▼世界樹の迷宮3プレイ日記・その5(B20Fクリアまで)

 今回の戦闘バランスは、パズル性が若干薄くなり、ランダム性が顕著に出ているのが特徴です。かと言って、運勝負になり過ぎないように、敵はタフで一回の戦闘は長く、サイコロ勝負が自ずと期待値に収斂するように調整されています。
 世界樹の戦闘の楽しさは自分で構築したマイ戦術を披瀝するところにありますが、一方で強力な戦術を一度確立してしまうと、以後は変化に乏しく、単調さを覚えてしまう短所もあります。その欠点を潰すべく、全体的に偶然性を強めたことで、磐石な戦術にも揺らぎを与えたのは面白い方向性ですね。
 安定性を求める人は攻撃力を捨てる必要がありますし、爆発力を求める人は安定性を捨てる必要があります。攻撃力と安定性はトレードオフになっています。強敵に打ち勝つにはバランス感覚が大切ですね。
 また、今回新たに盛り込まれたマルチプレイでも偶然性は重要な要素です。全てのキャラが想定通りに動くのはマルチプレイにおいては面白みが薄くて、むしろランダム性の強い縛りが決まったり、全体バステを避けたり食らったり、先の読めない運任せな展開こそがワイワイ盛り上がる材料になります。コミュニケーションツールとしてはランダム性を重視するのは全くもって正しい選択であって、なおかつシングルプレイでも破綻のないバランスに仕上げている辺り、さすがRPGの老舗だなと感じますね。


