はじめてのノトノ。

 てなことで今日から本格的に始めました、幻霧ノ塔ト剣ノ掟。「うわー、死んだー!」みたいなプレイ日記というよりは、どっちかと言えば攻略観点なアレを中心に書いていくような形になるかと思いますが、まぁ、こんな感じだってのを雰囲気で掴んで貰えればと。
 あとはまぁ、「面白そうだけどなんか難しそう」「Wizってやったことないんだけど」という方に対して、なんらかの指針になればなという感じで。このゲーム、未経験者にとっては「厳しい」というよりは「意味がわからん」部分が割と目立つのかなーと思うので、その辺の補足的な事項も書いていければなと思います。
 ……と思ったんですが、例として挙げるゲームがやっぱり特殊なので、その手のゲームを知らないと参考にならないくさいです。




 えーと、まずはゲームスタート。最初はキャラクターの登録と編成から始まります。
 この段階で既にデフォルトのキャラが4名用意されているので、どうやってキャラを作ればいいかわからない人はそのまんまキャラを使っちゃえばいいと思います。名前が気に入らなかったらいつでもリネーム可能なので、それで。
 「ごいんきょ」「すけさん」「かくさん」「うっかり」でも、「ドラえもん」「のびた」「ジャイアン」「スネオ」でも、「フリオニール」「マリア」「ガイ」「レオンハルト」でもなんでもどうぞ。
 ちなみにデフォの4人はレベルが最初から2で、補助技能を覚えているキャラもいてちょっとお得な感じです。普通に使っても十分行けるキャラなのかなと。
 あと、自分でキャラクターを作る際にも初期の4人の編成は参考になると思います。基本的には「戦士」「盗賊」「司祭」「魔術師」が序盤の鉄板だと思いますんで。


・種族の選択
 各キャラクターは人間、ドワーフ、エルフ、ハーフリングの4種類から種族を選択します。各々能力的な違いがあるんですが、まぁ、この手のゲームの常道で、人間は平均的で、ドワーフは力が強くて、エルフは賢くて、ハーフリングは素早いって感じです。


・属性について
 秩序、中立、混沌の3つから属性を選択します。とりあえず序盤では属性による難易度の相違はなさげです。あと、中立の属性を選んだキャラは、神殿で祈りを捧げることで秩序か混沌か好きなほうの属性を選択できるそうなので、とりあえず迷ったら中立という選択もアリかもわかりません。
 中立は、秩序、混沌、どちらのメンバーともパーティを組めますが、神殿で治療を受ける際に治療費が余計にかかるというデメリットがあります。
 種族でエルフを選んだ場合は中立固定、ドワーフは秩序固定です。この関係でエルフは初期技能に司祭を選択できないんですが、前述の属性変化で後天的に司祭を取ることができます。……これ、知ってたらエルフ取ったんだけどなぁ。
 でも逆に秩序or混沌→中立は、司祭技能が殺されちゃうので、できなさそうなんだけど。先に進めばそういうのもあるのかなぁ。


・能力の決定
 このゲームは各キャラの能力をランダムで決定します。ルーレットを回しまくって強いキャラを作成しましょう。
 とは言え各能力値は(魅力を除いて)のちのち経験値を消費して伸ばすことができます。が、能力を伸ばすための経験値の消費は非常にデカいので、やっぱり初期能力に拘るべきかなと。
 ちなみに能力を伸ばせるなら種族差とか関係ないじゃん、とか最初は思ってたんですが、どうやら種族によって必要経験値が異なるみたいです。一言で言えばガープスと同じシステムです。


・技能取得
 登録された冒険者は必ず何かしらの技能を取得します。このゲームは「技能」「補助技能」「称号技能」と、技能のつく単語が多くてややこしいんですが、単純に「技能」といった場合は、「戦士」「盗賊」「司祭」「魔術師」なんかの職業技能を意味します。
 このゲームはドラクエみたいに最初から職業を決めて、あとは成長していくとそれぞれの技術や魔法を覚えるみたいな感じではなくて、経験値でスキルを購入するようなスキル制に近い感じです。一言で言えばソードワールドと同じシステムです。


