▼新納さんの新作来た!
これは…… 遂に来たのか! 今のところティザーサイトから分かる情報は、プロデューサー・小玉理恵子さん、ディレクター・新納さん、サウンド・古代さん、キャラクターデザイン・モタさんというところ。詳細発表は9月26日発売のファミ通で。
ハードやらタイトルやらまで明らかになっていないんですが、まぁ、セガ販売、イメージエポック開発、ディレクターが新納さん、古代さん謹製ファミコンピコピコ音という共通項から一番考えやすいのはDSですよね。風の噂では、新納さんはDSとPSPのタイトルを開発しているとのことなので、やっぱり最右翼かなと。
新納さんと古代さんのお二人は世界樹でもお馴染みなので、ここでの詳説は避けますが、プロデューサーの小玉さんとキャラデザのモタさんのお二方は、自分には耳慣れない名前です。……と思ったら、小玉さんはファンタシースターのキャラデザや、エターナルアルカディアのプロデューサーを担当していた方だそうで。経歴からするとかなりのベテランですねー。
人柄のまとめという意味ではこの辺の記事が一番簡潔にまとまってるのかなぁ。主題はPSPのアハ体験の話なんですけど。
http://www32.ocn.ne.jp/~kounichikan/honshi/2006_11/index.html
プロデューサーとディレクターっていうと、この辺は力関係に色々なパターンがあって、どっちがゲームデザインを主導しているのかってのはその時々によると思うんですが、小玉さんは割と外部のものをパッケージする経験もあるようなので、ゲームデザインに関しては新納さんの手腕が振るわれているんじゃないかなと期待します。
多分、これも大元は新納さんの持ち込み企画かなんかでしょうしね。それをセガに売り込んで、パッケージングして貰おうっていう。まぁ、ワールドデストラクションと同じような流れなんだと思います。
モタさんは、パッと見、世界樹風の絵柄ですよね。ただ、世界樹のキャラデザに日向さんが担当することになったのは、単純に当世風の絵柄だけで考慮されたワケではなくて、黒ベタを使う人という前提があったような記憶があります。
でまぁ、デザインを担当していた女性スタッフも最初は日向さんに難色を示していたんですが、パラディンの絵が出来上がって「これは凄いイイ」みたいな話になったんですよ。確か。
そういう、なんでしょうね、ユルさとカタさの両立みたいなのは、世界樹の雰囲気にも凄いマッチしていて、確かに人選としては的確だったなと自分は思うんですけど、そこから類推するに、今回のモタさんも単純に「世界樹層を狙おう」というだけではない、今作ならではの魅力を表現できる方なのかなと自分は期待しています。
……全然関係ないですけど、日向さんはセガっ子でしたね。ファンタシースターでセガに転んだって言ってたのでキーワードは並ぶんですけどね。
http://www15.atwiki.jp/sekaiju_maze/pages/266.html
参考のために読み直していたんですが、この回のポッドキャストは面白すぎるなぁ。PC壊れたもんで保存していた音源は飛んじゃったんですが。
話を戻して、ただ、今回の起用のアレソレで、ゲームの概要も発表されていないうちから「二匹目のドジョウ狙いか」って声が聞こえてきたりするのは、いや、さすがにそれはちょっと違うだろうと思うワケですよ。
世界樹に似てるか似てないかはコンセプトやシステムから判断すべき事柄だと思うんです。スタッフが同じなら出来上がるのも同じかって言えば、そんなことは決してないワケですしね。
それに新納さんは、種を捲くのが好きな人ですしね。カドケにしても世界樹にしても、「面白いんだけど世の中に受け入れられない題材を、今風にリファインして再提案する」というコンセプトは共通していますし、インタビューなんかを読んでも凄くユーザー的な視点、自分が遊びたいからゲームを作る、という姿勢が窺える開発者ではあります。
世界樹直後に新納さんが話してたんですが、新作はサバッシュ2(PC98で発売されたフリーシナリオのRPG)を意識しているとの話がありまして、やっぱりそれも古きよきものを引っ張り出そうとする新納さんの趣向が窺えるんですよね。
今回発表されたDragon(これでタイトルだったら面白いんだけど)が、その新作なのかどうかは現状ではわかりませんが、フリーシナリオのRPGって確かに市場があるようでない、SFCの頃にロマサガやらメタマやらで流行った割には不思議と沈静化しているジャンルではあるので、そこに一定の市場が生まれるような商材が飛び込んできたら、ダンジョンRPGがぽこぽこ出てきた昨今のような面白い化学反応が生じる可能性はあるんじゃないかなぁと思っています。
あとはNiの新納さんインタビューから、新作はハイドライドじゃないかという話も出ていますが、これもやっぱり時代を感じさせる名前ですよね。とは言え、ハイドライドの革新的な要素の多くは、RPGのスタンダートとして現在のゲームに浸透しきってしまっているような気もするんですが、その辺はどうなんでしょうね。自分はファミコン版のハイドライドスペシャルをちょこっと触ったぐらいしか経験がないのでアレなんですが、リアルタイムでプレイした人だとその辺り認識が違ったりするんでしょうか。
ハイドライド3の生活的な部分とか? 或いはスクロールしない固定マップとか?
固定マップって、使い方は3Dダンジョンに近い部分がありますよね。切り替えの分だけテンポが悪化するので今は消えてしまったシステムではありますけど。
ともあれ、そうした理由から3DダンジョンRPGは「ない」と自分は思っています。まぁ、自分の予想なんて外れるのが常ではありますが、いずれにしても詳報が楽しみですよ。
……と、思ったらセガがやってくれました。TGS特設サイトでポカをやらかしたみたいで、うぉーい、またですか。
えー、タイトルは7th Dragon(セブンスドラゴン)。ハードはDSだそうです。
一応画像も保存したんだけど…… なんかパラ子がいますよ。