幻霧ノ塔ト剣ノ掟をヘビープレイ中

 意外なほど面白いので、ひょっとしたらこれはプレイ時間が10時間くらいで終わっちゃうパターンなのかも、みたいに思っていたんですが、プレイ時間17時間でようやく4階にたどり着いたところです。うはー、どこまであるんだろ。
 Wizに則るなら10階か6階か、その辺かなぁとも思うんですが、武器の様子を見るにまだまだ弱い感じなんですよね。ハルバートとか出てきたところなので。なので、クリアまでは30時間くらいは必要なのかなぁ。どうやら相当楽しめそうです。


 で、ファミ通の評価4点ってのが、特に取り沙汰されるような気のする今作ですが、まぁ、確かにヒントとかすっげー少ないです。シナリオ部分というか、進行フラグを立てるためのイベントは確かに発想力と注意力が必要で、なんかレイトン教授とかやってる気分ですね。まぁ、確かにWizってこんなだったけど。
 隠し扉なんかもバンバンありますしね。2Fからダークゾーンやらワープゾーンやら出てきたりもして、それを乗り越えてフラグアイテムを手に入れなきゃいけなかったりもあって。やっぱし元々ヌルゲーマーな気質の自分からすると、次にどこに向かえばいいかわからずに無駄にその辺を歩き回ったりすることも多々あります。
 これは、自分でなんとか正解を見つけ出す根性を持っているか、それともネットなりを駆使して攻略を探すような要領のよさがないと、手がかりが少なすぎて味気ないゲームに思えてしまうかもしれません。なので自分にしても、もし「自力でクリアしろ!」と厳命されて、ソフトだけ手渡されたら途中で投げてしまうかもわかりません。そういう意味で4点の要素は確かにあるなぁと。
 でも、その分「このアイテムはきっとあそこで使うんじゃないかな?」的な発想が閃いて、で、その通りにイベントが進んだりするとすっごい嬉しいんですよね。次の階への階段を見つけたときの達成感も結構なものがありますし、手応えは十分ありますね。やはり上善の策は「自分で考えて、実行すること」です。これに勝るゲームの楽しみ方はありません。
 攻略情報についても、まだ発売されて日が浅いのと、ユーザの母数が少ないのとで全然情報がない現状ですが、攻略情報が充実してくれば、このゲームの持っている不親切さは相当緩和されるものと思います。そういう意味で、この手のゲームは意外と現代向きなのかもしれませんね。


 難度的には4F入ったら、なんか敵が鬼強くなってきました。初めて全滅とかしましたよ。
 このゲームは世界樹のようにショートカットが充実してないので、4Fの攻略をいざ進めようと思っても、ダラダラと浅い階を歩いて4Fまで辿り着くのが一苦労で。いや、ひょっとしたらショートカットを見逃してるだけなのかもしれないですけど、とにかく下準備に時間がかかるので、あっさり全滅すると堪えますね。
 この階を頑張れば、どうにかエレベーターが使えるようになるっぽいので、そうすればショートカットも使えて一山乗り切れたことになるんじゃないかなーと見てますが、まぁ、どうなることやら。
 やはり新作は先の読めなさ加減が不安でもあり楽しいところでもありますね。アレンジモードで新しい階に昇った時の感動とか、やっぱり前情報がないのでグッと来ますし、テキストがすっげー雰囲気がよくて楽しいです。意外とシナリオを味わう面白さみたいなのがあるのかも、とか思えてきたりして、なんか無印世界樹で味わった意外な喜びを今まさに味わっている最中です。


