▼Wii名刺を心底真面目に紹介する

 ちょっとしたことで名刺が入用になりました。いや、正確に言えば、名刺が入用になるかもしれない、なんですが。
 でまぁ、どこかの有名な会社の役員さんなら名刺なんて箱単位でストックしているんでしょうけど、自分は下っ端なので、名刺なんか持ってないんです。どこか他所の会社に出向くような業務でもないもので。
 なので、名刺が必要になったとして、さてどこで調達すればいいものか、とちょっと首を傾げてしまうワケですね。プリンタでササッと刷るのも手なんでしょうけど、厄介なことにプリンタが壊れているという罠が。


 ってことで、ネットで注文できる名刺とかないかなーとググってみたんですが、ここで意外なものが引っかかりました。それがこちら。


 http://fujifilm.jp/personal/print/variety/wiiphotobook/index.html
 http://www.nintendo.co.jp/wii/features/wii_channel.html#digicame_print
 http://www.nintendo.co.jp/wii/features/digicame/movie.html (動画)


 Wiiのデジカメプリントチャンネルーっ! 発表された当時は、「写真の現像なんか送料あるんじゃ辛いだろー」とか思って、あんまり詳細を把握してなかったんです。現像代はまぁボチボチらしいんですが、写真なんか店頭で受け取ればそれで十分ですしね。
 ただ、ネット専売の名刺販売サービスとしては、これ、結構ニッチな需要を満たしているんです。今回ちょっとネットを調べて知ったんですが、ロット数30枚で500円、送料210円からって値段設定は他にはなかなか見つからないんですよ。
 大体がロット数100枚くらいで1000円、送料1000円からで、一番安いのはロット数200枚が1000円ちょいで送料ナシというもの。まぁ、ちょっと個人で使うには多すぎるかな、という感じです。
 そんな100枚も200枚も名刺が必要じゃなくて、ほんの少しだけあれば十分という時には、これは意外と選択肢に入ってくるんじゃないかなと。まぁ、「30枚だけ名刺が必要なんだ!」ってシチュエーションは相当限られているって言えばそうなんですけどね。




 ともあれ、自分の抱えている問題を解決してくれそうな雰囲気だったので、早速デジカメプリントチャンネルをダウンロードしてみました。メモリサイズは60です。
 それでは、以下は「こんなの読みたい人がどこにいるんだ!?」と自ら突っ込まざるを得ないデジカメプリントチャンネルの名刺作りプレイ日記(?)です。この界隈でこんなネタを真面目に解説するのは多分自分だけですよ!


 Wii名刺は、Miiの画像を挿入するMii名刺と、SDカードに登録した写真を挿入する写真名刺の2種類があります。ところがメニュー画面が殆ど同じで見分けがつきにくいので、「Miiをプリントしないのに出てこねー!」と戸惑ったこともありました。


 2種類のWii名刺選択画面。間違いを探してみよう! ……と思ったけど、あれ、これはこれでわかるか。


 いや、この画面で決定ボタンを押してから、次にMiiを挿入するのか、画像を挿入するのか選ぶものだと思ってたんですよね。その辺がちょっと違和感を覚えるUIなんですが、そこは深い階層化を避けたかったのかなと思います。


 デザインは6種類。結構少ないです。単純な色違いだけでもいいのでバリエーションが増えるといいのになぁ。
 まぁ、気軽に名刺作成というコンセプトからすると数を絞るのは正解なのかなと。


 構成はこんな感じで。入力できるのは名前、住所やらを入力するフリースペース、そして電話番号orWii番号の3つだけと、実にシンプルな構成です。
 各情報はWiiに入力した個人情報をそのまま読み込んでくれるのでラクと言えばラクです。家族名義の名刺を作る際には若干の手直しが必要ですが。
 文字の配置やらは固定です。変更はできません。これも簡単と言えば簡単ですが、Wiiリモコンで写真を摘んで好きなところに配置する、とかできたら面白かったのになぁ、とは思います。