 てな感じでキャラクター作成は終了。4人のキャラを集めてチュートリアルのダンジョンに向かいます。
 チュートリアルは、まぁ、流れに則って進めばいいので特筆する点はなし。装備が幾らかもらえますが、「ロングソード」「皮鎧」を戦士に、「ダガー」「皮鎧」を盗賊に、「クォータースタッフ」「ローブ」を司祭に、「ローブ」を魔術師に装備させるのが基本ですかね。
 あとまぁ、チュートリアル終了時に、序盤ではデカい経験値500点が貰えますんで、適当なキャラでチュートリアルを終わらせてしまうのは勿体無いです。きちんと本気パーティで挑むべきかなと。


・成長について
 このゲームは技能を伸ばすことでレベルアップを図ることができます。複数の技能を取得している場合はその中で一番数値が高いものが参照されます。まぁ、簡潔に言えばソードワールドです。
 レベルが上がるとHPが上がります。……えっと、目に見えるのがそれだけで、多分内部的には命中とか回避とか抵抗も上がっているんだと思います。あと司祭や魔術師は新しい呪文が使えるようになります。戦士や盗賊は……あんまり実感ないかなぁ。
 ちなみにHPの伸びはランダムなので、セーブロードを繰り返すことで高HPを得られる可能性が高まります。Wizの宿屋リセットみたいですな。
 ただ、どうもHPはレベルごとに基準値が定められてるっぽくて、仮に基準値がHP10の場合、HP5からのレベルアップはHPが伸びやすく、HP15からのレベルアップは全然HPが伸びないみたいな、ドラクエ3的なシステムになってるっぽいです。
 なので何度粘ってもHPが1しか伸びない時は諦めた方がいいみたいです。それは「このキャラは十分なHPがありますよ」の意なので。伸び悩んでも、その分次のレベルアップではHPが伸びやすくなると思われます。
 序盤はとにかく経験値が貯まったら主技能を伸ばしていけばいいのかなと。「補助技能」というパッシブで効果を発揮するスキルについては、序盤はほったらかしでいい感じです。
 ただし盗賊の補助技能、「罠外し」だけは使う局面が頻繁に存在するので、これだけは覚えさせておいた方がいいかと思います。「ダンス」とか「絵画」とかは取り合えずガン無視で。
 なので盗賊の成長はちょっと遅れ気味になります。この手のゲームでは盗賊って真っ先にレベルアップしていくものなので、これはちょっと珍しい現象ですね。


・装備について
 このゲーム、どんなキャラも全ての装備を使えるシステムです。が、装備によって技能に制限がかかるという。まぁ、ソードワールドですね。
 なので戦士+魔術師のマルチクラスを狙おうとしても「杖とローブで戦う戦士!」とか意味ねー、みたいな。実用性があるのは、戦士+盗賊とか、戦士+司祭とかですかね。「魔術師に装備なぞいらん!」「盗賊は罠だけ外してればいい!」な考え方をするなら盗賊+魔術師もいけると思います。あ、なんか書いててすげー楽しそうな気がしてきた。盗賊が成長遅いのと、魔術師が脆いのとで色々難しい面もあるとは思いますが。
 うーむ、エルフの盗賊+魔術師とかいいんじゃなかろうか。エルフ素早いし。力いらないし。
 裸エルフで盗賊+魔術師+司祭なんて超器用貧乏なアレが今浮かんだけど、成長遅すぎて使い物にならなさそうだ。
 そう言えば、Wizはアイテム所持数の関係で「後衛は裸が基本」なところがありますが、このゲームはパーティ全体でアイテムを一元管理しているので、そーゆーのはないですね。


 で、えーと装備ですが、このゲーム、Wizらしさを踏襲してて、すべての武器とか攻撃力が見えません。しかも武器の値段が性能と比例しているかというと、実はそうでもないという。
 逆に防具はACが低ければ低いほどいい防具という、非常に分かりやすい作りなので、こっちは素直に必要な物を買い揃えればいいと思います。基本的に高い防具ほどコストパフォーマンスは悪いので、一足飛びに高い防具を買うんじゃなくてちびちびと揃えていくのがコツかなと。
 あ、ちなみにこのゲーム、品切れがあります。「カタナソード」を戦士4人に持たせて切りまくり、とかはできないので、その辺もやっぱり分担が必要なゲームではあります。つーか優秀な防具が一揃いしかないので、序盤に戦士2人とかは厳しいんだよなぁ。


