▼デビルサバイバー・その10(ラスボス戦)

 これまでのあらすじ。ムール貝みたいな名前の悪魔にボコボコにされました。


 さて、ベル・ベリトの力を取り込んだ主人公。ベルの王を巡るバトルロイヤルもいよいよ大詰めです。
 ナオヤがバ・ベルを召喚すると突如空中から金色の柱がヒルズに落下してきます。てか、デケぇぇぇぇぇ!
 バ・ベルはトリを飾る大ボスに相応しくマップ一部分に同化する巨大ボス。最後の最後にしてなんというインパクト。演出も巧みで気分が盛り上がりますね。
 さてまぁ、バ・ベルのステータスを調べてみると、LV70が若干目を引くものの、あとは意外と大人しいスキル構成。複数回攻撃もなければ、無限射程もないですし、ベル・ベリトと比べると脅威はさほど感じられません。
 配置されたザコ悪魔を見てみても先程のマップとさほどチーム構成は変わりません。堕天使ムールムールがちょびちょびと配置されてはいますが、ルート選択を考えればムールムールを回避してボスまで直行できそうです。
 というワケで、こちらはチームを二手に分けて、仲間がザコを引きつけつつ、主人公は単身ボスの懐に飛び込む作戦でいくことに決めました。バ・ベルは全ての属性の攻撃を半減する「真・全門耐性」持ちなので、主人公率いる脳筋チームの「貫通」*3が役立つハズです。
 さてまぁ、ベル・ベリト戦の反省も踏まえて道中は強引な攻撃を仕掛けず、マリ先生とナオヤを前面に押し立てて魔法攻撃を展開します。主人公はじっくりと進撃の機を窺い、アツロウは女神アマテラスの「常世の祈り」と、天使レミエルの「天使の血杯」で回復役を担当します。
 あらかたザコを倒したところで主人公がバ・ベルの射程限界に到着。仲間との足並みを揃えるために待機を繰り返すと、バ・ベルは再び悪魔を召喚。うーむ、ボス戦なのでそうなるかなーとは思っていましたが、「拙速は巧遅に勝る」のがデビサバの常のようです。
 ということで、単身飛び出す形にはなりますが、半ば強引にバ・ベルに突撃。主人公率いる脳筋チームの「渾身の一撃」*3でバ・ベルのHPを大幅に削り取ります。さらに鬼神コウモクテンの「鬼神双手」で再攻撃……を試したところ、主人公の「渾身の一撃」でエクストラターンが発生 → さらに「渾身の一撃」 で、あっさりバ・ベルを倒してしまいました。な、なんですとー!?


 うわー、ラスボスなのにあっさりー。なんだか上帝さんを思い出すなー ……なんて思っていたら、バ・ベルの外壁が剥がれ落ちて中から目玉の一杯ついた黒い円柱…… えーっと、三文印みたいな物体が出てきました。ギャー、これは地味にキモい!
 どうもナオヤに言わせると、あの100均ハンコがバ・ベルの真の姿なんだそうです。ラスボスが第二形態を隠し持っているのはRPGのお約束ではありますが、イケメンだと思っていたラスボスの真の姿がまさかハンコだったとは……!
 さておき、楽勝と思っていたラスボス戦もどうやらここからが本番の始まりのようです。さすがにこれでエンディングはちょっとあっさり過ぎるかなーと思っていたので、まぁ、願ったり叶ったりですよ。
 が、なんとバ・ベルはかつての強敵、ベル・デルさんとベル・イアルを召喚します。ゲーッ、ここで再生怪人パターンが来るのかー!
 二体のベル神は強敵ではありますが、さすがに今となっては能力的には見劣りします。でもまぁ、ベル・デルさんは未だに全耐性無効持ちなんで、主人公の攻撃しか通らなかったりするんですよね。いやらしい。
 加えて二体とも今回は遠慮なくマップ兵器をぶっ放してくるのでこちらの損耗も半端ないです。ベル・デルさんを主人公が抑える一方で、ベル・イアルはマリ先生とナオヤで挟撃。アツロウは回復に専念します。
 ベル・デルは「鬼神双手」込みのヤドリギパンチで2ターン撃破。ベル・イアルも吸魔しまくりで余力を保ちつつ撃破に成功。二体のベル神を倒すと次はイザ・ベルが出現します。ぬおー、ベル神全部倒せってのかー!
 イザ・ベルは自分からは動かないので、まずはじっくりと回復に務め、イザ・ベルの行動順が最後になるタイミングで波状攻撃を仕掛けます。主人公チームの連続攻撃で体力の半分を奪い、あとはマリ先生チームの魔法でトドメと、ここはパーフェクトな継投で損耗を抑えてイザ・ベルの撃破に成功しました。
 しかし、後続のベル・ゼブブが間を置かずに出現すると、戦況は慌しさを帯びてきます。ナオヤがベル・ゼブブの足元に走りこんでメギドの連射を叩き込みますがダメージは薄く、ベル・ゼブブは反撃の「産卵」でナオヤを狙います。うわ、リーダーを狙われるのはヤバい!
 が、ここで「勇者の精神」持ちの堕天使ムールムールが代わりに攻撃をブロック。エクストラターンの「産卵」もブロックしてナオヤの身を守ることに成功します。偉いぞ、ムールムール!
 アツロウがアムリタでナオヤチームのバステを回復させますが、次はベル・ゼブブがマリ先生を狙ってきます。アムリタが間に合わない!
 ベル・ゼブブは「産卵」で霊鳥ガルーダを攻撃。ガルーダはダメージを受けますが、あれ、バステが発生しない……? どうやら「産卵」は魔法無効で防げるみたいです。おお、そんな防御策があったのか!
 しかし、エクストラターンの「産卵」は女神ノルンにヒット。ノルンの身体にハエの卵が産み付けられます。うわぁ。
 続くマリ先生のターンで早くも小バエが孵化。女神ノルンは瀕死の重傷を負います。
 産卵の被害を広げないためにもここは小バエを先に倒すべきと判断し、マリ先生で攻撃を仕掛けます。マリ先生は吸魔一撃でうるさい小バエを仕留めますが、絵的に想像するとなんとも堪らん気分になりますね。。
 そして、ようやく出番の回ってきた主人公チームが、相変わらずの「渾身の一撃」連打でベル・ゼブブを圧倒。間を置かせない「鬼神双手」で追撃をしかけ、一気にベル・ゼブブを倒しました。
 続くベル・ベリトはマリ先生無双で楽勝。展開自体は前回のプレイ日記とほぼ同内容なので割愛します。