 そんな感じで以下、ネタバレです。今回は名前を出すとネタバレになるルートのラスボス撃破まで。




・第5階層は白亜の森。世界樹2の第6階層にもちょっと雰囲気が似てるけど、こっちは神社の参道という趣きだなぁ。
・近代的、機械的だった前2作の流れを想定していたら全然違ってた。白亜の森って名前からしてビル街みたいなもんだと思ってましたよ。
・さておき、樹海磁軸を使って深都に戻り、深王にミッションの報告。
・やっぱり姫様を見つけて殺せとの話。ここで更に一捻り入るのかな、と思っていたらストレート過ぎて肩透かし。展開がちょっと間延びした印象が。
・本当に姫様と戦うことになるの? それで全部オチがつくの? と不安が過ぎる。それともクジュラが橋の上で色々語ってくれるんだろか。
・今ではすっかり目の敵にされている元老院に顔出し。フローティアの御老は白亜の森に行ったそうな。
・あれ、クジュラに「深都の犬に成り下がったな」とか言われたのっていつだっけ? お前こそ海都の犬じゃないかー、と盛大に突っ込んだ記憶が。
・そもそもクジュラの行動原理がよくわからんのよね。フカビトの存在を知りながら、フカビトに利する振る舞いを続けてるっていう。元老院への忠誠、なのかしらね。
・街の人に話して回ると終わりが近付いてきた雰囲気が。ここに来て船長の株が急上昇。いい大人がいると締まるなー。
・第5階層の探索に乗り出す。いきなり森林ネズミが出てきて吹いた。二足歩行してる! 進化したのか!
・シリーズ序盤の魔物が終盤に配置されているのは小森さんの狙いらしいけど、正味の話、深層の強敵とイメージが合致しなくて困る。見た目に強そうでもないしなぁ。
・面子の固定化を避ける意味はわかるんですけどね。いよいよ終盤という盛り上がりにマッチした強敵が欲しかったなぁと。
世界樹2のマンドラゴラは成功例だと思う。あれ、1のイメージで酷い目に遭った人多いだろうし。
・でも、一律で変更する必要はなくて、イメージを固める魔物と刷新する魔物とメリハリをつけてもよかったんじゃないかなと。
・引っかきモグラはよかったけどね。最終層に出てくる敵だからこその強大さを求めているところはあるのかなぁ。
・そんなことを思っていたら危険な花びらまで来た。エトリアの悪夢がアーモロードにまで!
・でも、今回の花びらさんは割と大人しめ。追撃が甘いし、こっちの催眠梟で寝かせられるし。
・今回は睡眠を使うFOEが多くて花びらのインパクトが薄いってのもあるかも。
・クエストで森ウサギがいるとの情報。今回はどんなグラなのかワクワクしてたら、か、可愛くねええええ……!
・突然、下画面のマーカーが消える。オートマッピングも作動しない。
・あれ、なんだこれ? ……と思ったら、ダークゾーンか!
世界樹のシステムでは機能しないよなーと以前は思っていたダークゾーンだけど、実際に体験してみると心細いことこの上ない。
・マップは描き間違えて帳尻が合わなくなるし、戦闘後は現在位置があやふやになるし、余所見をした後で方向がわからなくなることもしばしば。
・うーん、下画面マッピングに随分助けられていたんだなぁとつくづく思う。この孤独感は結構重くて、3DダンジョンRPGが初心者に敬遠される理由が改めてよくわかる。
・最終階層だからアリってことなんでしょう。近いところではメガテンSJでも経験したんですが、意外にも新鮮な感覚で楽しめました。
・今回はギミックが新調されているのもいいところですね。ギミックが複合したマップはあんまり見ないんだけど。
・ぬかるみとか第1階層だけしか出てこなくて勿体無いよねー。……とか思ってたらまたぬかるみ来た。
・ぬかるみ+ダークゾーンとかFOEの位置が確認できなくて凶悪だわ。回廊でFOEに追いつかれるも開き直って迎撃。パワープレイに走ってしまうとは情けない。
・ダークゾーンが終わったかと思えば今度はワープゾーンの連続。来たよ来たよー。
・やはりワープゾーンの連続でゲッソリするのが世界樹深層のあるべき姿だな! とかワクワクしたり。
・第4階層のリフトは踏破部分が勝手に塗られちゃうので、前作第4階層みたいなマッピングの楽しみは薄かったんだよなぁ。
・ただ、今回のギミックの例によってワープゾーンもマイルド。塗り潰した地図を何度も往復するような時間は少ない。
・でも、赤FOEの動きが怖い。昼夜で巡回路が変わるので、さっきまで通れたはずのルートが塞がれたりして。
・……は、その動きはカマキリ! 今度はカバじゃないのね!? カマキリなのね!?
・試しにカマキリと戦ってみたら大切断でウォリアー即死。怖すぎるだろカマキリ!
・やっぱりカマキリには触れないのが得策。と思ったら、クジュラがカマキリ放り捨てていきやがったーっ!
・捕まったら乱入祭りになることは見え見えなので、必死こいて迂回ルートを探す。何度もやり直しが効く遁走の術がこういう時はありがたい。
・いよいよラスボスの間に続く扉に到達。結局クジュラ出てこなかったけど……まさかのラスボス? いやいや、まさかそんな。
・さて、ボス前恒例のFOE狩りに出発。本編クリア前に存念は果たしておかないと。
・星の鍵や月の鍵で閉鎖されたフロアも探索。速さのハンマーこんなところにあったのか。
・でも思ったより狭い。世界樹1のゴーレムエリアくらいの広さがあると思ったのになー。
・第1階層の空白部分とか埋まらないのかしら。うーん、気になる。
・毒吹きアゲハに遭遇。今更毒って言ってもなー、とか思っていたら即死ダメージを食らって吹く。全体攻撃じゃないだけマシと言えばマシだけど。
・輝く金像ってなにあれ。てっきりはぐれメタル的な敵なのかと思ったら、HPも普通に高いし。
・しかも全体石化とかマジ勘弁です。遁走の術がなかったら危なかった。
・パワープレイは無理だから石像を全部かわして奥に進まないといけないっていう。難しいなぁ、これ。
・沈黙の夢食い。名前からして眠らせてくるのかと思いきや、混乱させてくるとか。介護陣形が使える状態じゃないと怖くて戦えない。
・どうでもいいけど、なんで回復陣形とかじゃなくて介護陣形なんだろう。名前が凄く気になる。誰に介護されているんだろうか的な妄想がモヤモヤと。
・凄く便利なんだけどね、介護陣形。今回は全体バステ使う敵が多いし。
・全てを狩るもの。大切断は折込済みで戦うしかない。ビーキンが即死しづらいところを見るとLUKで決まるんだろうか。
・リザレクトで復活させた前衛を即座にランダム回数攻撃の大鎌乱舞で殺されるとかもうね。
・でも、タフネスはさほどではないので、怯まず正面から殴り合えば何とかなる感じ。脳ミソを使わずに思い切り戦える相手ではあるね。
神罰をもたらす者。狐FOEカッコイイ! ありそうでなかったなぁ、狐って。
・神雷一発でさらっと3人死亡。……え、なに? これってなんなの?
・ヤベー! コイツはヤバすぎる! 最終層の赤FOEは伊達じゃないな!
・首尾良く全滅したので対策を考える。まずはあの神雷をどうにかしないとダメだー。
・ってことで、シノビに雷の先見術を覚えさせる。SPは余っていたので使い道にはちょうどいい。
・再挑戦。神雷のタイミングが読めないのでシノビは先見術に徹するよりない。ダークエーテルに頼ったスキル構成なのでTP消費が辛い。
・さらに消耗の結界でTP消費を強いられる。先見術で耐え抜けば勝てると思ったけどそうもいかないのか。
・しかもHPが減ってくると安らぎの燐光で延命を図る。TP消耗に特化したスキル構成だなぁ。上手いわー。
・勝つには短期決戦あるのみ。……なんだけど、敵の攻撃は封じても安らぎの燐光を突破するだけの決め手に乏しい。膠着状態。
・惜しみなくアムリタを投入。安らぎの燐光の切れ目にダブルアクション前陣迫撃砲術が入ってなんとか撃破に成功。強かったー。
・ラスボス戦へ。扉を開けると牡丹の花が落ちる演出。なんか行く末を暗示してるなー。
元老院の婆様はなんか悪意があるワケじゃなくて本当に素なのな。
・ブラック姫様怖いよ。てか、やっぱり兄妹だったのね。
・深王に会いたいなら会えばいいじゃない、と思うんだけど。病弱すぎて海都を離れられないとかそういう話なのかな。
・そのためにフカビトの力を利用するってんだから相当だわなー。でも、深王から見たらいい迷惑じゃないのか、それは。
・まぁ、姫様を殺すように一行に命じたのはその兄君なんですけども。因果な話ですね。
・深王もまさか妹が生きているなんて思ってないんだろうな。代々グートルーネの名前を引き継ぐって設定だから、氏族の一人という認識なのか。
・それにしても、姫様の個人的な願望を叶える為だけに100年来の国家の総力を注ぎ込んでいた元老院って…… 前々から思っていたけど変な人達だなぁと。
・フカビトとの絡みからしてもっと大きな理由があるのかと思っていたんだけど。動機が個人の願望に根差していると、話が途端に矮小化してしまう。
・クジュラの行動理念もよくわからず。任務一徹なのかしらね、この人は。
・さて、そんなワケでクジュラと戦闘。随分引っぱったなぁ。
・クラス的な設定からかクジュラは攻撃一辺倒で動きは単調。毎ターンパーティヒールをかけて大安定。あっさり倒す。
・アルルーナを髣髴とさせる白亜の森の姫君も苦戦することなく撃破。
・エンディングはいつも通りNPC総出で一言。フカビトの真祖(?)が呟いて終わり。
・なんか最後はあっさりしてたなー。序盤の展開が目まぐるしかっただけに余計に空っぽに感じてしまう。
・ともあれこれで本編はクリア。息吐く暇もなく走り抜けてしまっただけに、ちょっと寂しさも残る。
・でも、夢中になってクリアまで直走ったゲームでした。これだけ面白いRPGは久しく経験がなかったし、今後もなかなか出てこないのではないかなと。紛れもない傑作ですよ。
・戦闘バランス、育成の自由度、探索の手応え、舞台の空気感。全て期待以上だったなぁ。
・最後の展開でちょっとミソがついちゃった気もするけど、多分、まだフォローがあるんだよね……? 第6階層をクリアしたら真エンディングとかで。
・まぁ、同じ感想を抱いた世界樹1のエンディング2があんまりフォローになっていたことを考えるとそれは高望みなのかなーとも思いつつ。
・今回は選ばなかった海都ルートで見えなかった色々が補完されるのかも。2周目も楽しみ。