 序盤のオススメは後列でも攻撃可能なショートボウ。司祭を前衛に出すためのフレイル。魔術師や司祭を殴りに使えるクォータースタッフ。あと各種防具。戦士の武器は、何を選んでもそこそこだと思います。STR的にドワーフなら斧や槌、人間なら剣が適している……っぽい気がします(斧で攻撃回数を増やすにはSTRが必要?)。



・陣形について
 このゲームは4人パーティなんですが、前衛と後衛を1:3、2:2、3:1で分けられます。
 前衛1、後衛3は、重武装の戦士を前面に押し立てて敵の攻撃を防ぐスタイルにマッチ。
 前衛2、後衛2は、攻撃と防御のバランスが良好。
 前衛3、後衛1は、手数を増やして殲滅力を強化する強襲型。
 ……という感じでしょうかねー。前衛に戦士、後衛に魔術師を置くのはセオリーとして、問題は盗賊と司祭をどっちに置くかという話になるかと思います。
 盗賊はショートボウなどの射撃武器で後衛から攻撃もできますし、剣を装備させて前衛でも戦えます。防具の足りない最序盤は何気にACが戦士を上回ることさえあります。
 司祭は後衛ならクォータースタッフでチクチク。前衛ならフレイルで戦士並の打撃力。ただし、防具が些か貧弱なのと、回復役が倒れると連鎖的に他のキャラもヤバくなるので大事に扱いたいキャラではあります。
 とまぁ、この辺の戦略で頭を悩ませるのがこのゲームの面白いところですね。選択肢は一見少なくてシンプルなんですが、結構色々な組み合わせを考えられます。
 あと序盤は魔術師の殴りも重要なダメージソースなので、とりあえずクォータースタッフを持たせておくことをオススメします。


・呪文の選択
 このゲームはドラクエのように、レベルが上がればすべての呪文が使えるようになるのではなく、その都度使う呪文を選択して持ち運ぶような形になります。
 これはWizともちょっと違ってて、Wizはレベルアップの際にランダムに呪文を修得するんですが、こちらは恣意的に選択が可能です。一番近いのはAngband系のローグライクゲームかな。呪文はレベルに応じて修得可能数が決まっているので、どの呪文を覚えて、どの呪文をスルーするかが結構重要になります。
 で、何気に重要なのは、覚えた呪文は忘れることもできるということです。例えばメラのような呪文は序盤では優秀でも、後半は威力不足で不必要になります。なので、この手の呪文は機を見て忘れることで修得可能数を復活させて、その分で改めてベギラゴンを修得したりできるワケです。
 手元のゲームと見比べながらアレするのは面倒なのでウロで書きますが、序盤で必須なのは、魔術師は敵を眠らせる呪文。司祭は回復する呪文。この2つは鉄板です。
 あとは適当に選んで使い勝手を調べていけばいいのかなと。不要だと思ったらさっと切り替えることもできるワケですし。


・攻撃が当たらない!
 ダンジョンに潜るとすぐわかるんですが、このゲーム、攻撃が当たりません。でも同時に敵の攻撃も当たりません。基本的にそういうコンセプトでバランスが設定されています。Wizゲーは、まぁ、そんな感じです。
 なので重要なのは、「手数を増やして攻撃をとにかく当てること」「戦闘オプションを使うこと」「呪文を使うこと」です。
 手数を増やして攻撃を当てる、というのは、まぁ、戦士だけに攻撃を任せるのではなく、後衛の司祭や魔術師にもクォータースタッフなりを装備させて攻撃に参加させましょうということ。
 戦闘オプションを使う、というのは、戦士や盗賊の武器には「素早さを下げて命中を上げる攻撃」や「素早さを下げて攻撃力を上げる攻撃」などがあります。命中率を上げてちびちびヒットを狙うか、もしくはカスっただけでも敵を沈めるか、オプションを有効に活用していくのがコツなのかなと。幾ら敵より先手を取っても攻撃が外れたら無意味なので、この手の素早さの代替に命中や攻撃力を上げるオプションはかなり有効です。
 呪文を使う、というのは、まぁ、序盤は敵を眠らせる、というのとほぼ同義です。眠っている敵への攻撃は必中かつダメージ2倍(だと思う)なので、敵を眠らせるだけで戦闘は一変します。序盤は眠りの呪文が切れたら街に帰るくらいの気持ちでいいのかなと思います。それぐらい強力です。
 もうちょっと先に進むと敵グループを呪文で攻撃したり、ACを下げて敵の攻撃を回避したりと、色々な戦術も選べるようになるので、さらに呪文の使い方が重要になります。