 さて、ベル・デル、ベル・イアル、イザ・ベル、ベル・ゼブブ、ベル・ベリトと5体のベル神を倒し、ようやくバ・ベルがその姿を現しました。全く前置きが長すぎます。
 しかしまぁ、連戦に継ぐ連戦でこちらにも余裕はありません。回復役の女神アマテラスも天使レミエルの「天使の血灰」が追いつかない速度で回復魔法を乱打しているのでMPが底をつきかけています。ここは一刻も早く決着まで辿り着かねば、と、ナオヤとマリ先生で攻撃を仕掛けます。


 が、バ・ベルは固い! メチャクチャ防御力が高いですよ、このハンコ!
 どうもデビサバはシステム的にはレベル補正が存在しているようで、こちらのLVを10以上上回るLV77のバ・ベルは数値以上の防御力を有しています。プラスチックかと思ってたら象牙製だったか、このハンコは!
 バ・ベルは防御耐性も優秀で、3属性の反射持ちな上に、魔法属性の弱点は一つ。ただし弱点は毎ターン変わるというバリアチェンジ仕様で、魔法キャラではなかなか弱点を突けません。
 なので、テトラカーンを展開しながら吸魔やメギドで攻撃を仕掛けるのですが、この手のスキルは元々の攻撃力がイマイチなので大したダメージは与えられず、反撃のメギドラオンが実に痛かったりと、バ・ベルはラスボスに相応しい強さを存分に披露してくれます。
 唯一纏まったダメージを与えられるのは主人公率いる脳筋チームなんですが、主人公は魔法防御力が低すぎてメギドラオンの被害も甚大。「渾身の一撃」を繰り出してHPが残り20点、「吸収追加」発動でHPを200点回復させてどうにかバ・ベルの攻撃を凌ぐという場面もありました。
 さて、一合ずつ渡り合って実感したのは、頼みの綱はやはり主人公チームということ。守勢に回ると脆すぎる面は否めませんが、バ・ベルの圧倒的な攻撃を何度も受け止められる余裕はなく、短時間で決着をつけるには、やはり主人公チームの脳筋パワーで押し切るしかないようです。
 女神アマテラスの最後の回復魔法を主人公チームに投下し、主人公チームで再びバ・ベルに攻勢をかけます。お馴染みとなった「渾身の一撃」は、物理攻撃系のスキルとしてはHPの消費も少なめで、非常にコストパフォーマンスの高いスキルではありますが、反撃を考えるとバ・ベル戦では使用を躊躇う部分もあります。
 その予感は的中し、HPの心もとない霊鳥ガルーダはバ・ベルの反撃メギドラオンで即死。同じくHPが気がかりな鬼神コウモクテンは…… なんとか生きてる!
 ギリギリのところで死亡を免れたコウモクテンの「鬼神双手」を発動させると、最後は主人公の「渾身の一撃」でバ・ベルを撃破。もしコウモクテンが死んでいたら直後にマップ兵器「バビロンの大罪」を食らっていただけに見た目よりもギリギリの勝利ではありました。バ・ベルは倒れ、そして東京封鎖を巡る7日の混乱は幕を下ろしたのです。


 エピローグ。ベルの王として覚醒し、物凄く人相が悪くなった主人公と、主人公を扇動するナオヤ。悪魔達はCOMPの制御を離れ、主人公の下に集います。ユズも生きてた!
 神と悪魔が激しく相争う中で、人間は自らの無力さを自覚し、ひっそりと生きていくことになります。うーん、ナオヤは神が死ぬことで人類が自由を獲得すると言っていましたが、神と悪魔の戦いは延々と続きそうで、果たして戦いが終わった時、人類が生きているのかどうかは怪しいものではあります。まぁ、ナオヤはウソは言ってないんですが、画餅を青写真のように掲げていたワケで、大したペテン師ぶりではありますね。なんだかんだで最後まで物語を引っ掻き回したトリックスターではありました。




 さてまぁ、これでデビルサバイバーはとりあえずのクリアです。世界樹と同様に、なぜか時計機能が搭載されていないので正確なプレイ時間はわからないんですが、感覚的には40時間以上はプレイしているんじゃないかなぁと思います。フリーバトルやら悪魔合体やらで相当時間を費やしたので、これは60時間コースかもわかりません。
 全体的なバランスは厳しめながら、スキルの選択やキャラの育成が非常に楽しめたゲームでした。シナリオの仕掛けもメガテンらしさが溢れていて、今年買ったゲームの中では一番面白かったよ! ……まぁ、今年はこれが一本目なんですけどね。
 2週目は余裕があったら進めたいと思いますが、どうなるかなー。召喚サーバを制御するルートはぜひ見たいので、ちょっと間を置いてまた再開するかもわかりません。ともかく面白いゲームでした!



 チーム構成は前回と同じなので割愛します。結局主人公は「S的中の秘法」しか使わなかったなぁ……