 画像はこんな感じで挿入します。!マークは画像が小さくて綺麗に印刷できないかも、という警告の印。ちなみにこの画像はポケモン牧場で撮影した320*240の画像で、対応サイズとしてはこれが最小みたいです。1286ピクセル以上ならまず大丈夫とのこと。
 名刺の画像の上限は6144*6144とかなりデカいので、名刺用の画像は大きめに確保するのがよいと思われます。高精細な写真の方が印刷も綺麗に出るのかなと。


 回転もできます。クルクル回してると単純に愉快。


 編集データの保存は、「セーブ」というよりも「中断」です。チャンネルを終了すると編集データは破棄されます。個人情報を取り扱っているのでその辺は慎重に、といった感じでしょうか。
 これはPCでの名刺作成のパターン、「テンプレートだけ作り置きしておいて必要に応じて注文する」という用法と全く正反対のデザインではあるのですが、それでもユーザが不都合を感じないように、人力で入力する部分は極力簡略化されています。地味ですが、このコンセプトは任天堂ならではの思想が強く窺えます。


 出来上がりはこんな感じで。
 先に謝っておくと1984じゃなくて1994でした。仕込みでミスるとか恥ずかしい人……!


 ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタと入力しようとしたら文字制限に引っかかりました。ネタを作っているんじゃなくて、限界を試しているのだと主張したい!
 フリースペースは住所を入力する以外にもこんな感じにも使えます。1行辺りの文字制限は「ラピュタは滅びぬ! 何度でも蘇るさ!」で、18文字です。メアドを併記するといいかもですね。



 あとは、納品までの日程ですが、今回の場合、仕上がりまで5営業日必要(ここは若干ブレありとのこと)で、発送は宅配便なら1〜2日、メール便なら2〜4日必要とのことです。メール便での発送の場合、猶予を10日ほど見積もっておく必要があるということですね。
 ついでに支払いはクレジットカード専用となっております。使えるカードの種類はJCB、VISA、MasterCard、AMEX、Dinersだそうです。


 あ、そう言えば、自分は1週間くらいで名刺欲しいんですけど。……って、じゃあ、ダメじゃん!
 ネットの名刺通販会社だと即日発送可能なんてのも少なくないので、そんな時間がかかるものなのかなと不思議ではあるんですが。他の会社と違って校正の必要もないしなぁ、これ。
 ……えー、ともあれ、そういうことで、今回はWii名刺の注文は見送りということになりました。もっと時間があればなー、と思うとホント口惜しいです。




 あと、名刺自体は結構タイニーな作りというか、オモチャっぽいというか、書き加えられる情報量が少ないので仕事で使うにはちょっと厳しいかな、というような雰囲気はあります。富士フィルムの写真だと結構格調高く見えるんですが、実際はどうなんだろうなぁ。
 今回はフォーマルな場で使う名刺ではないので、Wii名刺も視野に入ってはきたんですが、本格的な名刺が必要なら、やっぱり専門の会社で注文する必要はありそうですね。


 でも、なんか「Wiiでできそうだからやってみよう」な気分に自然となってしまったのって、これは凄いと言うか、恐ろしいと言うか。完全にホームコンピュータですよね、この役割って。
 慣れない名刺作成をしなきゃならないってことで、今は色々見て回って凄い面倒くさい思いをしているんですけど、Wiiなら凄い手軽に試せると。実際に仕事をするのは富士フィルムだからクオリティも安心できると。
 Wiiでできるならまずそっちを見てみよう、と思えるのは、これはWiiならではの信頼感の賜物だなと凄く感じました。知らないうちにリビングに潜入して、ゲームだから気安く触れるってこういうことなのかと。
 今回は名刺ってことで、実際にこの機能が必要になるユーザって凄い限られていると思うんですけども、今後チャンネルの幅が広がったら「まずWiiで試してみよう」な機会って凄く増えるんじゃないかなぁと、自分はちょっと思いました。Wiiの独自で簡潔なUIって相当強力ですよ。