▼エルミナージュ届きました
昨日、ポストの中に手を突っ込んだら、何か触感があったので「まさか！」と思って取り出してみたら弟宛てのメール便でした。うぉぉぉぉん、変な期待させるなよぉぉぉぉぉ！
だけど、失望しながら玄関入ったら脇に置いてありましたよ！ 25日配送とかビビらせやがって、Amazonめ！
ってことで、キャラメイクから冒険を始めて6時間。気づいたら午前2時でした。今日も仕事だったってのにこれはヤバい……！
ええと、まず、PS2版のネックだったらしい快適性について触れておきます。PS2版からすると、ロードもなくなって相当に快適になったらしいんですが、他のRPGと比べると触感は特筆することもなく普通ですね。
各動作は総じて軽快ではあるんですが、繋ぎがちょっと滑らかではないので、相殺してテンポは普通です。先行入力の判定が渋いというか、それがちょいと個人的には気になります。
機体はアレックスなんだけどパイロットがクリス、みたいな。アムロ乗せれば最強なのに、みたいな。でも、トータルの性能ならケンプファーに勝てるじゃん、みたいな。そんな感じです。十分と言えば十分なんですけどね。
UIはちょっとゴチャゴチャしてる印象が。例えば、アイテムの受け渡しの際に、アイテムを渡すキャラは下画面から選ぶのに、受け取るキャラを選ぶのは上画面とかはスマートではないなと言う感じ。なんかメニュー操作の際に喉に小骨が引っかかるような場面が時折ありますね。
で、ゲーム自体はなんというか、上手いことWizをアレンジしてるなぁ、って感じですね。Wiz独特の理不尽さを極力取っ払って、非常にとっつきやすいRPGになっているように感じられます。
魔術師の初期HPが1とかディオスでHPが1点しか回復できないとか、そういうのは無駄に面倒なだけなんですよね。レベル上げればいい、って話かもしれませんが、これは初心者には結構酷です。最初の回復魔法でもHPが20点〜40点くらいは回復するんですよ。頼りになるなぁ、これ。
一方でWizと言えば定番のカティノ。敵を眠らせる魔法ですが、こっちは対象が敵1体と狭い上に、成功率も体感50％程度でやや頼りにくい感じです。とは言っても、Wizと違って敵は1グループ4体までなので、十分に効果はありますね。グループ対象の眠り魔法はレベル2にありますし。一方でハリト相当の魔法はディオスと同じような感じでかなり強いです。
蛇足ながら、エルミでは魔法の名前はプレイヤーが好きなように変更できます。敵1体を炎で攻撃する魔法に「ファイア」でも「アギ」でも「炎の矢(漢字も使えますよ)」でも「今のはメラゾーマではない(12文字までです)」でもなんでもオッケーです。
まぁ、権利の関係で真名は使えないけど、変更できるようにしておいたから好きにやってくれ、みたいな。ファイプロのレスラー名エディットとか、ウイポの騎手名エディットみたいな感じですかね。
序盤のバランスは「カティノが決まれば勝ち！」みたいな、ある意味大味な本家Wizに比べて、マイルドに仕上げている印象ですね。難易度に関しては結構ヌルいです。Wizってからには最初の戦闘で誰か死んだりするのかな、と思っていたら全然余裕でしたよ。攻撃も結構当たりますし。
てか、エルミやってると「世界樹ってマゾだったんだなぁ」って真面目に思いますもん。花畑とか衛士みたいな殺しに来る罠がなくて、むしろ何度でも使える回復の泉なんかがあるもんで、最初から安心してダンジョンを回れるんですよ。マーフィー相当の固定敵もいるので、序盤の不安定さはとにかく薄いです。
まぁ、これは最初のフロアで「これは殺しに来るゲームですよ」と教える世界樹と、「これは理不尽なゲームじゃないですよ」と教えるエルミと、それぞれ導入のコンセプトが違うからだと思うんですけどね。……とか言いながら階段下りたら、いきなりワイバーンに襲われてブレスで一人殺されました。うん、エルミもいい感じに殺しゲーですね。
エルミは全滅はしないんだけど、気を抜くと1人あっさり死ぬなー、みたいなバランスが。まさか森でカマキリに殺されるとか思わなかった。どこかで見た光景だ、これ！
マッピングはオートで、なおかつ下画面でいつでも地図を見られるので、あんまり3Dダンジョンらしい息苦しさはないですね。ダークゾーンですら普通にマップが見れるもんで、逆にそこはビックリしました。ダークゾーンの意味がねぇ！
さて、続いてキャラメイク。種族沢山、職業沢山の流れはWiz6以降の流れを汲んでいる感じですかね。自分はあんまりWizには詳しくないのでアレなんですが。
今回のパーティは、
人間・侍
ワービースト・神女
フェアリー・盗賊
ドラゴニュート・錬金術師
デビリッシュ・召喚士
エルフ・司教
という構成で組んでみました。とりあえず魔法を満遍なくフォロー。でも、召喚士はちょっと入れ替えたい気分が出てきたかな……
