▼修羅モードは無理ゲー気分。でも……

 朧村正、修羅モードになったらメッチャ敵が強いですよ! 普通にランダムエンカウントで死んだりします。カエル怖いよカエル。
 いやー、無双モードの時は割とヌルいゲームだなーと思っていたんですが、修羅モードになると全然ですね! HPが400くらいでも一撃で100点くらい持っていかれるので、気分は普通にライフ制のACTゲームを遊んでる感じです。
 特に特殊な装備が貰える「魔窟」は難度が急上昇していて、敵に囲まれて連続攻撃を食らうと一瞬で刀が折れてしまい、そのままなぶり殺しにされたりすることも多々です。鴉天狗に囲まれるとなんか量産型エヴァに啄ばまれるエヴァ2号機の気分になれます。


 で、鴉天狗と戦う「魔窟」は、攻略LVが23以上という目安があるんですが、自分はLV20から挑戦してはボコボコにされてを繰り返していたんですよ。このゲームはデスペナルティが全然ないので、心が折れるまで挑戦を繰り返せるんですが、全100体の鴉天狗の20体を倒せれば上々、最初の10体にリンチされることも多々あって、「これは無理ゲーじゃないか?」という匂いがプンプンしてたんですよね。
 まぁ、それでも死につつ経験値を稼いでいたらコツも掴んできて、ピンチになったら居合抜きで突破、残り敵一体を残して水筒で回復&居合抜きタイムを稼ぐ、というやり方で戦っていたら結構安定して数をこなせるようになったんですね。で、ちょうどLVアップが入ってHPが全快したら、「あれ、これは行けるんじゃないか?」的なムードが漂ってきたんです。
 戦闘も終盤に入って回復アイテムも底を尽いてしまって、でも、ここで諦めたら次のチャンスはいつ来るかわからないと気を張って、有野課長よろしく鴉天狗をパターンにハメてついに100体全部倒すことに成功したんですよ。リザルト画面では6分と表示された戦闘時間が体感的には物凄く長く感じられましたね。


 強い達成感を覚えて、やったー、って声を上げて。それでチラッと画面上部のLV表示を見たらですね、今のLVは23なんですよ。あ、これ想定LVピッタリじゃん、っていう。
 これに気づいた時、凄いなー、と思ったんですね。LV20の時は理不尽ささえ覚えたステージが想定LVに到達したタイミングでクリアできたっていう、そのバランス設定に自分は開発者の巧さを感じたんですね。
 まぁ、ACT要素の強いゲームなので、人によってはクリアまでもっとLVが必要だ、という人もいるでしょうし、逆に上手い人ならもっと早くクリアできるんでしょうけども、LVが一つ上がるとなんだかよくわからないけど強くなってる、パワーアップが実感できるこの調整は素晴らしいなと自分は思ったんですね。
 あとは、キャラが死んだ時に、「もうダメだ」とコントローラーを手放してしまうのではなく、「もう一回挑戦してみよう」と思わせてくれる雰囲気作りも凄く近代的なゲームっぽいなと感じます。デスペナルティの少なさは、ある種のユルさでもあるんですけども同時に救済措置でもあって、時間の使い方に選択肢の多い今の時代、「これまでのプレイ時間が無駄になってしまった」とプレイヤーに思われるのが一番モチベーションに響く、ということを開発者は強く意識しているのではないかなと思います。
 そういう細かい気配りが随所に感じられるのが、自分がこのゲームを気持ちよくプレイできる理由の一つではありますね。基本的には自分はヌルゲーマーなので、モチベーションをチクチクと刺激してくれるゲームが好きなんです。