▼デスティニーリンクスを遊んでいます

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　デスティニーリンクスはバンナムから発売された2DのARPGです。手軽にできるゲームなこともあって、忙しい合間を縫ってちょびちょびと遊んでいます。
　このゲーム、一言で言えば、ハック＆スラッシュ的なキャラの強化とダンジョンの攻略を楽しむARPGです。感覚で言えば近いのはDSのフロム・ジ・アビスなんですが、これはちょっとマイナーなゲームなので、まぁ、ソーマブリンガー辺りを想像して貰えればわかりやすいですかね。触感はもっと聖剣伝説っぽい感じなんですけど、そこに素材集めとクエストをくっつけた、みたいな感じと言いますか。
　とは言え、一括りにARPGとは言っても他のゲームに例えるのは微妙に難しくて、このゲームならではの特徴的な要素は数多くあります。成長部分について書き出してみるだけでもこんな感じで。

・レベルは存在しない
・キャラの成長は装備の強化で行う
・装備の作成には素材と設備が必要
・素材は敵や採集ポイントから入手できる
・設備は船を改造することで改良できる

　レベルの概念がなく、キャラの能力は装備次第で決まるのは、(自分は未プレイなのでアレですが)モンスターハンターに近いのかな、という感じがします。装備を充実させるには素材が必要で、そのためにはダンジョンに潜らなければならない、という構成はシンプルでわかりやすいですね。
　また、拠点となる船を改造することで、アイテムを売り出す店が強化され、プレイヤーはよりランクの高い装備を買うことができるようになります。船の改造には多額のお金が必要で、お金は町の人から依頼されるクエストを達成することで入手できます。
　クエストは「○○の素材を5つ持ってきて！」系の内容がメインなので、これまたダンジョンに篭って素材を集めることになります。素材はまず装備の充実に使いたいところではあるんですが、一方でお金も大切なゲームなので、手に入れた素材をどう利用するのかは悩みどころではありますね。
　序盤なこともあってか、お金のやりくりには結構気を使います。船の改造もそうなんですが、装備を作るにしろ、回復アイテムを買うにしろ、素材を掘り出すためのスコップを買うにしろ、とにかくこのゲームはお金が必要です。なおかつ、お金を入手する経路が現状では限られているので、慎重にならざるを得ない緊張感がありますね。
　まぁ、ポケモンの序盤みたいな雰囲気ですかね。限られたリソースをどう活用するかで頭を悩ませるこの感覚は自分は好きです。

　アクション部分は使用するボタンも少なくて、反射神経も別段必要ないシンプルな作りなんですが、敵の攻撃がかなり強くて怖いです。慣れないうちはガンガン死にますね。
　まぁ、デスペナルティが小さいので、死ぬこと自体は気にする必要はないんですけども、慣れてきたーと思っていても割とアッサリ死ぬので気が抜けません。

　アクション部分に関して特徴的なのは、

・武器ごとにアクティブスキル(攻撃アクション)が2つ用意されている
・アクティブスキルごとに溜め時間が設定されている
・溜めゲージが一杯にならないと攻撃不可能
・ノックバック距離が大きい
・緊急回避などの回避アクションがない
・回復量が少なく被ダメージが多い
・被ダメ後の無敵時間がない

　という辺りでしょうか。上記の特徴から、このゲームは、ボタンを連打して群がる敵を次々に薙ぎ倒したり、タイミングよくボタンを押してコンボを繋げるARPGとはやや異なり、敵との間合いを計りつつ隙を突いて一撃を決める、ヒットアンドアウェイな戦法が中心になります。
　なので、とにかく自分の強さを堪能するタイプのゲームというよりは、2D格ゲーのような差し合いの緊張感を楽しむタイプのゲームと言えるでしょうか。
　また、防御に回ると連続ヒットを受けてすぐに死んでしまったり、ダメージを受けても回復手段が乏しかったりと、とにかく死にやすいゲームでもあります。なので、敵の攻撃を食らう前にカウンター気味に攻撃を当てることで敵をノックバックさせ、攻撃と回避を両立させるプレイングが重要になりますね。
　回避のための特殊なアクションが用意されておらず、また、攻撃方向が上下左右の4方向固定なので、操作感はどこか昔っぽい雰囲気があります。敵と軸をずらして攻撃を避けて、斜めから切り込んで攻撃をかます辺りとか、初代聖剣伝説を思い出します。FCのウィロー……は古すぎるか。

　全体的にレスポンスは良好で、シャキシャキとした動きで素性のいいゲームではありますね。ただ、画面切り替え時の微妙な間、町の人と会話する際の微妙な判定の狭さ、微妙に快適さの足りない移動速度、と「なんだかちょっと気になる」点が各所に見受けられて、そこがちょっと慣れるまで引っかかるかなと思います。
　一番自分が気になるのは、今後スキルのバリエーションがどれだけ広がるのかなー、という点で、最後までメリハリのあるゲームなら「これは面白いぞ」と思っています。素材集めが面白くてついついもう一回、もう一回とダンジョンに潜ってしまいますし、ようやく完成した武器がこれまた強力で、試し切りのためにまたまたダンジョンに潜りたくなってきます。ハデさはないんですが、丁寧な作りのおかげで時間を忘れてのめりこんでしまうゲームですね。