◆ジェナン:ウォリアー/バリスタLV58
 常在戦場LV10 アベンジャーLV3 狂戦士の誓いLV1 チャージLV5 ウルフハウルLV3 弩マスタリーLV7 ヘビーショットLV5 前陣迫撃砲術LV10 ダブルアクションLV10 高速徹甲弾LV4


◆オズレイ:バリスタLV60
 ジャイアントキリングLV10 弩マスタリーLV7 ヘビーショットLV5 前陣迫撃砲術LV10 ダブルアクションLV10 高速徹甲弾LV4 アンブッシュLV5


◆ツァオルゥ:モンクLV62
 錬気の法LV10 チャクラの覚醒LV10 ヒーリングLV4 ラインヒールLV5 パーティヒールLV5 リフレッシュLV5 バインドリカバリLV2 リザレクトLV1


◆イヌギリ:シノビ/ゾディアックLV55
 煙りの末LV10 忍法 陽炎LV3 忍法 分身LV1 遁走の術LV1 雷マスタリーLV5 雷の星術LV5 雷の連星術LV5 雷の先見術LV1 ダークエーテルLV5


◆スゥ:ビーストキング/プリンセスLV56
 獣王マスタリーLV10 ビースト帰還LV5 催眠梟召喚LV10 ビーストロアLV5 攻撃の号令LV10 防御の号令LV3 予防の号令LV1