 海賊の会話が面白すぎる。船長がどっか行っちゃって、代理をロバートって男が勤めてる状況での話。うろ覚えだけどこんなの。


 「なんでロバートなんかが船長代理なんだ?」
 「ロバートがそう言ったからだろ!」
 「おお、なるほどな!」


 どんだけアホの子なの、この子達。ちなみにパーティが海賊砦に乗り込むときも、船長の格好をしたパーティを何の疑いもなく呼び招いちゃったりして、アホっぽさが凄いかわいい。
 『おさわり探偵小沢里奈』のシナリオ書きの人がシナリオ書いてるんじゃないか的な話でも出てきて。やべぇ、おさわり探偵興味出てきた。なめこも出てくるんだよなぁ、そう言えば。




 ……てなことをメモりつつプレイ継続。現在25時間。5F探索中です。おもしろいわー。
 まぁ、なんというか、止め時が見つからないゲームですね。ちょっとだけ、ちょっとだけ、と思いながらついつい進めてしまうと言うか。ダンジョンから戻ってきて一息つけるかなーと思っても、新しく覚えた呪文がどれも強力なので、ちょっと試してみたくてまたダンジョンに戻っちゃったりするんです。
 ゲーム自体は実にシンプルで、Wizのまんまなんですが、WizでありながらWizじゃないってのが、新鮮さがあっていいのかなぁという気がします。例えば今、フリーソフトのWizとか落としてプレイしたいかって言えば、あんまりそんな気にはならないんですよね。
 RPGツクールのゲームで、キャラやマップチップやらがキッチリ作り込まれていると、システムは同じなのに新鮮に楽しめる感覚というか。今更Wizはやる気になれないけど、Wizの面白さは知っている、という自分には、そういう面がクリティカルだったのかもしれないです。


 悪いところも挙げておくと、自分が一番気になったのは、戦闘時のメッセージ表示の遅さです。一応このゲームも本家Wizと同じように戦闘中のメッセージ速度を変更できるんですが、本家Wizだとズババババとログが流れてって、キングクリムゾン状態で戦闘が終わっちゃうこともしばしばあるのに比べて、こっちは、パッ、パッ、パッ、って感じで、一つ一つメッセージを視認できるだけの余裕があるので、テンポはそれほどよくないんですよね。
 特に序盤の戦闘で敵と味方のミスの応酬が連続する場合や、ダメージ0のブレスを使う某クリーピングコイン似のモンスターがざっと9体くらい出てきて延々ブレスを吐きまくってると、Aボタンを連打し続けるのが億劫になってくるほどです。
 UIの昔っぽさは、まぁ、自分的には許容範囲内なんですが、このメッセージ速度だけは納得できないというか、なんでこの部分だけ本家よりも明らかに不親切な作りになってるのか、ちょっと疑問な部分ではあります。


 あとまぁ、このゲームは、基本的にはAボタン連打で殆どの戦闘に勝てる昔風のゲームなんですが、このメッセージ速度のおかげで、実は戦士が大きくワリを食っている印象があります。と言うのは、戦士の殴りで敵を削っていくよりも、呪文で敵を一掃する方が圧倒的にスピーディに戦闘を終えられて、稼ぎの効率がいいんですよね。
 戦士もキチンと仕事をこなせる3F以降は非常に頼りになる存在なんですが、戦闘を気楽に進めようと思ったら、魔術師を外して冒険する気にはなれないですねー。魔術師は本当に便利。




 今のパーティは人間戦士、人間戦士、人間司祭、エルフ魔術師+盗賊、で進めてます。陣形は前衛1、後衛3で、前衛の戦士は剣+盾で防御を固めつつ、後衛の戦士は両手剣で突撃(射程、攻撃UPのOP攻撃)という戦い方をしています。ノーコストのダメージソースが確保できると継戦能力が凄く高まるんですよね。
 ただ、エルフの罠解除能力はお世辞にも高くなくて。半分くらいは罠を食らってます。司祭が大忙し。盗賊レベルは階*2くらいが必要なのかなと言う気がします。
 ようやくサムライとかロードとかの称号技能も覚えられるようなクエストが出てきたんだけど、一度選択した称号技能は消せないだろうから、ちょっとこの辺は注意して選択したいなぁ。