・パーティが傷ついたら
 ダンジョンに潜ってHPとMPを消費してしまったー、というとき。普通のゲームでは宿に泊ってHPとMPを回復させます。でまぁ、このゲームも宿があります。
 ただ、HPとMPを全快させるにはすげーお金がかかるんです。銀貨にしてLV*100枚。それに比べてMPだけを回復させるならLV*10枚で済むので、基本的には「司祭の回復呪文でHPを回復させて宿に泊ってMPも回復する」を繰り返すのがセオリーになります。この辺は単純に面倒なところですが「だが、それがいい!」と思ってしまうのが昔ながらのプレイヤーです。察してください。
 つーかMP回復だけでもお金取られるんですね。何気にプレッシャーあるなぁ。


・お金はどう稼ぐか
 基本的にこの手のゲームは、装備は自力で発掘していかなければならないので、宿代さえ確保できればそれほどお金は必要ではない……と思います。後半でものっそい金食い虫なイベントとかなければ。
 が、序盤は装備を整えるためにお金は不可欠なので、やっぱりガンガン稼ぐ必要があります。
 でまぁ、お金はモンスターを倒せばちょろちょろと手に入るんですが、時たま出てくる宝箱。これをしっかりと開けてボーナスを頂くことが重要です。盗賊は超重要。
 このゲームはどうやら宝箱の中身は敵の種類に依存しているようなので、一口に宝箱といってもおいしいのとそうでないのとがあります。強い敵の宝箱は中身も期待できるし、そうじゃないのはお察しと。
 宝箱は罠が仕掛けられていることが多数で、なおかつ失敗して罠に引っかかることも稀ではないので、中身が期待できない宝箱は潔く放棄して、中身が楽しみな宝箱は危険を承知でチャレンジすると。その辺の判断が重要になるかなと思います。
 で、序盤は「追い剥ぎ」の宝箱が中身が充実してていい感じなので、「追い剥ぎ」の宝箱は積極的に開錠を狙っていきましょう。ぎゃくにコウモリとかキノコだかは、まぁ、中身も期待できないので、難しい罠だったら諦めるのも賢い選択かなと。
 無理して毒を食らうと回復にお金がかかりますしね。ちなみにこのゲーム、毒を治療する呪文はレベル6に到達しないと覚えられません。当分の間は値段の張る「毒消し」か、神殿での治療に頼ることになるので、毒にはマジで注意が必要です。死ぬとまたお金がかかるしね……
 で、序盤では「治療薬」や「毒消し」がいい売値で捌けるので、これでお金をガンガン貯めていくのが好手かなと思います。その関係で、できれば「毒消し」は使いたくないってのもあります。




 序盤のポイントはそんな感じですかねー。プレイ日記というか序盤の指針みたいになっちゃった気もするんだけど、まぁ、それはそれで。自分はこんな感じでプレイを進めて今2階を歩いてます。
 というか序盤だけでこれだけ抑えるべき点がある辺り、やっぱり敷居の高いゲームなのかなぁと思ったりもして。
 でも、難度的にはそんなでもないような気もします。まだ全滅とか全然経験してないですしね。まぁ、その辺は慎重に歩いているせいもあるとは思うんですが。


 自分は構成は、オーソドックスな人間戦士、ハーフリング盗賊、人間司祭、人間魔術師で進めていたんですが、ちょっと思いついたので、人間戦士、人間戦士、人間司祭、エルフ魔術師+盗賊の混沌パーティに変更しようかなと思ってもいます。とは言え、全体のバランスも読めないうちから冒険するのもどーなのかなぁという部分もあり。まだまだ色々試してみようかなと思っています。