のダメージが読み辛いのが一番の難点です。こればっかりは上手く回るかどうかは運頼みなんですよね。序盤はダイスが回ってガンガンダメージが入っても、後半は全然当たらなくて結果的にうまいところに調整されたりもしますしね。

 で、都合6度目の挑戦となった対戦でも、終盤に差し掛かって『跳弾』を撃つべきか非常に悩む局面に見舞われました。計算上では『跳弾』*2で5発入るといい感じなんですが、期待値からするともう少し入ってしまいそうな雰囲気ではあります。
 かと言って『精密射撃』ではダメージが低すぎるので、次のターンのオイル一斉攻撃で仕留めきれない可能性が残ります。そこで何かいい方法はないかと思案してみたところ、『チャージサンダー』はどうだろうかとの着想を得ました。
 ただ、この対戦では『チャージサンダー』を使ったことがなかったので、どれだけダメージが入るのかよくわからないんですよね。ダメージは『精密射撃』<『チャージサンダー』<『跳弾』だと思うんです……が、まさか変な耐性持ってたりしないよなコイツ……?
 『跳弾』の乱数に任せるべきか、情報不足の『チャージサンダー』に頼るべきか、悩みます。ただまぁ、『チャージサンダー』のデータを集めておけば、今はダメでも後々選択範囲が広がるかな、という目論みから、今回は『チャージサンダー』を選択することにしました。


 結果的に『チャージサンダー』で与えたダメージは約250点。『跳弾』換算で約2発という絶妙のダメージです。その他『跳弾』要員のガンナーもキッチリと3発を与え、遂に『サラマンドラ』のHPを残り526点まで削り取りました。……計算が合ってればですが!
 そして次のターン、『至高の魔弾』で400点のダメージを与えると、後はもうオイル攻撃の射程圏内です。ミスったらヤバいとヒヤヒヤしながらも、ここぞという時に仕事を果たしてくれる有能振りを発揮してオイル攻撃が3連発で命中。『サラマンドラ』の撃破に成功すると同時に、条件ドロップの『焔の吐息』のゲットに成功しました。


 さてまぁ、早速交易所に持ち込むと、念願の『アグネヤストラ』が並びます。『至高の魔弾』の素晴らしさを知った後では「FORCE↑」の文字が燦然と輝いて見えますね。
 しかしまぁ、あまりにも高額な『アグネヤストラ』。現在の所持金の8万en少々では到底買えないアイテムですし、使うにしてもクリア後が適正な強力アイテムなので、今はただ眺めるだけにしておきましょう。……いや、決して貧乏人の強がりではないですよ!
 いつかはガンナー5人全員に『アグネヤストラ』を持たせたいですねー。そしたらマジで3竜とかにも勝てそうな気がするんですが。幼子は、自分は戦ったことがないので、そもそも想像がつかないです。
 でもその度にメモ用紙片手にダメージ計算するのも大変かなぁ、なんて。まぁ、ずっとハラハラしっぱなしで、疲れはしましたが楽しいプレイでした。






◆ビアッソ ガンナーLV51
STRブーストLV10 銃マスタリーLV5 精密射撃LV5
アイスショットLV1 サンダーショットLV1


◆ツィレ ガンナーLV53
STRブーストLV10 銃マスタリーLV5 精密射撃LV5
アイスショットLV1 サンダーショットLV1


◆ツォロ ガンナーLV53
STRブーストLV10 AGIブーストLv1 銃マスタリーLV10
アームスナイプLV5 精密射撃LV5 アイスショットLV1
サンダーショットLV10 チャージサンダーLV10 跳弾LV5


◆アルーシュカ ガンナーLV54
STRブーストLV10 AGIブーストLv1 銃マスタリーLV10
アームスナイプLV5 精密射撃LV5 アイスショットLV1
サンダーショットLV10 チャージサンダーLV10 跳弾LV5


◆マリエラ ガンナーLV55
STRブーストLV10 AGIブーストLv1 銃マスタリーLV10
アームスナイプLV5 精密射撃LV5 アイスショットLV1
サンダーショットLV10 チャージサンダーLV10 跳弾LV5


 レベル自体は前回と一緒です。『サラマンドラ』は経験値ありませんしね。
 前衛2人はムチャクチャSPが余ってたりするんですが、勿体無くて全然使えてません。