とりあえず侍を作ろうと思ったらボーナスポイントが30点近く必要で笑いました。うぇー、侍なんてノームで17点あれば作れるお手軽上級職だったのになぁ。
でも、エルミはYボタン一発でボーナスポイント振りなおしができるので、侍にカーソルを合わせてYとAを交互に連打してたら5分くらいで侍も作れちゃいました。この辺、キャラメイクも無駄に時間をかけることなく、素早くダンジョンに挑める作りになってますね。
あと、嬉しかったのは、宝箱の中身が比較的ランダムってところですね。この仕様は自分には、どストライクでした。
浅い階層でちまちま宝箱を開けるのが好きだった自分は、Wiz3のB2Fでドラゴンスレイヤーを出したことがあるんですよね。Wiz5はそれに比べると中身が固定されてるので、宝箱を開ける楽しみが幾分か薄いんです。
宝箱にひょっとしたらレアなアイテムが入ってるかもしれない、と思えば浅い階層のエンカウントにも楽しみが生まれますしね。あと、Wizは最初に装備が整うまでは面白いんですが、一端装備が固まってしまうと次のアップグレードまで中だるみの時期があるんですよ。それが結構精神的にキツいところはあるんですよね。強い装備を手に入れるには強い敵を倒さなきゃいけない。強い敵を倒すには強い装備が必要だ。鶏とタマゴなんですよね。
エルミは最初のダンジョンでもかなり強いアイテムが出る可能性があるみたいで、その辺はロマンがありますね。自分も2つ目のダンジョンでレアっぽい「豪雷の剣」って武器を拾いまして。これ、普通に武器としても強いんですけど、アイテムとして使うと敵1体に100点だかダメージを与えるんで(普通に殴ると30点くらい)、重宝してます。
敵が隊列を組んでいるのも面白いですね。こっちが前衛後衛で役割分担してパーティを組むのと同様に敵も結構考えてパーティを組んでいるんですよ。前列に戦士を置いて、中列にレンジャーを置いて、戦士を壁にしながらレンジャーで狙撃してくる、みたいな。
で、戦士を倒してレンジャーを前列に引きずり出してみたら、今度は後列の戦士と入れ替わって、また中列に戻るんですよ。小憎らしいことをしやがりますわね！
基本的には前列から叩いていけばいいんですが、前列を倒したら、一番後ろに控えていたトロールが出てきた！ みたいなこともあって、結構緊張感があります。レンジの長い武器がないと敵の後衛に何が潜んでいるか見えないんですよね。
それとテキストが面白いです。最初に宿の親父に話しかけたら「お前ら、どうせ馬小屋しか使わないんだろう！ とっとと行け！」とか言われて吹きました。やべー、見透かされるよ。
てか、罵倒を浴びせられると、ああ、冒険者だなぁって思いますね。マゾなのかしら。
テキストのノリは基本ジョークと言うか、ギャグではないんだけど、シュールさに満ちているっていう、まぁ、これこそWizのノリですね。ノトノもブラックないい味でしたけど、こっちも負けず劣らすファニーなテキストです。
てな感じで、面白い要素がパッパッと挙げられるいいゲームですね、これは。Wizという様式の定まったベースがあるので、どう改良を加えたかが経験者には凄くわかりやすいですし、追加された要素がどれもゲームの自由度を広げてくれる要素ばかりなんですよね。
それでいて、バランス面での初心者への配慮なんかは十分すぎるほど盛り込まれていますしね。最初の店売りの武器にバランスブレーカーが仕込まれているとか、「鋭い短剣」を買って泣いた人間からすると隔世の感がありますよ。
まぁ、一方で実装された様々な仕様は、昔っぽさが拭えずに煩雑な部分もあるかもしれません。なまじ種族と職業の選択肢が広がったことでパーティー構成の自由度は増しましたが、一方でどんなパーティを組めばいいのか、基本が見えにくくなってしまった面もありますしね。
でも、一度理解してしまえば、非常に楽しいゲームであることは確かです。努力してシステムを把握する。そしてシステムを活用してダンジョンを攻略する。自分なりきの攻略法を考えて困難に立ち向かう、非常に手応えのあるゲームですね。
ってことで、現在のパーティの紹介なんかを。
キャシディ(ワービースト♀・神女 LV12)
攻撃力に優れ、回復魔法を操るパーティの主力。宿屋前のチビチビ回復は基本です。
イベロ(人間♂・侍 LV12)
二刀流で安定した火力を誇るアタッカー。魔法もあるけど使ってる暇がありません。
ミュイ(フェアリー♀・盗賊 LV13)
杖で状態異常狙い。罠の解除率はイマイチ。天敵はテレポーター。
グラスタバウ(ドラゴニュート♂・錬金術師 LV13)
麻痺の魔法とブレスが強力。強敵相手に頼りになる。
オズロイ(デビリッシュ♂・召喚士 LV12)
召喚獣のカマキリが強力。でも、本人は割と暇。
ネルネリ(エルフ♀・司教 LV12)
持ち物枠が厳しいので識別は必須。戦闘では賑やかし。
